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現役受験生とは違う?
浪人生の模試の活用方法を紹介!

模試は現役生と浪人生で活用の仕方が異なります。

浪人することが決まってからも模試を受ける機会は出てくると思います。そう言った際に現役の受験生と同じ活用法だと模試の結果を受験勉強に活用することができません。

今回は、浪人生のための模試の活用方法をご紹介します。

模試を受ける際の注意

浪人生は現役生と同じようなスタンスで模試を受けてはいけません。なぜなら浪人生と現役生では勉強量が違うため、模試の結果が当てにならない場合が多いからです。

ここからは、時期別に気をつけるべきことをお伝えしていきます。

春時期の模試で注意すること

浪人生が春の時期に受ける模試で気をつけることは、模試の偏差値が高いからといって安心しないことです。


なぜなら、浪人生は1年勉強した上で模試を受けるので学力が現役生よりも高い事が多いからです。

この春の時期はまだ受験勉強を始めたばかりの現役生も多くいるため、偏差値が高く出る傾向にあります。

浪人生として受験勉強をスタートしてして幸先が良いと思いがちですが、ここでの模試の結果はあまり頼りになりません。

偏差値や判定よりも「模試で間違えてしまった範囲はどこなのか」「どういうところが弱点になっているのか」を必ず分析して、今後の勉強の方針などを決めるようにしましょう。

秋時期の模試で注意すること

秋の模試で注意するべきことは、春に比べ偏差値が落ちたり伸び悩んでいたとしても焦らないことです。


そもそも浪人生は現役時代に勉強をしていればしているほど成績は劇的には伸びません。


それに加え、現役生が夏休み期間に実力をつけて秋の模試では結果を出してくるため、浪人生の偏差値は下がってしまうことがあります。

これは現役生の成績が急激に上がっていることが理由である場合がほとんどで、決してあなたの成績が下がっているわけではありません。


こちらも考えることは同じで、どこを間違えたのか、実際の入試ではどのくらい取れそうか、というところを意識していくようにしてください。

浪人生の模試の活用法

基本的な模試の活用の仕方は、現役の受験生と大きく変わりません。


しかし、先述の通り現役生と同じようなスタンスでは模試をうまく活用できないので、浪人生視点での活用法をご紹介します。

基礎が固まっていない人の模試の活用法

現役時代に基礎を固めることができていなかった浪人生はなるべく早めに模試を受けて、「各教科の弱みが何か」を知るために模試を活用しましょう。


模試は自分の現在地を知るよい機会です。先述の通り、「偏差値」ばかり気にしていると模試の結果に振り回されてしまいます。


そうならないために、模試の偏差値や志望校への評価は気にせず、出題された範囲で何ができて何ができなかったのかを細かく反省し、自分が苦手な部分を把握しましょう。


こうすることで、模試の結果に一喜一憂せずに受験勉強に活かすことができます。


基礎が固まっていない人は、自分の弱点を掴むことに向いている「河合全統マーク模試」などを受けるようにしてください。

基礎には自信がある人の模試の活用法

基礎に自信がある人は、入試傾向に慣れるための実戦的な使い方をすると良いでしょう。


どうしても結果が気になってなってしまうと思いますが、そういう時は「偏差値」ではなく「点数」で判断しましょう。


志望校の合格点に対して対してどれだけ差があるのかを意識して、点数が上がったのか下がったのか、本番はどこを正答すればいいのか、などを分析することで自分の実力を判断しましょう。


入試傾向に慣れたり、実力を確かめたりしたい人は「冠模試」という大学名が模試名の頭につくものを受けると良いでしょう。「東大本番レベル模試」「早大・慶大オープン」などがあるので自分の志望校の模試がないか調べてみてください。

まとめ

浪人生の模試の活用法をご紹介しました。


最悪なのは模試の結果に振り回されてしまい油断して勉強を怠ったり、焦って勉強が手につかなかったりすることです。


模試を効率的に活用するためには「偏差値」や「評価」をただただ意識して受けるのではなく、「模試を受ける目的」を明確にして出た結果を受験勉強に活かすことです。


浪人生はこの記事を見て模試の使い方を理解して受験勉強に活かしてください。