大学受験キホンのキ

最初で受験の全てが決まる!
勉強計画を立ててから
スタートを切るべき理由とは?

受験が近づくに連れて、徐々に気持ちが受験生モードに切り替わる高校生も多いかと思います。ここで「やる気がみなぎっている間に一気にスタートダッシュを切りたい!」という方もいるでしょう。

しかしその前に一旦立ち止まってください。勉強を始める前に、まずは受験計画を立てる必要があるのです。

受験生の中には、そんなことよりも早く勉強したいという気合十分な方も多いでしょう。

しかし多少面倒でも、しっかり受験計画を立てたかどうかで合否が変わるのできちんと取り組みましょう!

ではなぜ受験計画に取り組むと合否が変わるのでしょうか?これから順にご説明して行きます。

そもそも受験のゴールは「合格最低ラインを超える」ことだと覚えよう!

受験計画の大切さを語る前に、まずは受験のゴールを正しく把握する必要があります。もちろん受験のゴールは「志望校合格」です。

しかし厳密にはそれでは足りません。より正しく表現すると「受験のゴールとは、志望校の合格ラインを超えること」になります。

なぜこのようなゴールを設定する必要があるのでしょうか?

受験では最低ラインを越えれば合格できるから

そもそも受験では高得点を取る必要は全くありません!志望校の定める合格最低点さえ取れれば大丈夫。

つまり、無理して難しい問題を解けるようになる必要はないということです。

ここをしっかり理解しておかないと、「高得点を取るためにとりあえず難しい参考書をたくさん解く」というような、がむしゃら勉強になりかねません。

もちろん難しい問題を解くことは大切です。しかしそれは、自分のレベルを把握してからこそ。

基礎もできていないのにいきなり難しい問題に取り組んでもあまり身につきません。

合格最低点を取るのと、高得点を取ることではやることが違うから

合格最低点を取るためには、各教科の合格最低点に到達するために「自分がどの教科にどれくらい取り組めばいいのか?」ということを決めて、合格までに必要な学力のギャップを埋める必要があります。

つまり、自分にとって必要なものだけに着実に取り組むことが大切です。

しかし「高得点を目指す!」という漠然とした目標では、やることはいくらでも出てきてしまいます。英単語を1000個覚えるよりも2000個覚えた方がいいし、難しい過去問をたくさん解ける方が良いに決まっているからです。

その状態では「具体的に自分がどれだけ勉強すれば良いのか?」というゴールが見えません。

目標が漠然とした状態では、「必ずやるべきこと」と「やった方が良い勉強」の両方をやらざるを得ないのでかなりの労力がかかってしまうのです。

正直、限られた時間の中でこれをやるのはかなりきついですよね。

だからこそ「合格最低点」というはっきりした目標を定めて、自分のやるべきことを明確にしておいた方がいいのです。

限られた時間の中で「必要な勉強にだけ」取り組む必要がある!

このように、合格ラインを意識することで「自分はどこを勉強して何点伸ばさなくてはいけないのか?」が明確になります。

そうすることで、各教科ごとに自分が取り組むべき勉強内容や量もハッキリしてくるでしょう。

受験生には時間がありません。「必ず取り組むべき勉強」以外をやっていたら時間が足りなくなるため、合格最低点を意識しやるべきことをあぶり出すことが大切なのです。

全てを完璧にやろうとすると余裕がなくなってしまう

もし限られた時間しかない中で全てを完璧にこなそうとすると、労力や時間が莫大にかかります。

それに受験では複数科目を使うことが多いため、全てを完璧にやるというのは非効率。それよりも自分にとって必要な分野をピックアップして勉強した方が効果的ですよね。

さらに時間に余裕がなくなるとメンタル的にも追い込まれます。受験のプレッシャーだけでなく、こうした余計なストレスは排除しなくてはいけません。

時間的に余裕があればこうしたストレスも軽減されますし、途中で勉強方法を修正したり志望校が変わったりした場合などの予想外の事態にも対応可能です。

きちんと余裕を持って勉強するということが大切なのですね。

「必要な勉強にだけ」取り組むためには受験計画が必須!

上記のように、合格最低点を取るためには必要最低限の勉強に取り組むのが大切だとわかりました。

この「必要最低限の勉強」に取り組むためには受験計画が必要なのです!ではなぜ必要なのでしょうか?

志望校合格に必要な科目とその勉強量がわかるから

受験計画を作ると、志望校合格に必要な勉強を逆算して炙り出した上で視覚化することができます。そのため不必要な勉強に手を出さなくて済むのです。

また、あらかじめ合格達成に必要になるであろう量を計算して計画を立てているので「これだけやって足りなかったらどうしよう・・・」という不安もありません。

こうした不安がなければ、いざ机の前に座ってからやることに迷わなくなりますよね。

進捗に応じて勉強内容を修正できる

受験計画は、あくまでも計画。そのため実際に勉強してみることで初めてわかることはたくさんあります。思ったより解けたり、全然ダメだったり、そのような発見の繰り返しです。

こういった予想外の事態が起きても、受験計画があればゴールまでの方向性をぶらさずに修正することが可能!

最初から完璧な計画を作るのは無理なので、修正前提くらいで考えてしまっていいでしょう。

ペース配分がわかるので、がむしゃらに勉強しなくなる

受験生になると気合が入り、たくさん勉強することで不安を解消しようとする方もいます。

しかしそれではペース配分を考えずに勉強することになるので、受験という長い戦いを勝ち抜けません。最初から飛ばすと後からきつくなってしまいます。

例えば、今まで勉強習慣がなかった受験生がいきなり「一日10時間勉強!」なんてできるわけがありません。

しかし受験計画があれば、「合格というゴールをぶらさず、でも無理はせず」徐々にペースアップできるように勉強内容を組めるので、一定のペースで勉強できるのです。

モチベーションに繋がる

「自分が今どれだけ勉強して、どれだけ目標に近づいているのか?」を把握することでモチベーションにも繋がります。とりあえず目の前の参考書を解いている状態では、自分がどれほどのレベルにいるのかわからず挫けてしまうでしょう。

受験計画があれば、そうした自分のレベルはもちろん「今まで自分が勉強してきた軌跡」も視覚的に確認することができます。

そこまでの積み重ねを改めて把握できれば、きっとそれが受験生の自信に繋がるでしょう。

スタートダッシュを切る前に時間をかけて勉強計画を作ろう!

以上が受験勉強を始める前に計画を立てるべき理由です。受験計画は年数ベースで作るので面倒かもしれません。しかもそこから週間ごとにやるべき参考書なども決めていくので、最初は時間がかかると思います。

しかし最初に方向性を定めてしまえば、あとはそれを淡々とこなすだけ。すでにロードマップが記されているので迷いがありません。

この最初のロードマップをしっかり作成できるかで合否が大きく変わります。ここに関しては時間を惜しまず、正しい方向性で計画を立てるために考えぬきましょう!