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学校推薦型選抜とは?
選抜方法の種類を知ろう!

選抜方法の中でも「一般選抜」の次に受験者が多いのが「学校推薦型選抜」です。

今までの学校の成績次第では、受験勉強をあまりしなくても大学に合格できるので、推薦を意識して高校1年生から勉強に力を入れている学生も少なくありません。

しかし、入試改革に伴い、学力テストや外部試験の結果などを考慮されるようになるなど、選抜方法に大きく影響が出ています。

下記では、入試改革の影響や「学校推薦型選抜」の具体的な選抜方法についてまとめました。

学校推薦型選抜とは?

「学校推薦型選抜」とは、学校長の推薦に基づき、学校の成績や課外活動の実績や、小論文や面接などで選抜する形式を指します。

他の形式と違うのは、自身が所属する高校の学校長の推薦を受けないと出願できないという点です。

今までは各大学の基準に見合えば学力テストを受けずに合格出来ました。

しかし、総合型選抜と同じように、「大学共通テスト」の結果など学力を考慮されるようになっているので、受験勉強を行う必要が出てきたのです。
初年度は「合否判定には使わない」としている大学もありますが、徐々に変更になるでしょう。

入試改革の影響

「学校推薦型選抜」は、入試改革により、以下のように選抜方法に影響が出ました。

・ 調査書等の出願書類だけでなく、
(1)各大学が実施する評価方法等
(例:小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等)、
もしくは
(2)「大学入学共通テスト」の少なくともいずれか一つの活用を必須化することとしています。

3-2-4 「学校推薦型選抜」(現行 推薦入試)における評価方法の改善点を教えてください。

上記のように、学校の成績や課外活動だけで評価をするのではなく、学力テストなどの結果を考慮されるようになりました。

したがって、学力テストや面接、小論文など「学校推薦型選抜」に向けた対策がより重要視されるようになりました。

公募制と指定校制とは?

「学校推薦型選抜」は大きく下記の二つに分けられます。
・公募制
・指定校制

制度によって出願する条件や方法などが違います。下記にて「公募制」と「指定校制」の違いをまとめたので、チェックしましょう。

公募制

「公募制」とは、学校長からの推薦があり、出願する大学の基準に達していれば、所属している高校を問わず誰でも出願できる受験方法のことです。

学校の成績や出席日数などが出願条件になるケースが多いですが、スポーツ推薦など課外活動を評価する場合もあります。

私立大学は「公募制」とこのあと記述する「指定校制」の両方で募集していますが、国公立大学は、「公募制」のみです。

国公立大学の「公募制」は、私立大学と比べて募集定員が少なく、評価基準も高いので、一筋縄にはいきません。

指定校制

「指定校制」とは、大学が指定した高校のみを対象としている推薦制度で、従来の「指定校推薦」と同じものです。

なので、いくら学校内で成績が良かったり課外活動で成果を上げていたりしても、大学が指定した高校に通っていなければ出願できません。

募集枠も数名なので、まずは校内選考を通過する必要があります。同じ大学を志望する同じ高校の生徒がライバルになります。

「指定校制」を視野に入れてる方は、出願できる大学の選択肢を事前に把握しておきましょう。

そのためには、過去の指定校の一覧や募集定員、学内選考の選考基準を学校に確認し、選択肢と評価の仕方をチェックしておくようにします。

また、「指定校制」は、私立大学のみで実施している選抜方法になります。

早期から推薦を視野に入れて対策しよう

「学校推薦型選抜」で志望校に合格するためには、早期から勉強習慣を身に付け、学校の成績を良くする必要があります。

例えば、
・早期から勉強習慣を付け、平均評定を上げる
・先生にお願いして面接や小論文の対策を一緒に行う
・推薦で行けなかった場合も考慮しておく

などが必要になります。

高校1年生からの中間・定期テストの結果から評定は反映されるので、入学直後から勉強習慣は身に付けましょう。

また、大学によっては英検などの外部試験のスコアも考慮されるなど、学校の成績以外も重視される場合もあります。志望校の選抜方法については事前に調べておきましょう。

たとえ推薦に落ちたとしても、推薦に向けた勉強自体は決して無駄にはなりません。

大学3年生から受験勉強を始めた人と比べると、高校1〜2年で学ぶ勉強の土台が身に付いているので、より高い水準の大学を目指せるでしょう。
逆に言うと、推薦だけを目指していて推薦がだめになり、一般入試を急遽目指すことになったが学力が足りない……という場合もありますから、推薦でどのくらい合格可能性があるのか、一般選抜の対策をどのくらい合わせてしておくべきか、などもしっかり考えておくようにしましょう。