第45回【年間計画の立て方2:入試方式を把握する】
今回のテーマは「入試方式の把握」です。
知っておくべき入試方式は7種類あります。全て説明できますか?
入試方式をしっかり理解しないと、必要のない勉強をしてしまったり、必要な勉強をできていなかったりといったミスが起こるので、今回の記事で最低限は理解しましょう。
まずは以下の表をご覧ください。それぞれの入試の特徴をまとめてみました!
この表を確認した上で、以下の注意点も把握しておきましょう。
指定校推薦の注意点
指定校推薦は高校内で順位を競う入試になるので、定期テストの勉強に時間をかなり取られます。
そのため一般入試の受験勉強との両立が難しい入試方式です。
公募(自己)推薦・総合型選抜の注意点
公募推薦系の入試や総合型選抜系の入試は、一般入試と比べて早く合否が出る上に、学力試験についても個別試験がなかったり、易しかったりするので「楽」な入試と勘違いしがち。
実は倍率が高かったり、審査基準が不明瞭だったりするので、合否の予想が事前に立てにくく、落ちたときに備えて一般入試の勉強も並行して進めていく必要があります。
定期テスト対策以外にも、準備しなければならないものが多いので、合格が決まるまでは他の人の倍は頑張るものだと思っておきましょう。
共通テスト利用入試の注意点
共通テスト利用は偏差値高めの大学を目指している(主に国公立志望)受験生が、滑り止めとして利用するものです。
たとえば東大受験生が早慶やGMARCHなどに出願します。
東大に合格する人でも共テ利用だと早慶に落ちることがあるので、一般入試で受かるよりもかなりハードルが高いものだと覚えておいてください。
英語民間試験利用入試の注意点
英語民間試験は何度も受験できるので、1回切りの一般入試よりも受験生に優しそうに見えますが、高3になってから何度も受験をすると、その対策に時間を取られすぎて一般入試の勉強が疎かになりがちです。
高2のスコアでも大丈夫な場合が多いので、高2や高3の夏休み前までに必要スコアを取れる人にだけおすすめできます。
基本は一般入試で受かることを前提に進める
一般入試以外にも様々な受験方式はありますが、基本的には一般入試に受かること前提で勉強を進めるのがおすすめです。
その他の入試にどうしても挑戦したいのであれば、一般入試の勉強が進まないリスクも理解した上で、チャレンジするといいでしょう。
「成績的に余裕がある場合に挑戦するのは有り」「受かればラッキー」くらいの感覚で受験すると大きな失敗をせずに済むはずです。
まとめ
今回は「入試方式」を解説しました。
改めて7種類の入試方式の表をしっかり見て理解しておきましょう。
安直に入試方式を選ばず、注意点も意識して入試方式を検討してください。