学習塾STRUX編集部連載


【千葉大学】入試傾向と対策の仕方・勉強法を徹底分析!理系も英語を侮るな!

千葉大学傾向と対策 科目バランスが鍵!

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

 
 
 
 
 

橋本が教えている様子
 
 
 
 
 
 

こんばんは!STRUX塾長の橋本です!

さて、今回も大学別の分析シリーズ。今回は国公立の「千葉大学」について見ていきましょう。

関東圏でも人気の高い千葉大学。大きく文系・理系の入試科目と対策法をおつたえしていきましょう!

 
 
 

千葉大学の試験情報

千葉大学の場合は基本的に「共通テストの点数+個別試験の点数」で合否が判定されます。学部によって大きく入試科目や配点が変わるため、詳しくは大学HPで最新の物を確認するようにしましょう。

千葉大学 入試案内

今回は文系「法政経学部」、理系「工学部」の前期試験をメインに簡単に見ていくことにしましょう。

期日(個別試験前期) 2月25日
共通テスト ・共テ:個別の配点例
法政経、工 1:2
教育 9:20
文 9:11
・2段階選抜:学部により実施
科目(個別試験) 法政経学部(国語・数学・外国語)
工学部(数学・外国語・物理・化学)

科目としては文系の場合は「英語+国語+社会または数学」、理系の場合は「英語+数学+理科」が基本です。文系の場合学部によって数学が必要な場合(法政経学部)と社会が必要な場合(文学部)に分かれます。また教育学部や看護学部は上記の枠にとらわれない特殊な科目になっている学科もあるため要注意です。

共通テストに必要な科目もほとんどの学部で通常の5教科7〜8科目です。医学部地域枠や法政経学部など一部学部では2段階選抜が実施され、2021年度入試では医学部が倍率7倍、法政経学部が倍率13倍になるように調整されました。

 

併願のパターン

私大併願時のパターンと、国公立で志望校変更、後期受験をする場合のパターンを参考にしていきましょう。

 
 

私大はマーチレベル〜日東駒専以下を中心に

国公立受験でまず考えなくていはいけないのが、私大の併願。千葉大学合格レベルから考えると、最高でマーチレベル、確実に取るのであれば日東駒専〜それより下のレベルで確保することになるでしょう。

 

例年でも千葉大学で勝負できるレベルの人は日東駒専レベルならしっかり合格している人が多いため、このあたりで数校、さらにそこから下の大東文化大、流経大、産能大などを抑えとして確保できるといいでしょう。

共通テスト利用を活用できるとなおいいですが、こちらは日大レベルでも75%〜80%程度は必要になるため、必ず一般入試も併用しておくことをおすすめします。

 
 

国公立の後期と「志望校を下げる」目安

国公立志望だと「志望校を下げるべきか?」ということもよぎるはずです。もちろん「絶対千葉大にチャレンジしたい!」という場合は出願してもいいですし、そうでない場合でも原則として志望校変更は共通テストの結果を見て判断ということでよいでしょう。そのため、あらかじめ共通テストで「何点くらいならここに下げる」ということを決めておくと良いでしょう。下げるとしたら各県の国立大学、また公立大学あたりになるでしょう(近隣であれば横浜市立、埼玉大、宇都宮大など)。

後期試験も同様に、実施している近隣の国公立、関東圏にこだわりがないのであれば他県の国公立を出願しておくとよいですね。

 
 
 

千葉大学の配点と目標点数

つづいて、千葉大学の配点と目標点数について確認していきましょう。学部によって大きく目標点・配点ともに異なるため、今回は文系/理系それぞれ代表的な「法政経学部」「工学部」を例にとって見てみます。

千葉大学の科目・配点

文系(例:法政経学部)

共通テスト 450点*
外国語(個別) 300点
国語(個別) 300点
数学(個別) 300点

法政経学部は共通テストについては「外国語・国語・数学1A2B・理科基礎2科目or基礎なし1科目・社会2科目(世界史B・日本史B・地理B・倫理政経から)」の900点満点を半分に圧縮します。全体の配点の中でもそこそこ大きな配点を占めることになりますが、理科基礎などは50/1350と4%弱の配点しかないため、力を入れすぎないようにすべきでしょう。

 

理系(例:工学部)

共通テスト 450点*
外国語(個別) 300点
数学(個別) 300点
物理・化学(個別) 300点

共通テストの内訳としては「外国語・国語・数学1A2B・理科2科目(物理・化学)・社会1科目(世界史B・日本史B・地理B・倫理政経から)」。物理・化学しか選択できないようになっています。

特筆すべきなのは英語の配点でしょうか。英語も他学部同様個別試験300点、共通テスト100点の400/1350点となり他の理系科目と同じ比率です。学部によって配点は異なりますが、工学部の場合は理系だからといって英語を侮ることができません。

 
 
 
 

目標点数

千葉大学では2段階選抜を導入していますが、一部学部学科のためここではあまり気にせず進めることにします。

ここでは代表としてあげた学部の「合格点」の目安を見ていきましょう。

 

合格最低点と平均点

ここでも法政経学部(文系)と工学部(理系)の点数を見ていきましょう。

 

法政経学部の合格者最低点
  • 2020年度:765/1350点(56.7%)
  • 2019年度:725/1350点(53.7%)
工学部の合格者最低点(機械工学コースの例)
  • 2020年度:742/1350点(52.4%)
  • 2019年度:777/1350点(62.5%)

 

参考:過去の入試状況

他の学部については必ず大学公式の点数をチェックしておくようにしましょう。

 
 

目標点の例(法政経学部の例):820/1350点

文系の場合800点は必須、多めに見積もって820〜30くらいまでは目指しておきたいところです。

共通テスト 360/450点
外国語(個別) 160/300点
国語(個別) 150/300点
数学(個別) 150/300点

国語の点数は安定しづらいため、共通テストや個別の英語で点を取りたいところです。数学は人によって得意・不得意が分かれるため、数学が大の苦手、というひとは数学を120点程度の目標にして、国語と英語でもっと点を高めに取るというやり方も可能になります。足切りがある事も考えると共通テストは最低75%、できれば8割近くはとりたいところです。

 

目標点の例(理学部の例):840/1350点

工学部の場合は740〜770点の中で最低点が大きくブレているため、こちらもひとまわり高めの840点としています。

共通テスト 360/450点
外国語(個別) 160点
数学(個別) 160点
物理・化学(個別) 160点

文科系と比べると不安定な国語がないぶん、どこでも点を取りやすくなります。ただし学部によってはもっと高得点が求められることもあるため注意が必要です。共通テストはこちらもやはり8割近くは目指しておきたいところ。

 
 

千葉大学・科目別の勉強法と問題攻略

最後に、科目別の勉強方針を軽くまとめておきましょう。

時系列・やるべき科目と対策

文系・理系によって変わってきますが、国立大学で科目が多いということを前提にすると、まずは英語・数学を再優先で終わらせるべきです。文系の場合もほとんどの人が数学が必須になりますので、文系なら学校のペースに合わせて高2のうちには1A2Bの基本が固まりきっている状態、理系の場合は学校より少し巻いて、高2の夏過ぎに1A2Bが終わる状態であれば、数3まで安心して取り組めます。こうすることで文系でも社会科目や英語・国語にしっかり時間を割くことができるので、英語・数学は最優先して取り組むようにしましょう。

 

英語

英語は長文問題2つと、空所を複数語で補充する型の文法問題の出題です。文法問題は英作文に近いようなものになっていて、いろいろな表現を正確に知っておく必要があります。長文も選択肢問題だけでなく記述問題・英訳和訳問題も出題されるため、幅広い対策が必要となります。

高3の夏頃までに共通テストレベルの英語が「時間をかければしっかり読み切れる」くらいまで長文読解を固め、記述や例文暗記で過去問に近づけていくことになります。

 
 

国語

国語は現代文・古文・漢文1つずつですが、現代文はここ数年文学史問題が出題されるほか漢字もよみ5題、書き5題と多く出題されるため、知識問題が侮れません。高3夏あたりからでも全く問題ないですが、漢字や文学史の対策も忘れずに行いましょう。空所補充型の要約問題などもあるため過去問でしっかり解き慣れておく必要があります。

古文・漢文でも「全体の趣旨を踏まえ」といった考えなければいけない問題・整理しないといけない問題があるため、注意が必要です。文章自体は難しいわけではないので、共通テストレベルまではなるべく早めに固めた上で、そこからしっかり演習できるようにしましょう。古文でも文学史が求められます。

 
 

世界史・日本史

個別試験の社会は世界史・日本史からの選択です。いずれも空所補充・単語短答の問題と論述問題がバランス良く出題されます。論述は100〜200字程度で指定語句付きの記述が多く、正確に理解をしていれば書けるものがほとんどです。高2の中盤から予習を進め、高3の夏前にはすべての歴史の流れがつかめている状態、もっと言えば歴史用語も教科書の太字はすべて覚えている状態にしておきましょう。それ以降は一問一答と「段階式」などの論述用の参考書、そして教科書の記述を見ながら練習を繰り返し、秋からは過去問を利用していきます。一問一答は確実に得点できる箇所なので抜けがないようにしましょう。

 
 

数学

千葉大学の数学はすべて記述問題で文系3問・理系5〜6問出題です。学部によって解くべき大問が決められており、文系であれば2問完答もしくは1問完答・2問部分点、理系であれば3問完答・1問部分点は狙っておきたいところです。ものすごく難しい問題が多いというわけではないですが、一つの問題にこだわるとほかで失点してしまうため、解けそうなところから手をつけていきましょう。

理系でも数3ばかりでなく、1A2Bからも比較的難易度の高い問題が出題されます。高3に入っても入試問題できちんと数1A2Bの演習は行いつつ、数3にもなるべく早めに手をつけられるようにしておきたいところです。

 

理科

理科も学校の授業のペースが遅く、進学校でも9月〜10月に終わるということが少なくありません。高3の夏前までに映像授業などですべて予習をした上で、そこから固めていくようにしましょう。

 

 
 

まとめ

千葉大学は各科目の配点に差が少なく、バランスが非常に重要になります。記述がほとんどですが、確実に加点するポイントを押さえておけば十分高得点を狙えますから、着実に学習を進めていきましょう。

 
 

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それでは!

 
 
 
 

ライター:橋本拓磨

東京大学法学部卒。学習塾STRUX塾長・STRUX大学受験マガジン監修。日本全国の高校生に、場所によらず正しい勉強を広めて、行きたい大学に行き、将来の選択肢を広げてほしい!という思いからSTRUXマガジンを監修。

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