大学受験キホンのキ

最も重要な冬休みを親子で
乗り越えるためにすべきこととは?

冬休み〜正月というのは、誰もが1年で一番のんびりしたくなるであろう時期。祖父母宅などへの帰省をし、「こたつに入ってテレビを見ながらゆっくりしたい」という受験生も多いでしょう。

しかし、この時期は受験直前期!受験生にとってはかなり大切な期間であるといえます。

このわずか2週間の間にどういう勉強をしていたのかで合否が大きく変わってしまう可能性すらあるのです。

どうして冬休み〜正月の間は重要なのか?

では、どうしてこの冬の短期休みが重要なのでしょうか?

過去問をまとめて解いて、志望校の傾向をチェックできるため

受験勉強においては、普段からしっかり演習問題に取り組むことが欠かせません。

しかし受験直前期にはそれ以上に、複数年分の過去問に取り組み「志望校の問題傾向」「志望校独自の出題形式」などをしっかり把握しておくことが大切です。

もちろんたくさんの基礎知識を身につけ応用問題を解くことも必須。しかし、それらの知識を志望校の形式に合わせて、きちんと試験本番で発揮できなければ意味がありません。

過去問というのは、志望校攻略のためのヒントがたくさん詰まった貴重な情報源です。

問題の出題傾向が毎年全く同じということはあまりなく、その年によって微妙に変化する可能性は十分にあります。

そのため、1回解いただけでは不十分。志望校の出題傾向をしっかり把握するために最低でも過去問を5年分は解きましょう!

入試直前期は「細かい部分を詰める」という作業がメインになるため

上記のような受験直前期には過去問への取り組みだけでなく、今までの知識をより強固なものにするための勉強がメインとなります。

例えば、普段の勉強なら「世界史で教科書の細かい内容を詰める」、過去問であれば「問題を解く時間配分を考える」「似たような問題の正答率を上げる」などです。

そのため、新たな知識を仕入れるというよりも「細かい部分を詰める」という勉強に時間を費やすことになるでしょう。

受験直前期は総仕上げの時期。そこでは新しいことを始めるよりも、今までの知識の補強を行う方が効果的です。

こうした勉強に時間を費やしたいので、まとまって休める冬休み〜正月にかけては過去問をしっかり解いておくべきなのです!

(受験生以外の場合)受験勉強が始まる前に勉強に慣れておく期間だから

1〜2年生でも、できるならこの休み期間中に勉強しておきましょう。もちろん本格的に勉強するのは受験生になってからでも構いません。

受験生になったら嫌でも1日10時間くらい長時間勉強をすることになります。

しかしそれまでほとんど勉強習慣が無かった人が、翌日からいきなり「10時間勉強しよう!」と決めたところでこなすのはなかなか厳しいです。

そのため、「2学期の復習」や「英語や数学の基礎固め」など簡単な部分からで問題ないので少しづつ取り組んでいきましょう!

範囲が広い教科の基礎を早めに固めておけば、受験生になった時に勉強が非常に楽になります。

この期間に保護者はどんなサポートができるのか?

このように、休み期間中に子供が勉強を頑張るというのは大前提です。では、保護者としては一体どんなサポートができるのでしょうか?

正月だがあまり騒ぎすぎないようにする

正月なので親戚が自宅へ遊びに来たり、祖父母の家に家族で帰省することもあるでしょう。

その時にみんなで多少騒ぐこともあるとは思いますが、子供が受験勉強をしている可能性は十分にあります。

その場合はあまり邪魔にならないような配慮をしましょう。

夏休みの時よりも不用意な口出しには注意する

夏休み中も含めて、基本的に不用意なアドバイスや口出しはしないようにしましょう。子供が求めていないのにやたらと口出しをされるのはかなりのストレスです。

特に直前期のような大きくストレスのかかる時期は細心の注意を払ってください。

勉強に関するアドバイスをするのは保護者が教師などでない限り得策ではないですし、ストレスを貯めるだけです。聞かれたりしない限りは見守るだけで問題ありません。

もちろんせっかくの正月なので、子供も少しくらいは休みます。

全く勉強しないのは問題ですが、年始に少しゆっくりしていたとしても「早く勉強しなさい!」などの追い討ちをかけるような言葉は避けましょう。

直前期の繊細な時期には十分配慮して接しましょう!

夏休みは勉強のチャンスなので、邪魔をしないように配慮すべき時期です。

しかし冬休み〜正月は直前期ということもあり、ここでどれだけ「きちんと過去問を解けたのか?」「細かい知識の補強をできたか?」などができたのかで合否が左右されます。

当然、精神的にも普段以上のストレスがかかることでしょう。そのことを考慮して保護者は、十分に子供の気持ちを汲み取りながら接してください!