早稲田大学文化構想学部傾向と対策

早稲田大学文化構想学部傾向と対策

難関私立大学として知られる早稲田大学。学生数の多いマンモス校と言われますが、少人数でのグループ活動やディスカッションの授業が盛んに行なわれ、授業の質が高いのが魅力。「オープン科目制度」によって他の学部の授業を受講することができるので、様々なことを学びたい人にはオススメの大学です。文科構想学部は文学部とともに創設された学部で、様々な点で似通っています。文学部は分野を掘り下げる「縦の学問」と言われるのに対し、文化構想学部は分野を横断する「横の学問」と言われています。

2025年度入学入試から、学習指導要領の変更により、一部大学で配点・科目の変更などが予定されています。順次記事を更新しておりますが、この記事は変更前のものとなりますので、配点等は必ず大学公式HPを参照してください。

早稲田大学文化構想学部に合格できる!
学習塾STRUX独自の年間計画

ストマガを監修する学習塾STRUXでは、志望校に向けた年間計画を作成しています。
ある程度基本が身についている状態からスタートすると、早稲田大学文化構想学部合格に向けた高3の1年間での勉強計画はこのようになります。

*スマホの場合は画面をピンチで拡大、PCの場合は画像をクリックで拡大表示できます。

▼早稲田大学文化構想学部の年間計画

早稲田大学は学部ごとに試験問題が異なります。試験日程、科目などをはじめとした試験情報をまとめたので、文化構想学部がどのような入試形態を取るのか調べましょう。今回は「一般選抜」に絞って解説します。

早稲田大学文化構想学部に合格するためには、原則として
・高3のゴールデンウィーク前にはすべての科目について習っていない範囲がない状態
・高3の9月には併願校の過去問演習
が最低ラインになります。

計画は1年間になっていますが、高1・高2の学校で習った内容は完璧になっていないとスタートラインにすら立てない、ということが起こります。 遅くとも高2から受験勉強を進めて、高2の秋以降は数学3や理科・社会の予習もスタートさせましょう。

Part.1

早稲田大学文化構想学部合格に必要な勉強時間

早稲田大学文化構想学部の必要勉強時間

学習塾STRUXで算出している「参考書リスト」では、早稲田大学文化構想学部合格に必要な勉強時間は次のようになっています。

勉強時間の目安*学校の授業を活用し、高校基本から勉強する場合
2205時間

▼英語の勉強時間

▼国語の勉強時間

▼世界史の勉強時間

▼日本史の勉強時間

▼総勉強時間

それぞれの参考書に3周取り組んだ場合の目安時間で、実際は基礎の定着度合いや理解のスピードによって前後します。

1年間でこれらの参考書をやり切るとすると、1日あたり6時間の勉強が平均して必要です。3年生だけの勉強では大変なことがわかりますね。部活などをしているのであれば、高1から少しずつ勉強を進めておくのが賢明です。

Part.2

早稲田大学文化構想学部合格のための勉強法

ここからは早稲田大学文化構想学部入試の具体的な攻略法をみていきます。各科目の簡単なポイントを紹介しているほか、基礎レベルからどの参考書をやればよいのか?過去問の傾向は?などの詳しい内容はリンク先にもあるので、必要な科目に絞りながら活用していってください。

早稲田大学文化構想学部・英語の対策

英語は例年は大問5つ構成で、長文問題が4題、会話文が1題です。空所単語補充や空所文補充などを中心に、最終問題には長文の英語要約が出題されます。

選択問題を38問、要約問題を1問というボリューミーな試験を90分で解く必要があるため、時間的な余裕はありません。さらに空所文補充が出題される第3問では、引っ掛かりやすい選択肢が用意されているので、難易度が高いです。第3問を最後に回しつつ、他の大問できちんと点数を稼いでいく戦略が良いでしょう。

要約問題も文章の抽象度が高かったり、逆に具体例しか書かれていなかったりと要約しづらい文章で、それを「自分の言葉で英語で1文で」まとめる必要があるため、難しいです。過去問などで対策をしておくべきですが、要約に時間をかけすぎるよりは、選択問題で確実に点を取るべきでしょう。

時間は限られているため、やはり長文を早く正確に読むスキルが最重要になります。特に単語が多く出され、文章のテーマ自体も難しいため、早い時期から単語・文法や速読力を鍛える必要があります。高3になったタイミングではすでに「リンガメタリカ」などで、テーマごとの難易度の高い単語やテーマの背景知識を押さえておけるようにしたいです。その他さまざまなジャンルの長文を読み慣れておくことも求められるでしょう。

早稲田大学文化構想学部・国語

文化構想学部の国語は「現代文」「古文」「漢文」すべて記述式で出題されます。問いのほとんどは「どういうことか」「なぜか」または現代語訳とシンプルですが、文章自体が比較的難しく、正確な論理把握が求められるため高得点にはなかなかしにくい科目です。基本的な学習からセンター・共通テストレベルまでは安定して高得点を取れるように身につけ、早めに過去問でその出題形式に慣れていきましょう。

早稲田大学文化構想学部・社会の対策

文化構想学部日本史は例年4問構成、すべて記述問題となります。各時代の問題で資料が与えられることが多く、その資料をどのように読み解き、教科書に掲載されているような通説を交えて記述できるかという点が評価されるような問題。ただ歴史事項を理解するだけではなく、その背景や流れまで把握しておく必要があるので、過去問を常に意識した特化型の対策が必要です。

早稲田大学の受験相談事例集

STRUX受験相談

ストマガ監修者の塾長に相談に来た受験生の「志望校までの年間計画」や「参考書リスト」の超具体的な事例を公開しています。

 早稲田大学の受験相談事例集
Part.3

早稲田大学文化構想学部の試験・出願・配点情報

早稲田大学文化構想学部の試験は言わずとしれた難問揃い。その一方で対策方法も相当研究されており、学習の戦略も立てやすくなっているので、手順に沿って一つ一つ攻略していきましょう。今回は早稲田大学文化構想学部の「一般入試」に絞って解説をしていきます。

文化構想学部の入試・出願について

一般入試
期日 2月21日
共通テスト 不要(併用方式あり)
科目 外国語・国・社

社会は世界史Bと日本史Bから選択できます。外国語は、英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から選択できます。

一般選抜は「英語4技能テスト利用方式」と「共通テスト利用方式」もありますが、ここでは個別試験のみを受験する一般選抜について触れていきます。

早稲田大学文化構想学部の配点・科目

文化構想学部はかつての「第一文学部」と「第二文学部」が再編されて文学部と共にできたものなので、文学部と試験の傾向が似ています。ここでは文化構想学部の科目、配点、目標点数などを見ていきましょう。

配点・科目
外国語 75点
国語 75点
社会 50点

社会科目は世界史Bと日本史Bの選択ですので、成績調整のために全科目の得点が調整されます。そのため、英語も素点から点数が下がる可能性があります。

また、文化構想学部では国語と英語の比率が同じということに注意が必要です。というのも、多くの学部では英語の配点が高いことが多いので、文化構想学部では国語がより重要になってくるからです。英語と同様に国語もきちんと対策しておきましょう。

早稲田大学文化構想学部の目標点数

合格最低ライン目安
145点
パターン1: 外国語(英語)が得意
英語:54/75点
国語:54/75点
社会:37/50点
合計:145点
パターン2: 国語が得意
英語:48/75点
国語:59/75点
社会:38/50点
合計:145点
パターン3: 社会が得意
英語:48/75点
国語:55/75点
社会:42/50点
合計:145点
参考:近年の入学試験結果 (waseda.jp)

過去2年の得点調整後の合格最低点は130~134点(65~67%)です。得点調整により、英語と国語は素点より下がる可能性があるので、合格最低点+5〜10%を目標にしておくとよいでしょう。よって合格ラインは70%~75%だと考えられます。上の3パターンは合計73%を目標に換算しています。

また、文化構想学部は、各科目の受験者全体の得点平均も公表されています。英語は50%付近ですが、国語や社会は60%近くに達する年があります。よって、大切なのは「国語と社会を落とさないこと」だと言えます。しかも、これは受験者全体の平均なので、合格するには全科目70%~80%を目指す必要があるでしょう。

国語は記号問題メインなので、得点源にすることも可能ですが、概して不安定な教科です。社会で高得点を狙うのが得策でしょう。英語が得意な人は英語で差をつけられるので、大きなアドバンテージになります。

模試一覧
5月 河合全統共通テスト模試
8月 河合全統共通テスト模試
9月 河合全統マーク模試
10月 河合全統共通テスト模試戦
11月 早慶オープン
12月 河合全統プレ共通テスト
駿台atama+プレ共通テスト

早稲田大学に特化した模試は多くありませんので、予行練習のために「早慶オープン」を受けておきましょう。「早慶オープン」では選択問題と全体問題があり、選択問題は志望する大学の問題を選べますが、全体問題では早慶の問題が混じって出題されます。志望する大学・学部以外の問題が出題されるため難しく感じるでしょう。実際、判定がDの人がほとんどです。C判定以上を目指して挑戦しましょう。結果が悪くても、気にせずに復習をおろそかにしないことが大切です。

併願校・志望校変更
早稲田内併願:文学部、商学部、教育学部、社会科学部
私立大併願:明治大、法政大、成城大、成蹊大

早稲田内で併願を狙う場合は、文学部がオススメです。文学部と文化構想学部は入試傾向が似ているため、対策しやすいです。進学後に学ぶ内容も近いため、この二つの学部で併願する人は多いです。基本的にはどちらも受けるべきでしょう。他の学部では、商学部、教育学部、社会科学部など、自由英作文が軽い学部が良いです。

他の私立大学では、MARCHの文学部を視野に入れましょう。ただ、独特な文学史の問題が出題されることがあるので対策が必要になります。MARCHの中でも明治大学、法政大学は共通テストを利用する必要がないので、受けやすいでしょう。他に共通テストを使わない大学では成城大学や成蹊大学がオススメです。

早稲田大学文化構想学部に合格できる!
STRUXのオーダーメイド計画で
不安なく受験勉強に取り組もう

「ネットで勉強法を調べているけど、いまいちしっくりこない…」
「調べた勉強法で取り組んでいるけど、レベルが合っているか不安…」
そんな悩みを抱えていませんか?

この勉強法サイト「ストマガ」を監修している学習塾STRUXでは、東大・早稲田を中心とした講師陣が「あなたにあった」計画を作成します。
受験から逆算した年間計画をもとに毎日の勉強計画を作成し、「毎日の勉強で悩まない」個別指導塾です。

勉強計画はゴールだけ決まっていても立てられません。志望校への勉強法がわかったら、「自分はどのレベルから始めるか?」を決める必要があります。

学習塾STRUXでは、この「現状の学力」を分析し、志望校に必要な学力との差から年間計画を作成。
計画が遅れてしまっても、必ず毎月修正して、その時期その時期で最適な計画にします。
だから、安心して「あとは勉強するだけ」にできます。

まずは無料体験を受けてみてください!

STRUX受験相談

無料体験では、この記事でも紹介した
□ 年間計画
□ 参考書リスト
に加え、学習塾STRUXで実際に作成している
□ 週間計画
のサンプルもお渡しします。

実際に現状の勉強状況や模試などから現状の学力を判断し、志望校との差を出して計画を作成するので、「これさえ見れば勉強をすぐにスタートできる!」という内容になっています。

もちろん、持っている参考書や学校教材を盛り込むことも可能です。完全無料で、オンラインでも受講可能!

全国からのご参加、お待ちしています!

      STRUXってどんな塾?