第20回【品詞分解の勉強法】
今回は古文の勉強法について。
単語や文法を勉強したけど、いざ古文を読もうとすると雰囲気で読んでしまって結局わからない…そんなことはありませんか?
それは品詞分解の練習不足が原因かもしれません。
今回は「古文を正しく読む」ために必須の「品詞分解」の勉強法を解説します!
品詞分解って大事?
品詞分解の練習がなぜ大事か説明できますか?
古文では主語が頻繁に省略されるので、
誰が何をしたのか、
誰が何を言ったのか、
が理解できず、文章の意味が取れなくなってしまいがちです。
主語がない文章を正確に読むためには、品詞分解をして隠された主語を見抜かなければなりません。
実は文法の知識(敬語の知識など)を使うことで、隠された主語を見抜くことができますが、文法の知識を正しく使えるようになるためには品詞分解の練習が必要になります。
品詞分解をする前に
品詞分解の練習には、前提知識が必要です。
特に大事なのが動詞、形容詞、形容動詞、助動詞。
これらの活用の中には同じ「かな」が出てくることがあり、それらを正しく識別する必要があります。
この識別で特に難しいのは助動詞です。
例えば「ぬ」が出てきたら、
打消の意味の助動詞の連体形なのか、
完了の意味の助動詞の終止形なのか、
見極めないといけません。
助動詞の意味を取り違えてしまうと、読解全体に影響が出るので、識別のポイントをしっかり覚えましょう。
助動詞の前にくる単語の形(未然形、連用形など)を見て判断するために、用言の活用を覚えることが、品詞分解の第一歩です。
文法の知識に自信がない人はまず、古典文法の勉強をしましょう。
こちらの動画で基本的な勉強法を解説しています!
品詞分解の取り組み方と見直し方
用言の活用と、助動詞の接続を覚えたら、いよいよ品詞分解の練習です。
具体的な手順は次の通り。
- 文章をひたすら品詞分解する
- 解答を見てあっているか確認する
- なぜ間違えたのか確認する
最初はかなり苦労すると思いますが、5~10文章くらい取り組めばだいぶ慣れるはずです。
学校の授業で扱っている文章を使ってもOKですし、市販の問題集を使ってもOK。
学校の授業の場合は、授業内で答え合わせするか、教科書ガイドを参考にするといいでしょう。
市販の問題集を使う場合には、日栄社の『発展30日完成シリーズ』のように解説に全訳と品詞分解がセットで載っているものを選ぶと使いやすいので、おすすめです。
自分の品詞分解と解答のものをしっかり見比べて、なぜ間違ったのかをインプットしていきましょう。
まとめ
今回は「古文の品詞分解」を解説しました!
細かい勉強法や注意点などはこちらの動画で手元も写しながら解説しているので、ぜひ参考にしてください!
品詞分解は、夏休みの課題になっていることも多いはずなので、課題を使って学習を進めていきましょう。
次回は「数3・理科・社会の予習方法」について解説します!お楽しみに!