一般選抜試験に出願する際の
方法と注意点を解説
国立大学を受験する人も私立大学を受験する人も、一般選抜試験の出願をするはずです。
今回は一般選抜試験の出願方法についてまだよくわからない人に向けて詳しくご紹介します。
一般入試の出願方法
一般入試の出願方法をご紹介します。
「必要な書類」「提出の期限」「出願までの具体的なスケジュール」について詳しく解説します。いつまでに何を準備すれば良いのか確認していきましょう。
一般選抜に必要な書類を準備する
まずは一般選抜に必要な書類についてです。必要な書類を揃えなければ出願することはできません。前もって必要な書類を理解して置くことで事前に準備をすることもできます。
必要書類①入学志願書
願書は各大学のホームページから取り寄せることができます。願書の配布時期は大学や入試方式によって異なるので、志望校のホームページはチェックしておきましょう。
願書は以下のような方法で入手できます。
①大学のホームページにある申し込みフォームから資料請求する
②資料請求が可能な進学情報サイトから請求する
「パスナビ」
③書店で購入する
※取り扱いのない書店もあります。また、どの大学の願書を置いているかは書店によって異なります。
④オープンキャンパスや入試説明会などで入手する
⑤大学の窓口に直接行って入手する
⑥高校や予備校で入手する
志望校決定の際に資料請求をしておいて、なるべく早めに願書を手に入れておきましょう。
必要書類②調査書
大学受験では必ずと言って良いほど「調査書」の提出が義務付けられています。
学業成績や生活態度を記録した書類で、高校で発行してもらうことができます。学校推薦型選抜や総合型選抜ではよく評価対象になります。入試改革によって一般選抜でも調査書の内容を点数化する大学も出てきています。
調査書は無料で発行できる高校がほとんどです。在校生は出願時期が近くと学校から何通必要か聞かれるので安心ですが、浪人生は事前に準備をするようにしてください。
必要書類③その他書類
大学や入試方式によっては、「大学入学共通テスト成績請求票」「推薦書」「志望理由書」「自己推薦書」「卒業(見込)証明書」「資格証明書」「奨学生願書」などさまざまな書類が必要になります。こちらも余裕をもって準備をするようにしましょう。志望理由書や自己推薦書は事前に学校の先生などに添削をお願いしたり、推薦書は早めに学校の先生に書いてもらったりする必要がそれぞれありますから、これも早くから対処しておきましょう。
出願までの具体的なスケジュール
一般選抜は、各大学が実施する学力試験で合否が決まります。私立大学の試験は主に1月下旬~2月中旬に行われ、国立大学は2月下旬~3月中旬に行われます。試験を受けるには締切までに願書を提出し、受理されなければいけません。
私立大学の一般選抜の出願スケジュール
7月上旬から募集要項の発表が始まり、9月~11月頃に各大学において願書の配布が行われます。
試験日は共通テスト後の1月下旬から開始されます。
関西地区を中心に本格化し、2月中旬には首都圏を中心に試験が行われるような形です。3月も一部の大学で後期入試、2次募集などが実施されますが、3月下旬には大半の大学で入試が終了するような流れです。
私立大学では大学ごとに願書の提出時期も試験日も異なるため必ず志望校のHPを確認して提出書類の提出期限などは守るように準備してください。
- 募集要項発表:私立大学5月〜
- 出願受付:12月中旬〜3月下旬
- 試験日:1月下旬〜3月下旬
- 合格発表・入学手続前期締切期日:2月上旬〜3月下旬
国立大学の一般選抜の出願スケジュール
国公立大学では、共通テストの点数と大学の個別試験の成績の合計で合否を決定します。
共通テストが終わった1月下旬から2月の上旬が出願期間となっているので、共通テストの自己採点を元に出願する国公立大学を選出します。また国立大学の試験は「前期試験」と「後期試験」に分けて行う「分離分割方式」となっていますが、募集人員は前期日程に偏っています。後期試験も競争率が高くなるため、第一志望の大学を前期日程で受験する人が多くなります。
第一志望の大学の前期試験までに余裕を持って準備をしておきましょう。
※2020年度の場合(出典:https://www.janu.jp/univ/exam/)
- 募集要項発表:国立大学12月〜
- 出願受付:2020年2月27日~2月5日
【前期日程】
- 試験日:2020年2月25日から
- 前期合格発表:2020年3月6日~3月10日
- 入学手続前期締切期日:2020年3月15日
【後期日程】
- 試験日:2020年3月12日以降
- 後期合格発表:2020年3月20日~3月24日
- 入学手続第1次締切期日:2020年3月27日
【追加合格者】
- 合格者の決定:2020年3月28日から
- 入学手続第2次締切期日:2020年3月31日
出願時の注意点
願書の記入違い、入れ間違え
印鑑の捺印漏れや間違った部分を修正ペンや棒線で消している場合は、せっかく願書を提出しても受理されません。間違った場合は、新しい提出書類に変えて記入し直しましょう。内容に不備があると受け付けてもらえないので、募集要項をじっくり読んでから記入しましょう。提出期限ギリギリで準備をしたりすると必要資料にも抜け漏れが出てしまうので、必ず余裕を持って取り組みましょう。
出願締め切りを過ぎてしまう
書類の送付で多い失敗に「締め切り遅れ」があります。「締切日」ギリギリになってしまうと焦りが出てしまい、記入漏れなども起こりやすくなってしまいます。「当日消印有効」と「必着」の違いもありますから、注意しすぎてしすぎることはありません。
また直接大学に提出すれば大丈夫だと勘違いしている人もいますが、郵送のみしか受け付けていないということもありますし、直接提出でも出願日が過ぎていては受理できないので、必ず出願締め切りを守るようにしましょう。
まとめ
一般選抜の出願方法をご紹介しました。
私立大学を受ける人と国立大学を受ける人では願書の提出期限や出願のスケジュールなどが異なります。
現役生であれば学校が願書の提出に関してサポートしてくれるところもありますが、なかには自分で全て管理しなければいけない人もいるでしょう。
受験勉強も大事ですが、こういった出願に関する準備もとても大事なので前もってしっかり把握しておきましょう。