「お前なら東大に行ける」ー受験勉強中に不安になり、学校の先生に市村さんが言われた言葉。優しく手厚いサポートをしてくれる高校の先生とともに受験を進めた市村さん。勉強に疲れたら兄弟と話したりスマホゲームなどで息抜きをしたりして、上手にオンオフの切り替えをしていた彼に、受験勉強について聞きました!
市村さんの基本情報はこちら!
- 名前
- 市村さん
- 大学・科類
- 東京大学理科1類
- 出身高校
- 岡山朝日高校
- 高校偏差値
- 68
- 塾
- 現役時・浪人時通塾なし
- 部活
- サッカー 軽音(ドラムやボーカル)
- 趣味
- 音楽を聴くこと(B’z エアロスミスなど)
市村さんは、岡山朝日高校出身ということですが、どんな高校でしたか?
僕の高校は、よくある典型的な地方の公立進学校で、文武両道を目指す高校でした。特別に演習クラスなどがあったわけでもないです。でも、生徒を気にかけてくれる素敵な先生が多かったですね。
いい学校ですね!東大には毎年どのくらいの人が進学するんですか?
僕たちの代は20人くらいで多い年だったんですけど、毎年だいたい10人くらいです。
サポートを手厚くしてくださる先生方とのコミュニケーションを大切にしていた
そんな市村さんが東大をはじめて意識したのはいつ頃ですか?
そうですね…たしか浪人の夏ごろです。
浪人してからなんですね!何かきっかけがあったんですか?
先生からの後押しがあったことが一番大きいですかね。現役時は京都大学を目指していたんですけど、浪人の夏で成績が上がってきて「東大も狙えるぞ」と言ってもらえてそこではじめて東大を目指しましたね。
そうなんですね!先生というのは塾の先生ですか?
いや、学校の先生ですね。僕は現役と浪人どちらも塾には通っていないんですよね。僕は昔から塾には通いたくなくて、学校終わったのに学校のようなことを塾でしなくてはいけないのが、嫌だったんですよね。あと、学校の先生が浪人時代も熱心にサポートしてくれたので塾に通うことはなかったです。
なるほど。学校の先生たちは、具体的にどのようなサポートをしてくれたんですか?
質問があれば、放課後に聞きに行ったら教えてくれていました。特に数学については、毎週過去問を印刷して解き、先生に採点してもらっていました。また、受験について不安になるたびに、先生に相談すると「お前ならいける」と言ってくださって、それが自信になりました。
生徒に寄り添ってくれる先生が多かったんですね。先生と深い関係を築いていたようですが、どのように先生と関係を築いたんですか?
先生がみんないい人だったので、臆さずにコミュニケーションを取っていました。僕の高校の先生はみんな生徒思いだったんですけど、きっとどこの先生も生徒思いなはずです。自分から話しかけて、顔を覚えてもらえるようにすればいいと思います。
たしかに、学校の先生に認知してもらっておくことでいろいろ手助けしてもらえるから、受験に有利に働きますね!
勉強の進め方は、基礎から始めて多くの過去問演習を解いた
勉強の進め方で、工夫したことなどはありましたか?
現役時は、高3の11月末まで、受験勉強を特にしていなかったので工夫もあまりないですね。浪人時は、現役で落ちたのは数学が原因だと分かっていたので、数学をメインに1年間やっていこうと決めていました。だから、3~6月までは高校の先生がして下さる授業で扱う問題のみで基礎を固めて、夏から赤本を始めました。
浪人時も高校の先生が授業をしてくれていたんですか?
そうなんですよ。僕たちの代だった先生たちが、浪人時も授業をして下さっていました。有難かったです。
本当に手厚いサポートだったんですね。苦手だという数学はどれくらい勉強したんですか?
もともと数学は「嫌いではないけど点が取れない」という科目だったので、これを解消するには時間をかけるのみだ、と思っていました。だから、夏の間に赤本で20年分ぐらい東大の過去問を解いたのを覚えています。そうするとだんだん不思議と解けるようになってきましたし、それだけやりきれば数学でやり残したことはないと思えましたね。
たくさん過去問を解いたんですね。そういう勉強の方針も含めた勉強計画はどのように決めていたんですか?
毎日の勉強内容はけっこう気分で決めていたんですけど…この科目のこの分野がだめだなと思ったらそれを勉強する、という感じでした。
何を優先的に勉強していくかは自分で決めていたんですか?
そうですね、先生と相談しながら、最後は自分の中で優先順位を決めていました。
息抜きも大切にしつつ、自信の源は自分の努力
市村さんは、勉強の息抜きには何をしていたんですか?
現役時代はカラオケに行くことが息抜きでした。また、双子の兄と一緒の勉強部屋だったので、話したりたまに外でキャッチボールしたりしていました。
浪人時代は、スマホゲームですね。
ゲームですか!
こんなにやっていいのかと思うくらい、夜な夜なゲームしてました。センター前日も真夜中までやっていたことは、よくやったなと自分でも思いますね(笑)。
センター前日も!それはすごいですね(笑)。そういった話を聞いていると、市村さんは「気持ちにゆとりを持って受験に臨んでいらっしゃるな」という印象なんですけど、自信の源とかってありますか?
現役の時は根拠のない自信だったんですけど、模試の判定で「絶対合格は無理」というわけでもなかったので、そこまで心配してなかったです。あとそもそも、浪人を1年くらいはしてもいいとは思っていました。
浪人時代の余裕は、頑張った自信があったからです。勉強ができるようになると楽しいと思うようになって、楽しく受験勉強が出来ていました。
ありがとうございます。それでは最後に、これから東大を目指す受験生に一言お願いします。
受験勉強において不安を感じないということはまずないです。すごく不安に襲われて、メンタルやられるかもしれないですけど、やるしかないです。不合格になって、別の大学に行ったり、浪人することになったりという、当初想定していたものとは別の道に行くことになっても、それでも後に幸せになったのなら、受験に成功としたと言えるのではと思います。受験に落ちたとしても、成功することはできます。受験の結果の受け止め方として、くよくよしないで欲しいです。
たまには息抜きで、音楽聞いたりカラオケ行ったりしてくださいね。
まとめ
現役時も浪人時も、塾に通わなかった市村さんは、学校の先生の手厚いサポートのもと、受験勉強を進めました。その中では、カラオケやスマホゲームといった息抜きも大切にしつつ、頑張って勉強したという自信が持てるまで過去問などに取り組んでいました。最後に市村さんが述べてくれたように、受験に不安はつきものです。しかし、やるしかないのです。後悔しないように勉強をし続けることで、後の成功にもつながるでしょう。みなさんも悔いのないように勉強をしてくださいね。