第59回【過去問の目標点数配分】
今回も浪人生向けの配信です。(次回から現役生も合流予定)
浪人生は受験を経験しているので、現役生よりも志望校の過去問に精通しているはず。
そんな浪人生だからこそできる「目標点数の設定」について解説します!
合格最低点と科目ごとの配点を確認
まず合格最低点と科目ごとの配点を改めて確認しましょう。
合格最低点はパスナビなどで必ず数年分チェックしてください。
2022:59%
2021:55%
2020:63%
のようにブレている場合、最も高い得点率(63%)を、余裕を持って上回るため「目標得点率=70%」のように設定します。
またその目標得点率をクリアするため、各科目何点ずつ取ればいいのかの計算が必要となりますが、それを検討するために科目ごとの配点を見ておきましょう。
全科目同じ点数だけ配点がある場合もあれば、「英語だけ配点が高い」といった傾斜配点されていることもあります。
科目ごとの配分を検討
次は科目ごとの目標点を検討する方法です。
「英100、国100、世100」のように全科目同じ配点の大学の場合は、自分の得意不得意だけを加味して、目標となる配分を決めればOK。
例えば、全科目合計の目標得点率が70%の場合、
「英60%、国70%、世80%」(英語苦手&世界史得意な場合)
「英80%、国60%、世70%」(国語苦手&英語得意な場合)
といった感じです。
一方で「英200、国50、世50」のような傾斜配分されている大学の場合は、自分の得意不得意に沿わない目標を設定する必要も出てきます。
例えば上で紹介した「英語苦手&世界史得意」なパターンを流用して、
「英60%(120点)、国70%(35点)、世80%(40点)」
を取ったとしても、全体の得点率は65%(195点)になって70%には届きません。
逆に「国語苦手&英語得意」なパターンを流用すれば、
「英80%(160点)、国60%(30点)、世70%(35点)」
となり、全体の得点率は75%(225点)になります。
やはり配点が大きい科目で高得点を取れるようになった方が有利なのは間違いないですね。
志望校の「配点&傾斜度合い」を(共通テストの配点も含めて)確認して、それに科目の得意不得意を当てはめつつ、微調整をしてください。
科目内の配分を検討
科目ごとの目標得点が決まったら、次は科目内について細かく見ます。
各大問の細かい点数は非公表の場合も多いですが、予想できる範囲で考えましょう。
例えば、国語で「評論2問、古文1問、漢文1問」の構成で100点配点の場合なら、大問1つあたり25点の可能性が高いと予想して、
「古漢で80%(40点)、評論で60%(30点)取れば、国語全体で70%だな」
と目標を立てます。
ここまで考えれば、落としても良い部分、絶対に落とせない部分がハッキリしてくるでしょう。
まとめ
今回は目標得点の設定方法を解説しました!
次回は受験勉強を始める前に必ず読んでおいて欲しいアーカイブ一覧を紹介します。
お楽しみに!