大学には様々な学部があり、大学に進学するときには、自分がどの学部に行くか?を決めなければいけません。そんなときに各学部にどんな特徴があるのか、どんなことが学べるのかを知らずに進学してしまったら「こんなこと学ぶために大学にきたはずじゃ……。」「思っていたのと違った……。」などと後悔してしまうことがあります。
また、これから進学を考える人やまだ文理選択をしていない人が受験をすると決めたときに、学部の特徴などを知らないと学校で必要のない教科を選択してしまう場合があります。
この記事では、主に文系学部について、進学してから後悔しないために、受験する学部に適切な 文理選択ができるように具体的に解説していきます。
学部には大きく分けて4つの系統がある
1.人文科学系統
人文科学系統には、『人間とは何か』を追求していく学問があります。各学部で細かいテーマや学ぶ切り口は変わってきますが、どの学部でも「人間について」研究することは共通しています。
具体的な学問は
- 歴史学
- 哲学
- 文学部
- 心理学
- 外国語学部
などです。
2.社会科学系統
社会科学系統には、『社会に起こる現象やそれに紐づいた知識や知恵』を研究していく学問があります。各学部で分野やテーマは異なるが、どの学部でも「社会について」研修することは共通しています。
具体的な学問は
- 経営学
- 経済学
- 政治学
- 社会学
- 商学
- 法学
- 教育学
- 国際学
などです。
3.自然科学系統
自然科学系統では、『自然現象の法則』を研究していく学問がある。自然科学の対象は幅広く生物から宇宙まで研究対象になる。規模は様々だがどの学部でも「自然について」研究することは共通している。
具体的な学問は
- 理学
- 工学
- 農学
- 地理学
- 医学
- 宇宙工学
などです。
4.芸術系統
芸術系統では、『価値観や美しさ』を追求して表現していく学問である。また表現方法は音であったり絵であったり様々である。
具体的な学問は
- 映像
- 音楽
- 美術
などです。
主要文系学部の紹介
法学部
どんなことが学べるの?
法学部では、主に『法』に関することを学びます。具体的には、「法ってどんなもの?」「法はどうあるべき?」など法律の考え方を学んでいきます。また、よく耳にする「六法全書」にある六法の内容についても学びます。
主な就職先は?どんな職業につきたい人がいるの?
法学部というと弁護士や裁判官などの仕事につく人が行くところというイメージがあると思います。しかし官公庁などにつとめ公務員になる人 や、保険会社などの一般企業に務める人もいます。
経済学部
どんなことが学べるの?
経済学部では、主に2つの柱から「お金の動き」を学びます。1つ目は「マクロ経済」です。これは、国単位など大きな規模で経済を考えて、景気の変動やそれに対する対策を考えたり、経済の仕組みを分析したりします。2つ目は「ミクロ経済」です。これは、個人単位などの小さい規模で経済を考えて、個人の消費行動や需要と供給などについて考え分析します。また、「お金の動き」以外にも経済学の思想や歴史も学びます。
主な就職先は?どんな職業につきたい人がいるの?
公認会計士や税理士などの専門職につく人もいますが、実際の就職先は多岐に渡ります。例えば、保険会社や証券会社、コンサルタント会社に勤める人も多くいます。
文学部
どんなことが学べるの?
文学部では、文学に加えて、思想に関すること、歴史に関すること、人間に関する行動や心理に関することまで学びます。思想に関することでは、主に哲学や倫理、神学などを学びます。歴史に関することでは、過去に起きたことを分析したり実証したりするための学問を学びます。行動や心理に関することでは、心理学などを学びます。
主な就職先は?どんな職業につきたい人がいるの?
文学部の主な就職先は出版社や印刷会社など が若干多い傾向にあります。また教員になったり学芸員になったりする人もいますので、就職先は多岐に渡ります。
外国語学部
どんなことが学べるの?
外国語学部では、学部名通り外国語を学びます。ただ高校で習った外国語より、さらに実践的かつ高度なレベルまで学びます。具体的には、ネイティブの先生の授業を受けたり、ビジネス英語を学んだり します。また、実際に外国語を使って討論をしたりして外国語の理解を深めていきます。さらに翻訳や通訳の技術を学べる大学もあります。
主な就職先は?どんな職業につきたい人がいるの?
もちろん一般企業に就職する人も多くいますが、学んだ語学を生かして翻訳家や通訳者になる人もいます。また語学教師やキャビンアテンダントになる人もいて就職先は多岐に渡ります。
学部を選ぶときのポイント
まとめ
学部には大きく分けて4つあり、そのうち『人文科学系統』『社会科学系統』が文系学部にあたります。学部の特徴を踏まえて自分に合ったものを選択しましょう。
学部によって専門職はありますが、就職先は多岐にわたります。