「友達と同じような勉強をしているのに、ぜんぜん成績が上がらない……」「同じ授業を受けて、同じ参考書を使ってるのに、模試の判定はすごく差がある……」といった経験、ありませんか?実際に勉強を進めていて、勉強法や参考書を調べていざ始めてみたけど、ぜんぜん身についていない、ということはよく起こります。
もちろん、大学受験において参考書や勉強法はとても重要ですが、「同じ参考書」「同じ授業」を受けていたとしても、「合格する人」もいれば「落ちてしまう人」もいるのが現実。その差は何なのでしょうか?
この記事では、同じ参考書や勉強法で勉強していても、大学受験に「受かる人」と「落ちる人」の違い、そして合格する上で一番重要なことについてお伝えします。
同じ勉強法・同じ参考書でも合否が分かれることが……
かんたんな事例を紹介しましょう。
AくんとBくんはどちらも同じ高校に通い、同じ大学を目指していたとします。
Aくんは結構勉強が得意で、コツコツ勉強を積み重ねて成績も順調に伸びていましたが、Bくんはなかなか伸び悩み。「同じ参考書を使って、同じように勉強していけばきっとAくんみたいに伸びるはず!」と、Aくんに使っている参考書や勉強の仕方を聞いたり、ストマガで調べたりして見様見真似で勉強をはじめました。
しかし、結果はAくんは志望校合格、Bくんは不合格。
合格した人と同じ参考書・同じ勉強法で勉強をしていても合格できないということは、実際よくある話なんです。
そもそも、合格する人と合格しない人は何が違ったのか?
どうしてAくんとBくんは違う結果になってしまったのでしょうか。
実は、「参考書」「勉強法」「授業」以外に、必ず押さえなければいけない、合格するためのポイントがあるんです。
そのポイントがなにか、「志望校に落ちる人」と「志望校に受かる人」を比べながら探していきましょう。
志望校に「落ちる」人の勉強法
はじめに出てきたBくんのように、どれだけ勉強してもなかなか成績が伸びず、志望校にも届かない……という人の、ハマってしまいがちな勉強法からみていきましょう。
とりあえず目の前にある参考書で勉強する
1つ目は、「とりあえず持っている参考書で勉強する」「とりあえず友達が使っている参考書を使ってみる」という勉強の仕方。
なんとなく、手っ取り早く勉強を始めようと手当り次第参考書に取り組むことは多いと思います。
ただ、このやり方で勉強を続けることが癖になってしまうと、自分のレベルに合っていない参考書で勉強し続ける危険性があります。
自分が苦手だと思っているところからとりあえず勉強する
これも、よくハマってしまいがちな落とし穴。
もちろん苦手を克服することはよいことなのですが、そればかりでは入試で点数は取れません。自分が苦手だと思っているところ以外も、難しい問題は出題されるわけですし、苦手なところももしかしたらもっと基本的なところからやらないと克服できないかもしれません。
そもそも苦手だと思っていることが実はそんなに入試で重要なところではなかったり、もっと他のところに致命的な苦手を抱えていたりすることのほうが多いのです。
「現代文が苦手だからとにかく解きこもう!」「歴史が全然わからないから早めに予習しておこう!」など、入試勉強という限られた時間の中での勉強においては、優先度が低い勉強まで手を回してしまうことで、もっと必要な勉強に時間が割けなくなってしまうということは多々あります。
いろいろな勉強法を聞いて、コロコロやる勉強を変えている
Bくんはまさにこのパターンでしたね。
いろいろな人から「この勉強法いいよ!」「この参考書おすすめ!」と言われて、やる参考書をどんどん変えている人も要注意。
複数の参考書を色々やっていると、勉強している気にはなるんですが、やりこんでいないため全然身についていない……なんて危険も。今のレベルに合わない参考書をやってしまう可能性もこちらもあるため、自分に最適な勉強ができなくなってしまいます。
志望校に「受かる」人の勉強法
そのいっぽう、Aくんのようにしっかり学力を伸ばしてきた人は、こんな勉強をしていました。
自分の実力がどのくらいか正確に把握している
Aくんは、「とりあえず学校から配られた参考書で勉強をする」ということはせず、まずは自分のレベルに合った「ターゲット1400」からスタートしました。
英文法も学校で配られた「Vintage」ではなく、もっと基本的な「入門英文法問題精講」を、「スタディサプリ」を並行しながら勉強していたのです。
このように、今、自分はどのくらいの実力で、どのレベルから勉強しないといけないかがわかっていると、自分のレベルに合った参考書を選んで勉強することができるため、無駄なく、着実に実力をつけていくことができます。
志望校合格に必要な力がなにか知っている
そして、自分の実力がわかっていたら、「志望校に合格するためにはどこまで学力を伸ばさないといけないのか」も重要になります。英作文やリスニングが出ないのにその対策ばかりしていても、入試の点数は上がらないですよね。それだけでなく、どんどん勉強してはいたけど、実は志望校にはもっと高いレベルが必要だった、なんてこともあります。
その「志望校合格に必要な学力」がわかれば、自分がこれからどれだけ勉強しなければいけないのかという「志望校までの差」が明確になり、無駄なく勉強することができるというわけです。
志望校に合格するような人は、何らかの形でこの「志望校までの差」を知った上で勉強しています。
同じ勉強法で勉強し続ける
これもBくんとは対照的。友だちに聞いて良さそうな勉強法にコロコロ変えていく、のではなく、自分にあう勉強法・自分にあう参考書に取り組み続けることで、きちんと成果として現れるようになります。
合格する人としない人は「〇〇」に差があった!
さて、ここまで「受かる人」と「落ちる人」の違いを見てきましたが、この違いから言えることは何でしょうか。
志望校に合格できないBくんは、手当り次第に必要そうな勉強を選んでとにかく勉強する、というスタイル。
志望校に合格できたAくんは、志望校に必要な学力と今の学力の差から、必要な勉強をあらかじめ決めて勉強するスタイル。
2人の勉強にあった差、それは「計画」なんです。
勉強を始める前に、志望校合格までの「受験計画」を立てられているかどうかで、志望校合格の可能性が大きく変わります。
計画を立てずに勉強していると……
計画を立てずに勉強していると、どのようなことがおこるのでしょうか。
少したとえ話をしましょう。
受験はよく「マラソン」に例えられます。マラソンでは42.195キロ走ると分かっていますが、もしこれが知らされていない状態で、「とにかく走れ!」と言われたらどうでしょう?
「とにかく走ってもらって、ゴールになったら肩をたたいて教えるよ」と言われたら、どんなペースで走ればいいのかわからず、いつまでもゴールにたどり着かないくらいゆっくり走ってしまったり、逆にペースを上げすぎて途中でバテてしまったりといったことになってしまいます。
はじめから「42.195キロ走る」とわかっているから、「はじめの10キロでペースをつかもう」とか、「ラスト5キロだからスパートかけよう」とか考えることが出来ますし、そもそも走り始める前に「ここはこのペースで走ろう」と作戦を練ることができるのです。
計画もこれと同じで、計画があることではじめて「今はこのペースで走ってOK」「そろそろスパートかけよう」という勉強全体のペース配分がわかるというわけです。
もうひとつ、よく計画は「地図」に例えられます。
みなさんが東京から大阪に旅行しよう!と思って、何らかの手段を使って大阪に向かうとしましょう。
せっかく大阪に向かうのに、東京から北向きに進んでしまっては、いくら同じ距離を進んでもいつまでも大阪にはたどり着きません。
これと同じで、計画無しでとりあえず勉強し始めると、「とりあえずこの参考書だ!」というふうになってしまい、いつまでも目的地(=志望校)にたどりつかない、ということが起こります。
でも、案内板や地図を見れば、「大阪はこっちの方面だ!」とわかるように、ひとたび計画を見れば「この順番で進めれば志望校に近づく」ということがわかるので、無駄なく勉強をできるというわけです。
計画は、進む方向とペースを決める上で重要
このように、はじめに「受験までの勉強計画」を立てることは、勉強をする内容とそのペースを決める上でとても重要になるというわけです。
だから、合格する勉強をしている人は、必ず勉強を始める前に、受験までの勉強計画を作り、そのペースに従って勉強しているんです。
この「計画を立てて、それをもとに勉強をする力」が、「受かる人」と「落ちる人」の一番大きな違いです。
でも、計画を立てるのって意外と難しい……
……と、計画を作ってみたものの、挫折してしまった……という人も多いでしょう。
意外と計画を立てるのは難しいです。というのも、
- 現在の自分の学力を正確に把握するのが難しい
- 志望校の学力を正確に分析するのが難しい
- 差を埋めるためにどの参考書をやるのが適切か選べない
といった理由があるから。自分で計画を立てるときは、これら3つを正確に把握した状態で立てていく必要がありますが、なかなか自分で立てていくのは難しいです。
自分で立てるなら、「模試」「過去問」をチェック!
自分で計画を立てる場合は、必ず「自分の現在地を正確に知る」「志望校の情報を正確に知る」の2点を押さえるようにしましょう。自分の実力は、難しいですが、模試を見て「どの大問があまり解けていないのか」「長文を読むときに単語からわからなかったのか、なんとなく読めたけど解けなかったのか」などを掘り下げていき、自分の学力を見極めていきましょう。
志望校の情報は「過去問」ありきです。過去問を見て「長文がどのくらい、文法がどのくらいか」「それぞれどういう難易度か」などをそれぞれ挙げていき、必要な学力レベルを洗い出していきます。
この差が出たら、その差を埋めるのに必要な参考書を、かんたんなものから順番に並べていき、入試前の10〜11月くらいまでにやりきれるようにスケジュールに落とし込みます。
スケジュールは細かすぎる必要はないですが、順番や期間を間違えると実行できない計画になってしまうので注意が必要です。
計画を作るならプロに見てもらうのが一番!
それでも、やはり自分で計画を立てるとなるとそれだけで時間もかかってしまいますし、「ほんとうに合ってるのかな……」「本当にこれで間に合うのかな……」と不安になることも多いでしょう。
そういうときは、大学受験に詳しい人に立ててもらうのがいちばん確実です。
学校の先生でもよいですが、学校の先生は進路指導の先生以外は自分の科目に詳しいだけの場合もありますので気をつけましょう。
この「ストマガ」を監修している「学習塾STRUX」でも、計画を立てて毎日の学習指導を行っています。計画を立てる上で最も大変な「自分の現在地の把握」「志望校の分析」をSTRUX独自のデータベースから決めていくので、一番迷いやすい部分を安心して決定し、自信を持って毎日の学習をすすめることができます。
計画作成だけでなく週間計画への落とし込みと毎日の学習の進捗管理までやっており、必要があれば年間の学習計画の修正も随時行ってくれるので、途中でつまずいても安心です。
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