自分の現在の学力と志望校までの
差を知って、やるべき勉強を
正しく把握しよう!
大学受験においては、志望校を決めその目標達成のための計画を立てることで合格に近付きます。
受験という長い戦いにおいては、きちんとやるべきことを視覚化し計画を立てることが大切ですよね。
しかしその計画作成のためには、目標を決めるだけではダメです。それと合わせて「自分の現在の学力」をきちんと把握しておかなくてはいけません。
どうして現在の学力を把握する必要があるのか?
それはなぜなのでしょうか?ゴール地点が決まってしまえば、そこまでの道筋を立てられるので計画が作れそうな気もしますよね。ではこれから、現在の学力を把握しておくべき理由をご説明します!
勉強すべき教科の優先順位がわかる!
まず自分の現在の学力を把握することで、教科ごとに自分の得手・不得手がわかります。これによって「どういう順番で教科ごとに勉強すべきなの?」ということがわかるのです!
例えば「英語がすごい苦手で目標点数のうち半分も取れない。社会はとても得意で目標点数の8割をすでに取れる」という方がいるとしましょう。
この場合だと、受験において配点の大きいことが多い英語が苦手ならば「現在の学力と目標までの距離がとても遠い」ということ。なので早めに対策して勉強しなくてはいけません。
逆に、暗記メインの社会が得意ですでに高得点なら「現在の学力と目標までの距離がとても近い」ということ。なので多少後回しでも大丈夫ということになります。
このように現在の学力がわかることで、受験において必要な目標との差がわかり、優先して勉強すべき科目をはっきりさせることができるのです!
志望校合格に必要な勉強量を正しく把握できる!
これは先ほどの優先順位の話とも多少重なります。
そもそも受験生には時間がありません。特に3年生から勉強を始めた場合、受験勉強に使える期間は1年間もないですよね。
この限られた時間を有効に使うには「やったほうがいい勉強」すべてに時間を費やすことを避けることが求められます。
確かに英単語を1,000語覚えるよりも、2,000語覚えた方が知識が増えて安心できますよね。実際多くの語彙を覚えていれば覚えているほど受験においては有利です。
しかしそれは、あくまで「やったほうがいい勉強」です。単語を覚えることにばかり専念して肝心の文法や長文問題の演習にかける時間がなくなってしまっては点数は伸びません。
そうではなく、限られた時間の中では「確実に志望校に必要な勉強」を優先して取り組む必要があるのです。そのためには現在の学力を知り、目標点数到達に必要なことにだけ取り組みましょう。
現在の学力を調べるためには過去問や模試を解こう!
現在の学力を知るには、赤本で過去問を解いたり、駿台模試などで自分の志望校レベルにあった問題を実際に解いてみるのが一番早いです!
もちろん漠然と解いてもあまり意味がありません。以下のような考えを持って取り組んでみましょう。
なるべく本番同様に解く!
過去問や模試は、基本的には漫然と解いても意味はありません。時間を計って机の環境なども整えながら、「本番同様の状態でどれだけ解けるのか?」を試しましょう。本番では1問に何分もかけられないので、時間配分も意識していきます。
もし時間が足りなかったら足りないで、それを放置せず改善しましょう。具体的には、時間内に解けなかった部分をメモしておき、時間外で解いておきます。
もし時間外であっても解ければ、スピードアップを意識すれば良いかもしれません。しかし一向に解けなければ、「そもそもスピードではなく基礎が全然固まっていない」など別の可能性が考えられます。
このように最終的には全て解いて、「どうして時間内に解けなかったのか?」という要因を把握しておきましょう。
「過去問は総仕上げ」という考えは捨てる!
受験生の中には「過去問は総仕上げとして最後に解く!」と考えている方もいますが、それは間違いです。
現在地を把握するには、本番同様に問題を解くのが一番効率的。「本番同様レベルの問題が現状でどれだけ解けているのか?」で、客観的に自分の実力がわかるのです。もちろん早い段階ですべての過去問を解くことはもったいないですが、「実力を知るため」に1年分解くことはためらわないでください。
最初は「過去問が解けないことを恥ずかしがる必要」はない!
上記のように、自分の現在地を知るためには過去問を解くことが必須。そのため「解けないから取り組むのは無意味」なんてことはありません。
そもそもこの段階で過去問を解く目的は「現在地を把握する」ということであり、問題に正解するのが目的ではないのです。そのため、どれだけ点数が低くても気にすることはありません。試験本番までに解けるようになれば良いのです!
なんとなくの感覚で現在地を決める方が危険!
むしろここで点数を気にして過去問を解かず、正確に実力を把握できない方がまずいです。
先述の通り、受験勉強は合格に必要なことにだけ取り組むのが理想。なのでスタート地点を明確にしておき、ゴールまでの距離をしっかり把握しておくべきなのです。
「いつも学校のテストがこれくらいだから今の偏差値はこれくらいだろうな」とかではいけません。なぜなら学校のテストは志望校に沿って作られたものではなく、参考になりにくいからです。
ここで正しくスタート地点を把握できないまま適当に勉強してしまい、本番で実力を発揮
できないという状況こそ避けなければいけません。
きちんと過去問を解くことで「志望校に対して自分がどれくらい足りていないのか?」を正確に把握しておきましょう!