第32回【滑り止めの過去問から始めてみよう】
11月になりました。
ここまで頑張ってきた受験生の皆さん、いよいよラストスパートです。
過去問を始める時期
このLINEでも何度かお伝えしていますが、どれだけ遅くとも11月になったら、過去問演習を本格始動させる必要があります。
まずは滑り止めとして考えている大学の過去問から始めましょう。
浪人覚悟で志望校以外は受験しないという受験生は、センター過去問や共通テスト予想問題からで構いません。
最新の5~10年分ほどの過去問は直前期に使う可能性が高いので、できれば11年以上前のもの、それが難しくても6年以上前のものから始めるのがおすすめです。
過去問演習の手順
過去問演習には正しい勉強法があります。
- 時間を計って解く
- 時間無制限で解けるところが増えそうならペンの色を変えて解く
- 答え合わせして解説を隈なく読み込む
- 調べものをする
- 暗記をする
- 解説を閉じて解きなおす
まずは当たり前ですが、時間を計って解きましょう。
センターや共通テストならマークシートも準備できるので、準備してマークしながら解き、
記述の問題なら確実にノートに記述をするように。
字数制限のある問題が出題される大学は原稿用紙や方眼ノートを使うと便利ですね。
徹底的に本番を意識して演習しましょう。
解けなさすぎて時間が余った場合は、そこから10分考えても一歩も進まなかったら、リタイアしても大丈夫です。
逆に「時間がもっと長ければもっと解ける」という場合は、ペンの色を変えて解きましょう。
10~15分程度なら延長してもOKです。
ペンの色を変えておけば、どれだけスピード感が足りないのか後で簡単に把握できます。
解き終えたら丸付けをして解説を読んでいきましょう。
解説を隈なく読み込むのは当たり前。
正答率が90%を超えていない科目は、正解した問題も全て読み込みましょう。
たまたま正解しているだけの問題もあるはずです。
解説を読み切ったら、次は調べもの。
- 教科書
- 資料集
- 辞書
- 文法書
- 句法書
このあたりは使いこなして、間違った問題の周辺知識まで確実にマスターするようにしたい所です。
調べものに付随してまとめノートを作る必要はありません。
付箋を貼っておいて、暗記をしたら外すとか、
写真を取っておいて、暗記をしたら、削除するとか、
まとめノートに時間を使うくらいなら、暗記に時間を使ってください。
覚えたら、覚えるべきものリストから外していくのも大事。
暗記が下手な人は、リストを貯め続けるだけで、減らす行動を取っていません。
調べものもして、暗記もしたら、解き直しです。
解説を閉じて、間違えた問題を解き直すことで、「分かったつもり」を防ぐことが出来ます。
復習にかける時間は?
ここで解説したやり方を全てやるとかなり時間がかかるはず。
優先順位の高い大問からこの手順で復習をしていき、最大でも「試験時間の倍の時間」までで切り上げましょう。
滑り止め校ですら合格最低点を超えない
過去問演習を始めたタイミングだと、滑り止め校ですら合格最低点を超えないのは「あるある」です。
思っているよりも滑り止め校に受かるのは難しいということです。
とはいえ、ちゃんと制限時間と点数にこだわって復習も丁寧にしていけば、点数は伸びるので、点数が悪くても落ち込まず、解ける問題を1つでも増やしましょう。
落ち込んでいる場合ではありません。
まとめ
今回は「過去問演習の手順」について解説しました!
手順を守って演習を始めてください。
次回は「過去問演習の計画」について解説します!お楽しみに!