東京大学傾向と対策

日本の最高学府・東京大学。さまざまな基本スキルから高い応用力まで求められるため、言わずとしれた難関大学となっています。一つのことを深く究めたいという人だけでなく、入学時は学部が決まっておらず3年進級時に学部を決定する「進学選択」制度などから、勉強や将来に多様な選択肢を持ちたいという学生からも人気が高い大学です。

英語については動画でも解説しているので、ぜひ確認してください!

Part.1 東京大学の試験・出願情報

東京大学の試験は言わずとしれた難問揃い。その一方で対策方法も相当研究されており、学習の戦略も立てやすくなっているので、手順に沿って一つ一つ攻略していきましょう。

東大の試験日・入試形態・出願について

一般入試
期日 2月25日・26日
共通テスト 必要
得点比率 共通:二次=1:4
2段階選抜 あり
出願時期 1月(共通テスト後)
科目 1日目:国語・数学
2日目:社会or理科・英語

一般的な国立大学と同じスケジュールで実施されます。センター試験による1段階選抜が実施されますが、例年8割程度取れていれば基本的に通過できるラインとなっています(学部によってはもっと低くなる傾向が強いです)。2次試験に対するセンター試験の点数の比率が非常に低いため、センター試験で多少失敗しても1段階選抜を通過できるラインであればそのまま出願するという戦略もとれます。

Part.2 東大の配点と目標点数【文系】

先述の通り、東大の配点や入試傾向は様々な予備校によって研究されていて、その分やるべきことも明確になりやすいです。何より得意科目・苦手科目によって「どの科目で点をとって合格するか」の戦略が立てられ、合格率を高めることができるので、様々なパターンを基に参考にしてみてください。

配点・科目

国語の点数比率が高いのが特徴的。その分数学の得点比率は低くなっていますが、極端に減っているわけではありません。センター試験の点数は110点に圧縮されます。センター試験の9点が、2次試験と合わせた合否では1.1点の扱いなので、センター試験の点数で悲観的になる必要はないです。むろん多く点を重ねたほうが良いですし、小数点以下の点数も参考となるので1点でも多くとる意識はもっておきましょう。

社会は「世界史」「日本史」「地理」の3つから2つを選ぶことが必要で、この点がほかの大学と大きく異なります。2つ勉強する分覚えるべき内容も演習量も非常に大きくなり、かつどの科目も論述問題であるため、深い理解まで求められます。どの2つを選んでも大きく差が出ることはありませんので、学校で学習する科目・得意苦手で選んで問題ありません。覚えることを少しでも減らしたいのであれば「歴史科目+地理」の組み合わせが良いでしょう。

目標点数 *矢印は得点換算

合格最低ライン目安
350点(科類により異なる)
パターン1:標準
共通テスト 750点→82.5点
英語 80/120点
数学 40/80点
国語 70/120点
社会1 40/60点
社会2 40/60点
合計 352.5点
パターン2:英語が得意
共通テスト 750点→82.5点
英語 80/120点
数学 40/80点
国語 70/120点
社会1 40/60点
社会2 40/60点
合計 352.5点
パターン3:数学が得意
共通テスト 750点→82.5点
英語 80/120点
数学 40/80点
国語 70/120点
社会1 40/60点
社会2 40/60点
合計 352.5点

文系のベーシックな合格ラインとしては「英語80点」「社会各40点」。国語はブレやすく、数学は得意・苦手の波が強いため、これをベースに他の目標得点を調整していきます。

留学していたなど英語が圧倒的に得意な場合、もちろん英語はもっととれます(得意な人は100点超えも珍しくありません)し、逆に数学が得意であれば数学で2問完答・残りを半分ずつという形でとるだけでも十分なアドバンテージになります。

模試一覧
5月 河合全統マーク模試
8月 河合東大オープン
駿台東大実戦
9月 河合全統マーク
10月 河合東大オープン
駿台東大実戦
10月 河合センタープレ
駿台センタープレ

*点数推移:準備中

マストで「マーク模試」と「東大冠模試」を受けていきましょう。これに加え、入試1年前の「センター同日試験」などを受験できるとよりよいです。A判定を狙うのは大変ですので、11月の東大模試でAがでたらラッキー、位のつもりで、狙う判定としてはBあたりを目指し徐々にあげていければOKです。夏の模試ではD判定〜E判定で十分ですが、マーク模試は夏あたりでは7〜8割すでに取れている状態にはしておきたいところです。

併願校・志望変更

共通テスト利用
早稲田大学、明治大学
後期試験
旧帝大、一橋大、横浜国立大
志望校変更
大阪大、名古屋大、東北大、北海道大など

私大の併願をする際は、早稲田大学や慶応大学などを志望する場合が多いです。ただ、大きく傾向が違うことが多い(とくに社会)ので合格率を極限まで高めることは難しいです。余裕があり私大対策もできるのであれば良いですが、そうでない限りはMARCHレベルまで視野に入れておきましょう。

センター試験(共通テスト)利用入試を利用すれば、MARCHレベルの大学は3科目8割5分〜9割で突破できるため比較的出願しやすい傾向にあります。こちらもセンターの得点率に自信があるのであれば、早稲田大学のセンター利用なども出しておくと意外と通過できます(得点としては全科目で9割以上が必須ですが……)。

後期試験で併願する場合に多いのが旧帝大レベルで後期試験を実施しているところ。このあたりは地域によって住んでいる近くの旧帝大や難関大(九州なら九州大、関東圏なら一橋大、横国など)を活用する場合が多そうです。

また、「東大であれば浪人してもOK」という人も少なくないため、東大一本で受験する人も意外といます(あまりおすすめはしませんが)。

Part.3 東大の配点と目標点数【理系】

理系に関してもやるべきことは明確です。数学の配点が高い分、文系よりなおいっそう、得意科目・苦手科目によって「どの科目で点をとって合格するか」の戦略が立てやすく、合格率を高めることができるので、様々なパターンを基に参考にしてみてください。

配点・科目

数学の点数比率が高いのが特徴的。その分国語の得点比率は低くなっていますが、極端に減っているわけではありません。センター試験の点数は110点に圧縮されます。センター試験の9点が、2次試験と合わせた合否では1.1点の扱いなので、センター試験の点数で悲観的になる必要はないです。むろん多く点を重ねたほうが良いですし、小数点以下の点数も参考となるので1点でも多くとる意識はもっておきましょう。

理科は他の難関国立大学のように2科目が必要で、「物理」「化学」「生物」「地学」の4つから選びます。圧倒的に多いのが物理化学選択で、ついで化学生物です。数学や計算に苦手意識がある場合は物理を避けても良いですが、難易度が下がるわけではないので注意が必要です。地学はほぼ選択されないです。

目標点数 *矢印は得点換算

合格最低ライン目安
340点(科類により異なる)理科一類でここ10年、1年で347点の年あり。
理科三類は370~410点で推移。
パターン1:標準
共通テスト 750点→82.5点
英語 80/120点
数学 70/120点
国語 30/80点
理科1 40/60点
理科2 40/60点
合計 342.5点
パターン2:数学が得意
共通テスト 750点→82.5点
英語 50/120点
数学 100/120点
国語 30/80点
理科1 40/60点
理科2 40/60点
合計 342.5点
パターン3:理科が得意
共通テスト 750点→82.5点
英語 50/120点
数学 80/120点
国語 30/80点
理科1 50/60点
理科2 50/60点
合計 342.5点

理系のベーシックな合格ラインは、英語が得意かどうかで大きく変わります。文系と違い点数が国語以上に安定する数学の配点が高いため、文系よりも目標点が組みやすいのが特徴です。数学・理科が得意な人だと、その3科目で180点あたりを目安にしていくといいでしょう。英語に苦手意識がなければ文系同様英語で80点をめざしつつ進めていく計算になります。

文系と比べても「理科系科目が強いから、ある程度英語ができなくても合格している」という人が多い印象です。英語50点台でも合格している人もちらほらいますので、自分の得意な科目で勝負するつもりで学習を進めましょう。

模試一覧
5月 河合全統マーク模試
8月 河合東大オープン
駿台東大実戦
9月 河合全統マーク
10月 河合東大オープン
駿台東大実戦
10月 河合センタープレ
駿台センタープレ

*点数推移:準備中

マストで「マーク模試」と「東大冠模試」を受けていきましょう。これに加え、入試1年前の「センター同日試験」などを受験できるとよりよいです。A判定を狙うのは大変ですので、11月の東大模試でAがでたらラッキー、位のつもりで、狙う判定としてはBあたりを目指し徐々にあげていければOKです。夏の模試ではD判定〜E判定で十分ですが、マーク模試は夏あたりでは7〜8割すでに取れている状態にはしておきたいところです。

併願校・志望変更

共通テスト利用
早稲田大学、明治大学
後期試験
旧帝大、一橋大、横浜国立大
志望校変更
大阪大、名古屋大、東北大、北海道大など

私大の併願をする際は、早稲田大学や慶応大学などを志望する場合が多いです。ただ、大きく傾向が違うことが多い(とくに社会)ので合格率を極限まで高めることは難しいです。余裕があり私大対策もできるのであれば良いですが、そうでない限りはMARCHレベルまで視野に入れておきましょう。

センター試験(共通テスト)利用入試を利用すれば、MARCHレベルの大学は3科目8割5分〜9割で突破できるため比較的出願しやすい傾向にあります。こちらもセンターの得点率に自信があるのであれば、早稲田大学のセンター利用なども出しておくと意外と通過できます(得点としては全科目で9割以上が必須ですが……)。

後期試験で併願する場合に多いのが旧帝大レベルで後期試験を実施しているところ。このあたりは地域によって住んでいる近くの旧帝大や難関大(九州なら九州大、関東圏なら一橋大、横国など)を活用する場合が多そうです。

また、「東大であれば浪人してもOK」という人も少なくないため、東大一本で受験する人も意外といます(あまりおすすめはしませんが)。

Part.4 科目別の勉強法と攻略法

さて、ここからは具体的な攻略法をみていきます。各科目の簡単なポイントを紹介しているほか、基礎レベルからどの参考書をやればよいのか?過去問の傾向は?などの詳しい内容はリンク先にもあるので、必要な科目に絞りながら活用していってください。

英語

英語の問題は「英語長文の和文要約」「英作文」「リスニング」「和訳」「文法」「長文読解」など多岐にわたります。これらを120分で解く必要があるため、解き方にも戦略が求められます。リスニングが真ん中30分で実施されるため、それまでに得点源にしたい要約、英作文、そして和訳など中断しても問題ないものを解いておき、リスニングが始まる5分前にはリスニング問題に目を通します。このあたりの時間配分や「どの問題で点を取るか」を模試や過去問を通して明確にしましょう。

国語

東大の国語は「現代文」「古文」「漢文」すべて記述式で出題されます。問いのほとんどは「どういうことか」「なぜか」または現代語訳とシンプルですが、文章自体が比較的難しく、正確な論理把握が求められるため高得点にはなかなかしにくい科目です。基本的な学習からセンター・共通テストレベルまでは安定して高得点を取れるように身につけ、早めに過去問でその出題形式に慣れていきましょう。

数学<文系>

文系の数学は4問構成で、うち1問は確実に取りたいごく基本的な問題が出題されることが多いです。その他の問題には手を付けづらい難問も混ざっているため、いかに「解ける問題」を見極めて点を取るかが重要になります。場合によっては部分点を狙いつつ目標点に達する必要があるため、定石問題の理解は大前提としてたくさん過去問や他大学の難問に触れておく必要があります。

数学<文系>

理系数学は6問構成で、こちらもやはり「どの問題で確実に取りに行くか」の見極めや部分点の掌握が重要になります。ただ、文系と比べると受験層としても数学が「得意」な人も多いため、場合によっては高得点も狙えます。やはり様々な大学の過去問を解きつつ、頻出範囲はいろいろな発想ができるよう常々訓練しておくことが求められます。

日本史

東大日本史は例年4問構成、すべて記述問題となります。各時代の問題で資料が与えられることが多く、その資料をどのように読み解き、教科書に掲載されているような通説を交えて記述できるかという点が評価されるような問題。ただ歴史事項を理解するだけではなく、その背景や流れまで把握しておく必要があるので、過去問を常に意識した特化型の対策が必要です。

世界史

3問構成で、600字までの論述、60字程度の論述複数、単答問題からなっています。単語を答える第3問は確実に取れる必要がありますが、600字の論述は指定語句を使いつつ歴史の流れを論述する形。日本史同様、歴史の流れや出来事の因果関係を正確に把握できているか。教科書の事項だけでなく関係性を教科書の文章から把握するなど、東大に向けた細かい対策が必要になります。

地理

地理は大問3つ構成で、それぞれA,Bに分かれています。地誌・系統地理いずれもまんべんなく出題され、ただ資料や事象を覚えているだけでは解けない問題がほとんどを占めます。資料を読み取り既習事項と結びつけて答える問題、地形と資料の因果関係を導き出す問題など、事象同士の関係性を資料を元に答えていく問題がほとんどで、この特有の思考力を固めておかなければ解きづらい問題です。

物理

物理は3問構成で、「力学」「電磁気」「熱または波動」がそれぞれここ数年では出題されています。基本的な思考を問う問題から計算問題まで幅広く出題されますが、細かく場合分けが必要であったり、条件が複雑であったりする問題が多いため、基本的な演習を通して計算や基本処理は正確かつスムーズに出来ておく必要があります。高得点を狙うにはそこに過去問などで考え方を上積みする必要があるでしょう。

化学

化学も3問構成。年によって複雑な構造式や煩雑な計算、そうでない年であっても理解していないと解けない論述問題が出題されることが多く、確実に取るべき問題の見極めが重要になります。そのためにはとにかく演習をこなして基本的な計算はスムーズにできるようになることが最低条件で、さらに「化学の新研究」などで構造のパターンや式の条件などを事象ベースで理解しておく必要があります。

生物

生物は3問構成で、幅広く出題されます。基本的な知識理解の単語単答問題や記号問題はもちろん、2,3行(60〜90字)程度の論述問題が複数出題されるため、過去問で東大特化の対策を比較的早期に行っておく必要があります。暗記よりもむしろ問題を見て実験が問うている事象を読み取ることが重要になるため、「重要問題集」や「思考力問題精講」「実戦生物 実験・考察問題集」などで様々なパターンにあたっておく必要はあります。どの実験も問うている事項は教科書レベルなので、一つ一つ見極める力をこれらの問題集や過去問でつけておきましょう。

地学

地学で受験をする人はそもそも少ないのですが、もし仮に地学で対策をする場合、教科書はもちろん基本的には過去問しか研究材料がないと考えるべきです。問われる事象は教科書に載っているものしか出題されませんが、ほとんどが計算と考察が必要な問題のため、非常に解答に時間がかかります。解ける問題を適切に見極める力、短時間で正確に計算する力を過去問を通して身につけるべきです。