大学受験キホンのキ

時期別・大学受験において
保護者が注意することは?

初めてお子様の受験を経験すると、

入学金や受験費はいつまでに用意すればいいのか

大学受験に必要な手続きがなんなのかよくわからない…

など、漠然とした不安を抱える保護者の方が多いと思います。

大学ごとに入試要項が違ったり、近年では入試改革の影響で新制度ができたりと、戸惑いを覚えている人もいます。

志望校合格のために何をすればいいかわからないと思いますが、お子様を受験勉強だけに集中させるためにも、注意するべきことは必ず把握しなければなりません。

保護者の方が大学受験において注意するべきことを時期別にまとめましたので、しっかりチェックしましょう!

時期別・保護者が注意することとは?

子どもを志望校に合格させるために保護者は何を注意すればいいのでしょうか。

大学受験を成功させるために、時期別に注意するべきことをまとめました。

夏前まで:子どもの第1志望校決定

まずは目標となる第1志望校の決定をサポートしましょう。

大学・学部ごとに出題される範囲と内容、難易度が全然違うため、受験勉強のスタートで志望校が決まっていないとそれに合わせた対策ができなくなります。

ただ、子どもだけだとどうしても「そんな高いところどうせ行けないし……」となってしまいますし、逆に予算的にどうしても「国公立を第一志望に」というふうにしてほしい場合もあるかもしれません(もちろん一番は国公立・私立関係なく子どもが行きたい大学に行かせてあげることですが)。

子どもが第1志望校を決める際に積極的に介入する必要はありませんが、「第一志望校が決まっているかは聞く」「国公立・私立などの条件があれば先に伝えておく」ということはしておきましょう。

夏頃には志望校別の対策が必要になりますから、どんなに遅くとも受験年の夏前には学部まで細かく決まっているように、お子様と話し合うようにしてほしいです。

受験年の夏明け〜11月:子どもの併願校決定

入試が近づいてきた時期、具体的には夏明けから11月にかけてで併願校も決めましょう。

なぜなら、第1志望校が難関校の場合、不合格だった時を考えて滑り止めの大学も受験する必要があるからです。

滑り止めだからといって、どの大学でも良いというわけではありません。

適当に選んでしまうと、滑り止め校に入学した時にやっぱり違うな…」と後悔して再受験する受験生が後を絶ちません。

併願校を決める段階で「この大学ならいってもいいな」と思えるかどうか、「この大学なら自分が勉強したい・やりたいことができる」とわかっているかが重要になってきます。

こうした併願校は保護者からでも提案できることが多いので、一緒に調べてあげるようにするとよいでしょう。遠方に受験に行く場合は早めに決めてホテルや飛行機を予約する必要もありますが、なかなか子どもだとそのあたりの感覚がありませんから、そうしたところは親御さんが考慮してあげられるといいですね。

願書の取り寄せ・出願

共通テストと同じく、志望校に出願するためには手続きが必要です。締め切りに気をつけて早い段階で準備をしましょう。

下記にて、出願の準備の具体的な内容について紹介します。

願書

願書は試験を受けるための申請書です。

貰い方は様々で、オープンキャンパスや学校説明会で大学から直接貰えたり、志望校のホームページなどインターネットなどで取り寄せたりすることで入手が可能です。

願書の取り寄せに絞ったWebサービスもあります。

多くの大学では私立では10月中旬ごろから、国公立では12月中旬ごろから願書が取り寄せられます。出願期間を各大学ごとに確認し、期日までに提出しましょう。

受験料の払込

受験する志望校に出願することが決まったら、事前に用意した受験料を払い込みましょう。

また、受験料は、願書を出すときに払込した控えを貼って送る事が多いです。

期日は各大学によって変わりますが、振り込み期限を過ぎないように、余裕を持って受験料を払っておきましょう。

必要書類の提出

願書以外にもさまざまな必要書類の提出が求められます。

たとえば、学校推薦型選抜や総合型選抜では、「調査書」「推薦書」など独自書類が必要になります。

調査票は1校につき1枚必要で、学校でもらえますが、いくつ必要か自分が通っている学校から聞かれます。

しかし、調査票の発行に時間がかかる場合があり、最大数週間かかります。期限までに提出できるように、余裕を持って調査票の発行を学校に依頼しましょう。推薦書も同じように締め切りに気を付けてください。

推薦だと早めに学校の先生に相談しておくように子どもをつついておくと安心でしょう。

また、大学や選抜方式によって必要書類が変わるので、しっかり確認しましょう。

入学金の払込

大学に合格したら学費を振り込む必要があります。

指定口座や振込期限は大学ごとに変わるため、入学案内の資料を確認してください。

大学受験全体でかかる受験費の平均は20〜30万といわれています。

資金繰りが原因で出願できる大学数が減ってしまうのは勿体ないので、受験費と入学金を考慮して事前に貯めておきましょう。

万が一の場合でも、一括払いではなく分割や学生ローンで賄うことも可能です。

時期ごとに学習環境を整えてあげることも重要

お子さまの勉強のサポートするためには、学習環境を整える必要があります。

下記にて、時期ごとの学習環境の整え方や、気をつけるべきことをまとめました。

夏休みの学習環境を整える

夏休みに入ると一日中勉強できる時間が増えるので、この期間でいかに勉強できるかが重要です。

勉強机など学習スペースを作るなど、家でも集中できるように学習環境を整えましょう。

また、夏期講習だけ塾に通わせることも選択肢の一つです。これによって苦手科目を塾講師に解説してもらったり、自発的に勉強するきっかけになったりします。

塾によっては自習室を利用できるので、集中力を保ちながら勉強したい場合は是非活用しましょう。

冬休み・正月の学習環境を整える

冬休みになるともう受験は目の前。たった2週間しかないですが、受験前に追い込みができる最後の期間になります。

学習環境を整えるのは勿論ですが、急激に冷える季節なので子どもの体調管理には気をつけましょう。

受験直前期の学習環境を整える

年が明けて受験直前期になると、大学入学共通テストや二次試験を受けるための具体的な手続きが必要になります。

この時期は子どもも一番ピリピリする時期で焦っているので、勉強に集中させるためにも勉強以外の手続きはすべて保護者がきちんとチェックをするようにしましょう。

必要書類の郵送など、受験に必要な手続きは保護者が行ってミスをすると悔やみきれませんから、できれば受験をするお子さま自身にやらせてほしいですが、親の方でも書き間違いがないか、きちんと提出できているかなど必ず確認してください。

期日までに手続きを済ませないと、試験を受けられなくなってしまうため、期日についても必ず把握しておきましょう。

受験が近づいてくると家でも緊張感が増してくると思いますが、ぜひいつもどおりの接し方を心がけてあげてください。

まとめ

受験本番前から合格後まで、注意するべきことが多く大変だと思います。

しかし、お子様を勉強だけに集中させるためには、保護者の方のサポートが必ず必要になります。

万全に受験ができるようにしっかりサポートしてあげましょう。