大学受験の模試の種類と
それぞれの使い分けを解説!
模試には種類があり、その種類によって目的が異なります。
目的にあった模試を受けないと、受験勉強に活かすことができません。
模試にはどういった種類があるのかをしっかりと理解して、本番の入試や受験勉強を効率的に進められるようにしましょう。
今回の記事では模試にはどういった目的があり、どういった種類の模試を受けるべきなのかを解説していきます。
模試には2つの目的がある
模試には大きくわけて2つの種類があります。
それは、「自分の実力を把握するための模試」と「入試の傾向を掴むための模試」の2つです。
それぞれどんな特徴があるのかお教えします。
模試の種類1:自分の実力を知るための模試
「自分の実力を把握するための模試」は、普段の勉強がどれだけできているか、学校の授業がどれだけ理解でき、応用できているかを問われているのがこの「実力を知るための模試」です。
「進研模試」など学年が変わって比較的早くに受けるマーク模試はこの実力を知るための目的であることが多いでしょう。
模試の結果を元にこれからの勉強の方針や、志望校との差を理解し今後の受験勉強に活かすきっかけとなる模試です。
模試の種類2:入試の傾向に慣れるための模試
入試本番が近づいてくる時期に受ける模試は、入試本番に力を発揮するための「練習」の目的で受けるものです。
例えば、「センタープレ」や、難関大・有名大を受験する場合は「東大オープン」「早大プレ」といった、大学名を冠した「冠模試」のことを指しています。
注意することは「いかに本番を意識して試験を受けるか」ということです。
入試本番だと思って以下のことを意識して臨みましょう。
・本番に近い、他の人がいる環境で問題が解けるか?
・緊張や本番のトラブルに対処できるか?
・問題を解く順番や解答の戦略を実践できるか?
・答案用紙の使い方など問題はないか?
マーク模試であれば回数も多いので、共通テストに向けた時間配分・解答戦略も回数を重ねて対策することができるでしょう。
しかし冠模試になると、大学によっては1回しか開催されない、ということも珍しくないのでより本番に近い緊張感で試験に臨むことが重要になります。
それぞれの模試の特徴
ここからは模試の特徴を紹介しつつ、それぞれどちらの目的の模試なのか紹介していきます。事前に受ける模試にどんな目的があるのかを知ることで、模試を最大限活用することができます。
マーク模試
模試の例:河合全統マーク模試、東進全国統一高校生テスト、駿台ベネッセ共通テスト対策模試
実施時期:2月に1回程度(河合全統マーク模試であれば5月、7月、9月)
模試の種類:「実力の把握」「傾向に慣れる」どちらも
大学入試センター試験や私立大入試でのマーク式問題対策を目的とした模試です。定期的に受けることで普段の勉強の成果を測ることができるようになります。
全国で41.5万人(2018年度第2回河合全統マーク模試実績)が参加する、受験生にとっては必須の模試です。受験者数も多く、本番の試験に近いため実力を測りやすい模試と言えるでしょう。
共通テストプレ試験・センター試験プレ模試
模試の例:大学入試共通テスト試行調査
実施時期:11月2週目
模試の種類:「実力の把握」「傾向に慣れる」
マーク模試の中でも、プレ試験は共通テストでのマーク式問題対策を目的とした模試です。
問題作成や採点方法、試験の実施運営等を含めたより実際の試験実施体制に近い総合的な検証を目的として、実施されています。
記述模試
模試の例:進研模試、駿台記述、河合全統記述
実施時期:2ヶ月に1回程度
模試の種類:「実力の把握」「傾向に慣れる」
記述模試は国公立大の二次試験や私立大入試に要求される記述・論述力が試されます。
河合全統模試などマーク式と記述式どちらもある模試を受けることで、志望校の合格判定なども合わせて実施されるため、国公立志望の人はかなり詳しく実力を測ることができるでしょう。
冠模試
模試の例:東大本番レベル模試、早大・慶大オープン
実施時期:半年に1〜2回
模試の種類:「実力の把握」「傾向に慣れる」
冠模試とは「○○大学模試」のように大学の名前がついている模試のことです。
秋頃には様々な大学の冠模試が実施されます。 冠模試を活用することで、志望校対策をさらに強化することができます。 冠模試はその大学の入試の出題傾向に合わせて作られています。
小論文模試
模試の例:実戦小論文模試(学研)、全統論文模試(河合塾)
実施時期:11月,2月
模試の種類:「傾向に慣れる」
小論文模試は国公立大・私大入試の小論文に対応した問題に取り組むことができる模試のことです。
一般選抜をはじめ、総合型・学校推薦型選抜、など様々な形式に対応した問題が出題されます。
同日試験
模試の例:共通テスト同日模試
実施時期:1月
模試の種類:「実力の把握」「傾向に慣れる」
毎年実施される共通テストと同じ日に、同じ問題を解く試験です。
高校1年生ににとっては2年後の、高校2年生にとっては1年後の『共通テスト』に向けた現状を知るための試験です。
模試の種類を理解し、目的をもって受けることが大事
模試にはそれぞれに目的があることがわかったはずです。
この目的や模試の種類を理解していないと、模試の結果を今後の受験勉強に活かすことができず間違った対策をしてしまうかもしれません。
今後自分が受ける模試はどういった種類のものなのかを必ず前もって理解した上で取り組むようにしてください。