こんばんは!STRUX塾長の橋本です!
さて、今回も大学別の分析シリーズ。今回は関西の難関私大・「同志社大学」について見ていきましょう。
同志社大学の試験情報
今回は一般選抜を中心に見ていくことにします。学部によって多少入試形式が異なりますので、文系の「経済学部」・理系の「理工学部」を見ていくことにします。
入試制度について
同志社大学の入試は一般的な私立大学同様、全学部方式と個別学部方式に大きく分かれています。今回は個別学部方式を中心に見ていくことにします。
期日(前期日程) | 2月4日〜10日のいずれか |
共通テスト | 不要(一部利用可能) |
全学部方式(「全学部日程」)は文系・理系に分かれており、理系が4日、文系が5日になっています。
全学部は2日程、学部個別は5日程しかないため、同一日程で実施される学部の併願はできません。たとえば個別試験の「文学部」と「経済学部」は同じ日程で実施されるため、どちらも受験したい場合は全学部日程でどちらか、個別学部日程でどちらか、という形で受けることになります。受験会場も全国にあることから、併願校としても受けやすくなっていますね。
学部ごとの配点や入試方式について、詳しくは大学HP(同志社大学入試案内)を確認しましょう。
併願のパターン
同志社を第一志望とする場合の併願パターンを見ていきましょう。
全学部日程・学部個別日程の使い分け
全学部日程と学部個別日程でそこまで日数の幅があるわけではないため、同じ学部は基本的に2回まで(全学部・個別それぞれ1回)チャンスがあることになります。ただし、先述の通り「同じ日程の学部個別日程」は併願できないため、日程をよく確認しておく必要があります。「絶対同志社に行きたい!」という場合は学部にこだわらず受けることもできますが、傾向等に注意しましょう。
同志社を併願校として使う場合も、日程的に合うほうを受験すればよいです。全学部日程のほうが概して定員が少ないため、おすすめは学部個別日程です。
他大学との併願であれば同レベル〜少し下を
関西圏の似たような私大を受験していくのであれば、立命館大学・関西大学など同レベル〜少し下を狙うのもいいですし、あまりレベルを気にしないというのであれば龍谷大、近畿大などを受けておくとレベル的に見てもバランス良く受験できるはずです。関西圏以外の会場でも受けられるため、近場の大学(関東なら日東駒専レベルなど)で押さえられればいいですね。
浪人できないという場合はもっとレベルを下げた滑り止め大学まで決めておきましょう。
同志社大学の配点と目標点数
同志社の配点と目標点数については、最低点をもとに考えていくことになります。配点からどの科目で確保すべきなのか考えていきましょう。こちらでは「経済学部」「理工学部」の学部個別日程を見ていきます。
同志社大学の科目・配点(経済学部個別)
外国語(英語) | 200点 |
国語 | 150点 |
選択科目(地歴・公民・数学) | 150点 |
文系学部はどの学部であってもこの配点になります。社会・数学の選択は「日本史」「世界史」「政治・経済」「数学(1A2B)」から当日に1つ選択するという形になります。
同志社大学の科目・配点(理工学部個別)
外国語(英語) | 100点 |
理科 | 150点 |
数学(123AB) | 200点 |
個別日程は「理数重視型」として理科・数学の配点が高くなっています。理工学部も学科によって多少科目等が異なり、基本的には「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から1科目の選択ですが、機械システム工学科は物理、電気工・電子工・機械理工学科は物理・化学からの選択となっています。
理工学部以外の「生命医科学部」などは多少配点が異なるので、注意しましょう。
その他学部ごとの配点等はこちらのページで2022年入試版を確認しておきましょう。
目標点数
次に、目標点数を確認しましょう。こちらも一部学科を抜粋しています。2021年度・2020年度の合格最低点を見ていきます。
例年の合格最低点(経済学部・学部個別日程)
- 2021年度:352/500点(70.4%)
- 2020年度:347/500点(69.4%)
例年の合格最低点(理工学部電子工学科・学部個別日程)
- 2021年度:257/450点(57.1%)
- 2020年度:257/450点(57.1%)
例年の合格最低点(理工学部機械システム工学科・学部個別日程)
- 2021年度:247/450点(54.9%)
- 2020年度:255/450点(56.7%)
参考:同志社大学入試統計
過去2年の合格最低点はいずれも文系で70%、理系で55%前後となっています。
目標点の例(経済学部・学部個別日程)合計375/500点(75%)
英語 | 150/200点 |
国語 | 105/150点 |
社会・数学 | 120/150点 |
目標点の例(理工学部電子工学科・学部個別日程)合計300/450点(67%)
英語 | 60/100点 |
物理 | 100/150点 |
数学 | 140/200点 |
基本的には「全科目まんべんなく」取っていきたいですが、文系だと国語の点数を安定させるのが難しいため、英語と社会または数学で高得点を取っておくほうが結果として安定します。理系だと配点の大きい数学で高得点を狙っておきたいところです。
同志社大学 科目別の勉強法と問題攻略
最後にかんたんに同志社大学の勉強法と傾向対策を見ていきます。
時系列・やるべき科目と対策
同志社大学は入試傾向が学部間で大きくは変わらないため、複数学部に跨いでの対策もしやすくなっています。全学・個別どちらの方式でも基本的には文系なら英語>>>社会>国語、理系なら数学>理科>英語という形になるでしょう。ただ、国語や理系英語は入試が近づくと対策できる時間も限られてしまうため、高1・高2のうちに固められるのであれば固めておきたいところですね。
英語
どの学部であっても長文問題2つと会話文の合計3問の出題となっています。長文のうち1問では和訳問題が出題され、会話文の最後に「本文中の日本語を英語に直す」和文英訳が出題されます。会話文や英作文は別途対策が必要なので、早めに対策を始められるようにしておきたいところですが、メインはあくまで長文問題ですから、早めに単語・文法や英文解釈を固めて長文演習に入れるようにしておきましょう。
国語
現代文、古文の1問ずつで、問題数はそこまで多くありませんが、最後に必ず30〜40字の記述問題が出題されます。共通テストなどに問題形式は近く、知識問題も助動詞や単語の意味などが中心なので、文学史なども対策の必要はほとんどありません。まず確実に共通テストレベルまで高められると勝率が高くなります。
社会
こちらはすべて穴埋め問題になっているため、他の大学同様「高3の夏前には全範囲を履修する」ことを目標にしておきます。それ以降一問一答と私大向けの問題集で対策をしていきます。細かい知識を問われる問題もありますが、基本部分を答えられるようになっておけば十分7割以上を狙えるようになります。
数学
文系数学は穴埋め1問、記述2問という形になっています。問題のレベルとしては最難というわけではないですが、時間も意識して解いていかないと間に合わないということも発生するので、こちらも共通テストなども使って早く・正確に解く練習をしておきたいところです。理系の場合は穴埋め1問、記述3問で、記述問題はほとんど数3からの出題になっています。ものすごく難しいというわけではこちらもないですが、小問数や計算量は多いためこちらも「早く・正確に」が求められます。計算用の参考書なども別途使っていきましょう。
物理・化学・生物
理科も社会と同様、「高3の夏前には全範囲を履修」することが目標です。1科目に絞って夏で共通テストやセンター試験、そこから応用問題という形でステップアップしていけば十分7割以上点を取ることができます。
まとめ
今回は2021年度以降の「同志社大学」の入試の傾向と対策についてお伝えしました。どの学部も大きく傾向は変わらないため、他の学部の過去問なども活用していきながら演習量を増やして「早く・正確に」解いていくことを心がけましょう。
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それでは!
ライター:橋本拓磨
東京大学法学部卒。学習塾STRUX塾長・STRUX大学受験マガジン監修。日本全国の高校生に、場所によらず正しい勉強を広めて、行きたい大学に行き、将来の選択肢を広げてほしい!という思いからSTRUXマガジンを監修。
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