受験勉強との違いを
知らないとマズい!
学校の勉強だけでは
NGな理由とは?
当然ですが、受験においては毎日の勉強が必須!平日や休日に関わらずしっかり取り組まなくてはいけません。
とはいえ、受験生は平日に授業があります。そのため休日ならまだしも、平日の勉強時間はかなり限られてしまうでしょう。
ではだからといって「平日に授業があるならそれを勉強時間にカウントすればいいのでは?」と考えればいい、という訳ではありません。
なぜ学校の勉強だけでは合格できないのか?
受験勉強をする上で、「学校の勉強だけをすれば合格できる!」という考えを持つのは危険です。
確かに入試の内容は教科書をベースにして作成されているもの。しかしだからといって、授業だけを聞いていれば解けるようになることはありません。それはなぜでしょうか?
学校の勉強は志望校を考慮していないから
基本的に学校の授業は、大勢の生徒を相手に行われています。なので物理的に生徒一人一人の志望校に合わせた指導はできません。
もちろんある程度勉強に関するアドバイスは可能ですが限界があります。
それに、確かに授業を受ければ基礎的な知識は身につけられるでしょう。
しかし受験においては「志望校の出題範囲」「出題レベル」「出題形式」などに合わせた勉強をしないと意味がありません。
そもそも学校の授業で習っても志望校では必要ない科目もあるでしょう。しかし指導要領が決まっている以上、受験に必要がなくても履修しなくてはいけません。
学校の勉強は指導要領に沿えれば良いから
先述の通り、学校の授業は指導要領通りに行うことが求められます。つまり指定された内容が終われば問題ないので、そもそも受験に対応していない側面の方が強いのです。
もちろん定期テストの内容が志望校に沿っていれば授業だけで勉強する価値はあります。
しかし、そんなことはほぼありえません。
定期テストの点数は、内申点重視の入試なら役立ちますが、一般入試希望であれば定期テストのための勉強をしてもあまり意味がないのです。
受験では自学自習の時間が一番大切!
上記のことを考えると、受験勉強で一番成績が上がるのは「自学自習の時間」です。
なぜなら、志望校のためにやるべき科目や範囲、こなすべき量のことを一番把握しているのは自分自身。
そのため不特定多数に向けた授業を受けるよりも、自学自習の時間でやるべき勉強に取り組んだ方がはるかに効果的なのです!
活用次第で学校の勉強も活かせる!
このように、基本的には自学自習の時間を受験勉強のメインに据えておきましょう!
しかしだからといって「学校の勉強は全部ダメ!」ということではありません。これはあくまでも「漠然と学校の授業を受けたら役立たない」という話。
科目ごとの特徴を捉え、しっかり受験を意識して授業を受ければ活用可能です!ではどうやって活用するのでしょうか?
学校の授業で補うべき科目
英語と数学は自学自習メインで進め、理科や社会を授業メインで勉強します!それはなぜでしょう。
配点は英語や数学の方が大きいことがほとんど。さらに英語や数学は単なる暗記では応用問題に対応できないため、より多くの時間を費やす必要があります。
それに対して、理科や社会は暗記がメイン。授業内でガッツリ知識を身につけてしまえば、自学自習の時間を削っても十分成績を上げることが可能だからです!
理科や社会の進め方としては「ざっくり予習→授業で確認→書き込み教科書などで穴埋めをして復習」くらいをしておけば大丈夫です。
このサイクルを繰り返し、定期テスト前になったら復習も兼ねてしっかり勉強することで知識を身につけていきましょう!
社会の論述は暗記系が終わってから取り組めば大丈夫です。記述と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、結局は「すでに覚えた知識を正しく説明できるかどうか?」というものにすぎません。
もちろん細かい知識を突っ込まれることはあるかもしれませんが、内容自体は基本的には教科書の内容に沿ったものばかり。
数学のように、公式同士を組み合わせた難問を初見で解かされるわけではないので、基礎をしっかり固めた上で挑みましょう。
ただし、理科や社会系は範囲が広いので授業だけでは全て終わらないこともあります。そのため、完全に授業ペースに合わせて勉強するのは危険です。
自分に必要な範囲だけは確実に終わらせられるように、予習しながら授業も活用してどんどん進めていきましょう!
詳しいことはこのページの記事を参考にしてください!
学校の授業の活用法
先述の通り、入試問題はあくまで教科書の内容が基本になっています。
つまり、教科書の内容をまずしっかり理解し覚えることでその後の応用問題に対応できるようになります。そのためには以下のように授業を活用してみてください。
基本的に予習はサクッと取り組み、復習をガッツリやるのがおすすめです!
なぜなら、復習よりも予習の方が難しいため。予習ではまだ習っていない部分に取り組むため、わからない部分が多くて当然です。
そこに時間をかけるくらいなら、サクッと予習してしまって授業で改めて確認した方が効率的ですよね。
予習のやり方としては、まず教科書を軽く読みます。ここはガチガチに読まなくても大丈夫です。
さらっと読み進める中でわからない箇所があれば印を付けておき、授業ではそのポイントを重点的に確認しましょう。
流し読みと授業で基礎知識を身につけたら、「基礎事項問題→例題→応用」というような順序で解いていきます。
わからない箇所があれば先生に確認しておきましょう。苦手分野は早めの段階で潰しておいた方が吉です。本格的に演習問題に取り組む前に重点的に復習しておきましょう。
より詳しい活用方法はこのページの記事を参考にしてください!
学校の課題の活用方法
学校の課題というのは、普段の授業内容を確認するものであることが多いです。そのため志望校に特化した勉強をすることはあまり期待できません。
一般入試希望者であればここに力を入れるよりも、自学自習時間でピンポイントに必要な勉強をやった方が効率的でしょう。
ただし指定校などの推薦入試希望者の場合はこの限りではありません。推薦入試では評定が合否に関わることが多いので、ある程度しっかり学校の課題に取り組むことが大切です。
ただし、先述の「社会や理科などの共通テストでしか使わないような科目」は知識の復習の意味も込めて優先的に取り組んでもいいでしょう。
数学に関しても、IAIIBを合わせるとかなり範囲が広くなるので課題を活用して必要な範囲を一通り覚えておくことがオススメです。高3になるまでに基礎部分だけでも固めておくと、後々の勉強が有利になります。
それに対して、授業ノートのまとめや本文写し、レポート系に時間を使うのはやめましょう。
入試で本文を暗記して書かせる問題はありませんし、レポートも提出さえすればOKの場合が多いです。入試に対しての効果はかなり低いのでサクッと終わらせましょう。
こうした課題に取り組むくらいなら、志望校の過去問や単語帳を眺めた方が絶対に効果的です。
詳しくはこのページの記事を参考にしてください!
自学自習時間をメインにしつつ、可能な限り学校の授業も活用していこう!
学校の授業は大人数の生徒のために行なわれるため、一人一人の志望校を考慮した指導を期待することはあまりできません。それよりも自学自習時間に志望校のための勉強をすることが大切です。
ただし、せっかくなら学校の授業も活用して限られた時間を有効活用したいですよね。もちろん全てを学校の授業に頼り切ることはできませんが、科目によっては授業と平行するとさらに効果的に勉強できます。
例えば理科・社会の場合、学校の授業で暗記すれば自学自習時間に余裕ができ、英語・数学などの配点の大きい科目に時間を使うことができますよね。
学校の課題も同様です。推薦入試希望者以外は、学校の課題にそこまで多くの時間を割くわけにはいきません。
そこで、理科・社会などの暗記メイン科目や範囲が広い数学などの基礎を固めるためのツールとして活用するのもいいですね。
学校の授業や課題は、使い方によっては受験勉強を補助してくれるツールとなります。限られた時間を受験に向けて使えるように、どうやったら自学自習時間以外も活用できるかを考えましょう!