東京大学


東京大学 国語の対策

「東大入試の国語で一番必要な能力は?」という質問に対するシンプルかつベストな答えは、「難しいことを理解して簡単に記述する力」です。
もちろん、最低限の知識は必要です。しかし最も大事なのは、難しい文章を読解し、前提知識を持たない人でもわかるように答案用紙に書くことなのです。
この記事では、東大国語の攻略に必要な情報をすべてお伝えしていきます。

東大国語の出題傾向

まずは、東大国語の出題傾向について説明します。
文理共通で第1問が現代文、第2問が漢文、第3問が漢文です。
文系だけ第4問に現代文がもう一つあります。
10年以上この形式は変わっていません。また、基本的に選択肢の問題はなく、すべて記述です。

東大国語の各問題の特徴

大問構成はこのようになっています。

  • 第1問 現代文
  • 第2問 古文
  • 第3問 漢文
  • 第4問 文系現代文

第1問 現代文

第1問は現代文です。A4で3~4ページの問題文と小問5つが与えられます。
小問(一)~(三)では、1行約14センチの解答欄で1~2行分の記述が求められます。1行で大体30~35字くらいの文字数です。
(四)では、マス目の解答欄に100字以上120字以内で記述します。
(五)では例年3~4問、カタカナを漢字に直す問題が出題されます。

第2問 古文

第2問は古文です。A4で1~2ページの問題文と小問が5~6つ与えられます。
1行約14センチの解答欄で、1~2行分の記述が求められます。
小問(一)では現代語訳を求められ、(二)以降では「傍線部はどういうことか、説明せよ」のように、文章の内容をしっかり理解できているかどうかを問うてくる問題が一般的です。

第3問 漢文

第3問は漢文です。A4で1~2ページの問題文と小問が4~5つ与えられます。
1行約14センチの解答欄で、1~2行分の記述が求められます。
現代語訳の問題と、「傍線部はどういうことか、説明せよ」というスタイルの問題がバランスよく出題されます。
単語の意味をそのまま問うてくる問題も時々出題されます。

第4問 文系現代文

第4問は現代文で、文系のみに出題されます。
ジャンルは随筆ですが、年度によってはかなり論説文寄りのものもあります。
A4で3~4ページの随筆の問題文と小問が4つ与えられます。
1行約14センチの解答欄で、1~2行分の記述が求められます。
「傍線部はどういうことか、説明せよ」というスタイルの問題がほとんどです。

東大国語の時間配分の例

東大の国語の制限時間は、文系が150分、理系が100分です。国語の時間は日本の大学入試でも破格の長さですが、いざ解いてみると余裕は全くありません。
方針としては、まずは一番高得点を期待できる漢文を解きます。
次に高得点を狙える古文を解き、その後じっくり腰を据えて現代文に取り掛かります。
ちなみに第4問はほとんど得点が狙えないので、あまり時間を割くのは得策ではありません。

時間配分の例(文系)

00:00 第3問(30)
00:30 第2問(30)
01:00 第1問(60)
02:00 第4問(30)

先にも述べた通り第4問では高得点は期待できません。
そのため、「時間が余ったら解く」くらいのスタンスでも問題ありません。
そもそも文系の国語は半分の60点で合格ラインです。70点を超えたら合格者の中でも優秀な部類に入ります。
そのため無理して全ての問題を解こうとする必要はありません。
第1問で20点、第2問で20点、第3問で20点、合計60点を取るイメージで臨みましょう。

時間配分の例(理系)

00:00 第3 問(20)
00:30 第2問(20)
01:00 第1問(60)

理系の国語は半分の40点で合格ライン、50点を超えたら高得点層です。
第1問で20点、第2問で10点、第3問で10点、合計40点を取るイメージで臨みましょう。

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東大国語で必要な学力レベル

東大国語では、難しい論説文や古文・漢文の文章を一度自分の頭で完全に理解し、「誰にでもわかるような平易な言葉で」記述する能力が求められます。そのため、難易度は非常に高いです。

現代文

現代文はレベル5です。難解な論説文を完全に咀嚼し、「誰にでもわかるような平易な言葉で」記述する能力が最も求められる分野です。
一朝一夕で身に付くものではないですが、しっかり訓練すれば誰でも身に付けられる能力とも言えます。
過去問を何度も解いて、必ず第三者に採点してもらいましょう。
第三者の目で「意味不明な文章になっていないかどうか」をチェックしてもらうのがとても重要です。

古文単語

古文単語はレベル4です。
重箱の隅をつつくような問題は出てこないので、マドンナ古文単語を1冊頭に入れておけば太刀打ちできます。
複数参考書に手を出す必要はありません。

古文文法

古文文法はレベル5です。特に助動詞は100%理解していないと、現代語訳で減点対象になります。
あやふやな部分はすべて潰してから入試に臨みましょう。

古文読解

古文読解はレベル5です。問題文の内容を100%理解していないと、「傍線部はどういうことか、説明せよ」の問題に太刀打ちできません。
文法・単語をバランスよくマスターすることで、文章を読解できるようになってきます。
まずは基礎である文法を固めましょう。

漢文句法

漢文句法はレベル5です。毎年問われる頻出句法(反語など)は、100%解答できるよう準備しておきましょう。
漢文は東大国語における狙い目の分野です。
間違いなく高得点をたたき出せるよう、盤石な基礎を築いておく必要があります。

漢文読解

漢文読解はレベル5です。問題文の内容を100%理解していないと、「傍線部はどういうことか、説明せよ」の問題に太刀打ちできません。
基本的な句形や単語を覚え、どんな漢文でも内容を理解できるようにしておきましょう。

東大国語が解けるようになるためのレベル別勉強法

ここからは、東大の国語で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。
「これから勉強を始める!」という人は初めから進めることをお勧めします。
「ある程度基礎はできている!これから東大国語に特化していきたい!」という人は途中から読み進めてもOKです。

まずは基礎固め、古文・漢文の単語と文法を固める

東大を目指すからと言って、いきなり難しい問題からやり始めても、必ずしも合格が近づくわけではありません。
必ず基本から着実に進めていくことが重要です。まずは古文と漢文の「単語」「文法」から始めましょう。

「マドンナ古文」については1冊しっかり頭に入れましょう。意味のない語呂合わせではなく、単語の成り立ちから説明されています。
コアの意味を理解できるため、覚えやすい作りになっています。
単語については3周やりきって7割以上覚えられている状態、文法についてはスタサプと「漢文ヤマのヤマ」を1周して、問題集で8〜9割取れるようになったら、次のステップに進みましょう。

「現代文が苦手で高校入試レベルも読めない」という人は、まずは文章に慣れるために早めから基本の読み方をインストールしておくようにしましょう。

  • 現代文高校現代文をひとつひとつわかりやすく。

こちらは2周ほど読み進めていけばOKです。
高校3年になるまでにこれらの基本を固めてしまいましょう。
一通りやり終えたら次の参考書に進みましょう! –>

次に進むポイント

  • 助動詞の表に載っている「接続」「意味」「活用」をすべて覚えた
  • 動詞の活用をすべて覚えた
  • 古文単語帳の意味の8割は答えられる
  • 漢文の句法の8割は答えられる

入試に必要な力をつけていく「古文読解」の練習

古文は、単語・文法を覚えるだけでは読解できません。
助動詞の識別や敬語の見極め、そして品詞分解を行うことで、初めて古文をスムーズに読むことができます。
ここでは品詞分解と識別の練習ができる参考書を紹介します。いわば古文読解の準備です。

現代文・漢文についても、ここで読み方をしっかりインストールしておきたいところです。

次に進むポイント

  • 敬語の表を覚え、品詞分解がスムーズにできるようになった。
  • 助詞・助動詞の識別について、完璧に識別の仕方が言える
  • 古文読解のコツが掴めた

まずは共通テストレベルの問題に太刀打ちできる国語の各入試演習を実践

読解の方法を身につけたら、現代文・古文・漢文も含めてどんどん問題演習をしていきます。
共通テストレベルの問題は演習教材として非常に使いやすいです。私大の問題演習としても活用できます。

共通テストの問題は少ないため、センター試験の過去問も早い段階から積極的に活用しましょう。
受験日から数えると、前年の8月〜10月には取り組めるのが理想です。

  • 古文読解センター試験過去問
  • 漢文読解センター試験過去問
  • 現代文センター試験過去問

次に進むポイント

  • センターや共通テストの問題は8割以上正解できる

東大入試レベルまで引き上げる!難易度の高い古文、現代文を演習

基本的な入試対応力は身についたので、あとは東大に向けて絞り込んでいくだけ。
特殊な傾向の問題への対策を重ね、得点アップを狙いましょう。

直前でも間に合う暗記類は、勉強の優先度を下げても問題ありません。特に漢字は直前でも十分間に合います。
夏明けにはしっかり取り組めるように参考書を準備しておきましょう。古文単語帳は1冊で問題ありません。

  • 過去問赤本(5〜10年分)
  • 過去問東大の国語25か年

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届けるSTRUXマガジンの監修を務めている。

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