第15回【品詞分解の勉強法】
単語や文法を押さえたけれど、いざ古文を読もうとすると雰囲気で読んでしまって結局わからない…そんなことはありませんか?
それは品詞分解の練習不足が原因かもしれません。
今回は「古文を正しく読む」ために必須の「品詞分解」の勉強法を解説します!
品詞分解って大事?
品詞分解の練習がなぜ大事か説明できますか?
古文では主語が頻繁に省略されるので、
誰が何をしたのか、
誰が何を言ったのか、
が分からなくなり、文章の意味が取れなくなってしまいがち。
主語がない文章を正確に読むコツは、品詞分解をして、隠された主語を見抜くこと。
実は文法の知識を使うことで、隠された主語を見抜くことができますが、
文法の知識を正しく使えるようになるために品詞分解の練習が必要になります。
品詞分解をする前に
品詞分解の練習には、前提知識が必要です。
特に大事なのが用言。
用言は「活用する品詞」で、動詞、形容詞、形容動詞、助動詞が当てはまります。
これらの活用の中には同じひらがなが出てくることがあり、それらを正しく識別する必要があります。
この識別で特に難しいのは助動詞。
例えば「ぬ」が出てきたら、
打消の意味の助動詞の連体形なのか、
完了の意味の助動詞の終止形なのか、
見極めないといけません。
助動詞の意味を取り違えてしまうと、読解全体に影響が出るのでしっかり覚えなければなりません。
助動詞の前にくる単語の形(未然形、連用形など)を見て判断するために、用言の活用を覚えることが、品詞分解の第一歩です。
文法の知識に自信がない人はまず、文法の勉強をしましょう。
品詞分解の取り組み方と見直し方
用言の活用と、助動詞の接続を覚えたら、いよいよ品詞分解の練習です。
具体的な手順は次の通り。
①載っている文章をひたすら品詞分解する
②解答を見てあっているか確認する
③なぜ間違えたのか確認する
最初はかなり苦労すると思いますが、5~10文章くらい取り組めばだいぶ慣れるはずです。
学校の授業で扱っている文章を使ってもOKですし、参考書を使ってもOK。
学校の授業の場合は、授業内で答え合わせするか、教科書ガイドを参考にするといいでしょう。
品詞分解は、夏休みや冬休みの課題になっていることも多いですが、良い練習になるので、積極的に活用しましょう。
参考書としては、日栄社の「発展30日完成 古文(高校中級用)」のような全て解説に書いてくれているものを利用してください。
細かい勉強法や注意点などはこちらの動画で手元も写しながら解説しているので、ぜひ参考にしてください!
まとめ
今回は「古文の品詞分解」を解説しました!
次回は「冬休みの勉強」について解説します!お楽しみに!