学校の授業をフル活用して
受験勉強に活かすためには?
受験勉強において最も大切なのは、自学自習の時間です。なぜなら、志望校に向けた勉強というのは自学自習の時間でしか取り組めないから。
学校の授業では教科書の内容を学ぶことはできますが、「自分の志望校の出題傾向に合わせた問題を解く」ということや「必要な範囲だけを繰り返し勉強する」ということなどはほぼできません。
しかし受験生には限られた時間しかないため、可能なら学校の授業も活用したいですよね。
「授業外の時間だけで受験勉強をする」のと「授業時間も受験に活かせるようにする」のでは、トータルの勉強時間に圧倒的な差が生まれます。
ではどのように学校の授業を活かせばいいのでしょうか?
目次
授業で基礎を覚えることで自学自習の応用に役立てられる!
基本的に学校の授業では、教科書以上の内容には取り組みません。定められた指導要領をこなすことが目的なのでここは仕方ありませんよね。
しかし逆にいえば「教科書に載っている基礎は確実に教えてもらえる」ということ。
確かに自学自習の時間も大切ですが、入試問題は教科書の内容を基準にして作成されるので「授業で基礎を覚えて、自学自習の時間で応用に繋げる」ということができれば効率的に勉強できます!
では具体的にどうやって活用すればいいのでしょうか?
予習はサクッと取り組み授業を受け、復習をガッツリやる!
基本的には「サクッと予習してから授業受けて、復習はガッツリやる」という流れでOK!
なぜ予習を軽くしか行わないのかというと、シンプルに「予習の方が難しいから」です。
予習をするということは、まだ学んだことのない範囲に取り組むということ。そのため理解できない内容の方が多く当然です。
そこに時間をかけて理解しようとするよりも、一度サクッと内容の概要、「どういうことを勉強するのか」だけでも頭に入れてから授業で確認した方が効率的ですよね。
復習に時間をかけるのは、「授業で理解したことを忘れないように記憶に残す」ため、そして「授業で明らかにしたわからない部分を潰す」ためです。
勉強ではここがメイン。受験を乗り越えるためには、一つでも多くの苦手を残さない方が良いに決まっています。そのため予習よりも復習に重きを置いた方が効果的なのです。
では具体的に、どのような流れで勉強すればいいか?
STEP1・まずは教科書に軽く目を通す!わからないポイントはメモしておこう!
まずは、次の授業で扱う内容を教科書で確認しておきましょう!教科書は様々な専門家の手のよって作成されているので、基本的には説明が丁寧です。
しかしあくまで「授業があること」を前提に作られているため、わからないところは多いはず。
そうしたわからないところにマーカーなどで印をつけて復習しやすいようにしておきましょう。
<>授業を活用するためには、予習でわからないところを見つけておいて、復習でその部分を潰すのが効果的です。
印をつけておけば、パッと見て苦手な部分を把握できるので復習しやすくなりますよね。
問題は解かなくてOKです。予習ではわからないところがわかればいいので、あまり時間をかけず次回の授業で使う部分に全て目を通すことを意識していきましょう。
STEP2・授業で確認する!
予習で理解できた部分は軽く聞けばOKです。それよりも予習の段階でわからなかったところを重点的に確認しましょう。
ここで疑問を解決しておかないと、あとで復習することができません。
授業での先生の解説は、いわば「専門家による解説」です。なので独学で苦手を潰すよりも効果的に勉強できます。
さらに授業なら納得するまで質問もできますよね。たまに先生が教科書に載っていないような追加知識などをさらっと話すこともあれば、必要に応じてメモしておきましょう。
STEP3・自宅で復習する!
授業で確認したことを「必ずその日のうちに」復習しましょう!
「どこが疑問で、どうやって解決したか?」が頭に鮮明に残っている状態で復習することでより身につきやすくなります。
わからなかった単語や公式などは、ここで確実に暗記しておきましょう。新しい知識がまだ頭に残っている当日中こそ、基礎をしっかり固めるチャンスです!
公式などを覚える場合は、漠然と眺めるのではなく「その公式が持つ意味」についても一個ずつしっかり確認しておきましょう。
例えば、数学Iで正弦定理には以下のような公式があります。
あなたはこの「R」の意味について答えられますか?
これは「三角形ABCの外接円の半径」を表しています。このような公式の中の文字をしっかり理解しておかなければ、結局本番では使えません。
暗記分野であっても、きちんと「その知識自体が持つ意味」についても覚えておきましょう!
ここで覚えた知識を基に、復習の意味を込めて教科書の例題にも取り組みます。この段階では、覚えた知識を確認するために答えを見ても構いません。
STEP4・類題にも取り組む!
STEP3に取り組んだ翌日に、教科書にある「例題の類題」に取り組みましょう!
もし前日に取り組んだ例題自体を間違っていたら、それも合わせてもう一度解き直します。
類題を解くときは、前日の知識がしっかり身についているかを確かめるために公式等を見ずに解きましょう!
もしここでも解けなければ、まだ基礎事項を身についていないということ。基礎を覚え直しましょう。このSTEP1〜4を繰り返して基礎を身につけます!
STEP5・応用問題に取り組む
上記の流れで基礎が身についたら、章末問題にも取り組みます。
教科書の章末問題は知識の応用力を試すもの。そのためいきなり全問正解できるということはあまり無いと思います。
しかし、最初はそれで問題ありません。間違えたらもう一度解き、さらに3日ほど間を空けてチャレンジしましょう。
応用問題は難しいのいきなり解こうとする必要はありません。繰り返し取り組むことで、最終的に力が身につけばOKです!最低でも3回は繰り返して解きましょう。
「基礎→例題→応用」の順番で勉強しよう!
どの教科でもベースは一緒です。まず基礎を身につけるために「予習→授業→復習」を繰り返します。
その後に例題や章末問題に繰り返し取り組み、「基礎→応用」へとレベルアップしていきましょう。
理科社会などの暗記中心の科目は、STEP1〜3の流れで覚えればほぼ学校の授業だけで受験勉強ができます。英語や数学などの暗記だけでは解けない部分も多い教科は、なおさら問題を繰り返し解きましょう。
このような形で授業と組み合わせれば受験勉強の効率はグッと上がります。先生への質問なども駆使して、基礎の苦手部分を確認してから先へ進みましょう!
教科書の解説が完璧でない場合もある!
ただし、だからといって教科書を過信しすぎるのも良くありません。
確かに教科書は、基礎事項を理解するには最適なツール。
しかし、章末問題などの応用系は発展的内容ですし、基本的には学校の授業を前提としているものなので解説が詳しくないこともあります。
そのような時は無理して解説だけを読んで理解しようとはしないでください。先生に聞いたり、教科書ガイドを活用するなどしましょう。
学校の授業もフル活用して確実に成績を上げよう!
大前提として受験勉強で一番大切なのは、自学自習の時間です。
大人数に向けて平均化された学校の授業よりも、ピンポイントで志望校に向けた勉強に取り組める自学自習時間が大切なのは言うまでもありません。
だからといって学校の授業時間を活かさないというのはもったいないですよね。
教科書は基礎を覚えるためのツールとしては最適なもの。以下のように自学自習と組み合わせれば効果的に勉強することができます!
STEP1
まずは教科書に軽く目を通す!わからないポイントはメモしておこう!
STEP2
授業で確認する!
STEP3
自宅で復習する!
STEP4
類題にも取り組む!
STEP5
応用問題に取り組む
このように限られた時間をフル活用して志望校合格を掴み取りましょう!