第10回【公募推薦、総合選抜だけに絞るのは危険】
今回は入試方式について。
特に公募推薦や総合選抜について見ていきましょう。
定期テストも終わって、志望校や入試形式を検討している人もいると思うので、今回は改めて推薦入試の注意点などを解説します!
安易に公募推薦・総合選抜1本に絞るのはNG!
志望校の募集要項の「公募推薦」「総合選抜」の欄を見て「受験科目も少ないし、一般受験より楽かも」と思ってしまう人も多いはず。
ですが、一般入試以外の特殊な入試形式においては、少なくとも指定校推薦以外は全く楽ではありません。
※指定校推薦だけは、現段階で十分な内申があれば「楽」なこともあります。
公募推薦や総合選抜型はあくまでも「学力の高い人を一般入試に先んじて選抜する制度」です。
「一般入試以外を実施することで、多様性が~~」と言われることもありますが、実際の所は、一般入試で受験しても受かるだろう人が順当に公募推薦などで受かっていきます。
よほど他の受験生に比べて秀でている部分がなければ、合格が難しいのは間違いありません。
落ちてしまう可能性を考慮すると?
公募推薦や総合選抜型入試は倍率が高いことも多く、また受験生をどう評価するのか不透明な部分も多いので、落ちた場合の保険として一般入試の対策も進めておくのが「当たり前」です。
つまり推薦系の入試や、外部試験利用型を受験する場合は「一般入試の勉強」と「推薦系の勉強・準備」の両方を同時に進めていくことになります。
なので、正直「一般入試の勉強だけをするより圧倒的に大変」です。
合格が決まるまで他の人の「倍」は勉強する覚悟で準備に励みましょう。
学校の先生や保護者に勧められた場合は?
学校の先生や、保護者の方が「推薦がいいんじゃない?」と勧めることもあるはず。
学校の先生は特に「クラス全員の進学先が決まった状態」を目指さなければなりません。
※浪人する生徒さんが多い高校だと、その限りではありませんが。
そのため、一般入試で受験しても合格が固いであろう大学の推薦を勧めることがあると思います。
しかし、一般受験でも合格が固い大学は滑り止めとして一般受験で受けて、より偏差値の高い大学を第一志望校として目指すことも可能です。
それでも「推薦を受験する」という選択が悪いわけではないですが、「先生が言ったから」「親が言ったから」といった理由で志望校を決めてしまうと、勉強する際のモチベーションが続きにくいのは事実。
志望校や入試形式はしっかり検討して「自分の意志で」決めましょう。
公募推薦、総合選抜は受かればラッキーというつもりで
公募推薦、総合選抜は、上述した通り合格のための条件がハッキリしていないことが多く、何ができていれば受かるのかが分かりにくい入試です。
受けるのは構いませんが、「受かればラッキー」「落ちて当たり前」くらいのつもりで挑戦するようにしてください。
決して一般入試のための勉強を止めて準備することのないようにしたいですね。
迷ったら一般入試に絞るのが無難
公募推薦と総合選抜に関しては、受けるか受けないか迷ったら一般入試に絞った方が無難です。
迷うということは
- 自分のアピールポイントに自信がない
- その大学へのモチベが低い(or 他の大学へのモチベが高い)
などの理由があるということ。
このあたりは志望理由書や面接、小論文で必ず問われることになるので、自信がないなら一般入試の勉強に絞る方が上手くいく可能性は高いものです。
まとめ
「推薦・総合選抜の注意点」を解説しました!
こちらも参考にしてください!
次回は「夏休みに向けての勉強の進捗」を解説します!