大学受験キホンのキ

大学受験に失敗しない
参考書の選び方

「本屋に参考書がたくさんありすぎてどれを選びばいいかわからない」「自分に合った参考書の選び方がわからない」など、参考書選びに悩んでいる受験生は毎年たくさんいます。

特に、初めて参考書を選ぶとなると、迷ってしまいなかなか参考書が買えないですよね?

ただ、受験生によっては、「参考書なんて勉強できればなんでもいいんでしょ?」と考えている人もいると思います。

しかし、参考書選びは勉強効率に影響を及ぼすため、合否に非常に関わります

当記事では、志望校に合格するためにどのように参考書を選べばいいかを紹介します。

なぜ参考書選びが合否に関わるのか?

大学受験において参考書選びは非常に重要です。なぜなら、勉強効率に大きく関わるからです。

とりあえずで参考書に手を出してしまうと、内容によっては理解するのに時間がかかり過ぎてしまったり、参考書から学べることが少なくなってしまう恐れがあります。

大学受験の勉強時間は有限です。限られた時間で志望校に合格するためには、参考書を通して必要な勉強を効率よく学ぶ必要があるのです。

参考書選ぶ基準

ここまでで、参考書をしっかり選ぶ必要があると漠然と感じたと思いますが、実際にどのように参考書を選べばいいのでしょうか?

下記にて、参考書を選ぶ基準や選ぶ上での注意点を紹介します。

自分のレベルに合っているか?

参考書を選ぶ上で注意してほしいことはたくさんありますが、最優先で守ってほしいことがあります。

それは、「自分のレベルに合った参考書」を選ぶことです。

受験勉強を始めたばかりなのにも関わらず、いきなり志望校レベルの高難易度の参考書を買ってしまうと、まったく内容が理解できずに挫折してしまう恐れがあります。

また、自分のレベルよりも低い参考書も選んではいけません。解ける問題ばかり取り組んでも、正直意味はありません。

参考書は難しすても簡単すぎてもダメなのです。自分のレベルと同等、もしくはワンランク上の難易度の参考書を選びましょう。

インターネットで調べると「早慶レベルの参考書」「初学者向けの参考書」など、各参考書の難易度が載っています。ある程度参考書の目星をつけたら実際に書店に足を運び、参考書に目を通してみてください。

「初見で問題がどれぐらい解けるか?」「どれぐらい知らない単語や用語があるのか?」かなど、現状の学力でどこまで理解できるかを判断しましょう。

初見で半分くらい理解できれば、自分に合ったレベルと言えます。

自分のレベルに照らし合わせて選びましょう。

わかりやすい解説が載っているか?

塾に通わず自学自習をしている受験生は、必ずわかりやすい解説が載っている参考書を選びましょう。

参考書で勉強しても、内容が理解できなければ問題を解けるようにはなりません。

わかりやすさは好みによってわかれますが、図やイラストが多用されている参考書や、文章の情報量がたくさん載っている参考書など、自分に合ったわかりやすいものを選びましょう。

注意してほしいのは、わかりやすいが内容が簡潔な参考書です。簡潔な内容は一見わかりやすいですが、最低限の基礎知識しか載っていないケースが多く、それだけでは受験を乗り切ることができません。

初めて買う参考書として利用するのはいいですが、簡潔でわかりやすい参考書は早期に終わらせて次のステップに進みましょう。解説を読んでも理解できないところは教科書や資料集などで確認することも忘れないようにします。

本屋で実際に自分の目で確かめてわかりやすいか?解説はしっかりしているか?などを見た上で、参考書選びの参考にしてみてください。

志望校の出題傾向に基づいた内容か?

参考書を選ぶにあたって、「志望校の対策に繋がっているか」も考慮する必要があります。

大学受験では、志望校によって出題傾向が大きく違います。

例えば、第一志望校でリスニングが出ないのに、リスニング本ばかり取り組んでも意味がないですよね?

共通テストや併願校も考慮すればリスニングは必要になると思いますが、第一志望校の出題傾向に合わせて、ある程度優先順位をつけて勉強しましょう。

目的に合わせて選ぶ

受験生によって、現状の学力や受験する大学、選択科目が違うため、万人に合った参考書はありません。

自分に合った参考書を選ぶには、「どういう目的で参考書を買うか」をはっきりさせる必要があります。

例えば、同じ英語でも「英単語を勉強したい」「長文読解を解けるようにしたい」など、目的によって選ぶ参考は違います。

また、難易度によって選ぶ参考書も大きく変わります。日東駒専を目指している学生と早慶を目指している学生だと、やるべき勉強の難易度や範囲も全然違いますよね?

目的を明確にすることで、無駄な勉強をしなくても済みますし、数ある参考書の中から必要な参考書だけを選ぶことができます。

逆に、目的もなく参考書を買い漁ると、使わない参考書が出てきたり、無駄な勉強をしてしまう可能性があります。

「志望校に合格するための勉強に繋がっているか?」を考慮して選びましょう。

受験までに全ての参考書を終わらせられるか?

参考書を選ぶ上で注意するべき点は、「受験日までにすべての参考書を終わらせられるか?」という点です。

よくある失敗として、参考書をたくさん買ったはいいものの、量が多すぎて勉強が間に合わなかったり、科目ごとの学力に偏りが出てしまったりする、ということがあります。

「◯月までにこの参考書を終わらせる」などをあらかじめ決めた上で、計画的に参考書を選びましょう。

また、参考書を1周するだけでは意味がありません。2周目で復習を行うことによって、より知識が定着できたり、身についていない知識が把握できたりします。

参考書を完璧にマスターするまで勉強する勉強時間も考慮し、受験日までに終わらせられる量を選びましょう。

まとめ

参考書を選ぶ時は、わかりやすさや自分に合った難易度も考慮しますが、最も重要なのは「どういう目的で参考書を買うか」になります。

  • 第一志望校はどこか
  • 志望校に合格するために何を勉強する必要があるか?

など、目的から逆算して参考書を選びましょう。