大学受験にかかるお金は総額◯円!?
受験料や塾代など「何に」「いくら」
かかるのかを徹底解説
大学受験でかかるお金といえば、大学の受験料や塾の授業料といったイメージですが、大学の入学金や共通テストの受験料など、他にもたくさんあります。
お子さんが大学受験をする場合、事前に予算を準備する必要がありますが、初めての大学受験だと「何にどれだけお金がかかるのか」ということがなかなかわかりづらいです。
今回は大学受験全体でどれだけのお金がかかるのかご紹介します。
大学受験にかかる費用はこんなにある!?
大学を受けるのにかかる費用は大きく分けると「共通テストの受験料」「英語外部試験の受験料」「各大学の個別入試にかかる受験料」「遠方地の受験の場合の宿泊費、交通費」になり、これに別途塾代などがかかります。
まずは「塾代」を除いたそれぞれの費用について説明します。
共通テスト受験料はいくら?
ほとんどの人が受験する共通テストでは、受験料が必須になります。共通テストはセンター試験同様18,000円(三教科以上)または12,000円(二教科以下)が必要です。
共通テスト受験は1回きりなので、これ以上の金額はかかりません。
外部試験費用はいくら?
英検やTOEFLといった英語の外部試験を加点基準として導入している大学を受験する場合は、外部試験の受験料も必要になります。
英語の外部試験の中で採用大学が最も多い「英検」では、受験料は受験する試験によって変わってきます。
準2級 | ¥5,200 | 2級 | ¥5,800 | 準1級 | ¥6,900 | 1級 | ¥8,400 |
加点の対象になる基準は、多くの大学で最低でも2級以上を取得することですので、2級合格のために2~3回受験した場合、11,600~17,400円ほどのお金がかかります。
大学の試験を受験する際にかかる費用はいくら?
続いて、各大学の個別試験を受験する際にかかる受験料について見ていきましょう。
受験料は受ける大学ごとに必ずかかってくるお金なので、この計算をしておかなければいけません。国公立大学を受けるのか私立大学を受けるのかによっても大きく金額が変わってきます。
国公立大学の2次試験受験料はほとんどの場合17,000円となっています。個別試験の前期、後期を受験したとすると、合わせて34,000円の受験料がかかってきます。
私立大学の受験料はおよそ30,000~60,000円と学校によって幅があります。35,000円程度が平均のようですが、志望校の受験料にいくら必要なのかは前もって必ず確認しておきましょう。
私立大学を志望している方であれば、第一志望に加え複数大学受験される方が大半でしょう。受験料35,000円として、3校受験すると105,000円。5校だと175,000円ほどの金額がかかってきます。試験を受けるためだけでもこれだけの費用がかかってきます。
遠方の人は宿泊費、交通費もかかる
遠方地の大学を受験する際、また共通テストを遠方の会場で受験する際は、交通費や宿泊費などもかかってきます。受験日程によっては、何度も往復して訪れることで交通費がかかったり、ホテルに長期滞在になったりする場合があります。また保護者が付き添う場合は、その分の交通費や宿泊費も必要になってきます。自宅外通学者の宿泊費や交通費は平均253,300円という結果が出ています。※「私立大学新入生の家計負担調査(2018年度)」
遠方の大学を受ける予定の人は、試験日程によっても費用に違いが出てきますし、宿泊場所や交通手段を早めに押さえておかないと高額になったり空きが少なくなったりという事態になってしまいます。ご家庭の予算感に沿って計画的に費用を準備し、手配しておきましょう。
受験者のパターン別の費用を紹介!
ここまで大学受験にかかるお金を試験・種類ごとに見ていきましたが、住んでいる地域や志望する大学よって費用に差が生まれます。
これからいくつかのパターンを紹介するので、それぞれの条件に一番近いものを参考に、どれくらいの予算が必要なのか把握して起きましょう。
東京在住・関東圏の私立大学志望・5~6大学受験する場合
かかる費用 | ¥204,600 | 共通テスト(センター利用や、共通テストの点数が必要な場合) | ¥18,000 | 外部試験 | ¥11,600 | 私立大学受験料5校 | ¥175,000 | 交通費 | 数千円程度 |
東京在住の私大志望の受験生は交通費がかかったとしても¥210,000ほどが大学を受験する際にかかる費用になってくるでしょう。私立大学の受験数によって金額は大きく変わってくることになります。
ご家族で話し合い、受験する大学の数まで決めておきましょう。
東京在住・関東圏の私立を3つ、国立前期・後期を受ける
かかる費用 | ¥168,600 | 共通テスト3教科以上 | ¥18,000 | 外部試験 | ¥11,600 | 国立大学前期,後期試験 | ¥34,000 | 私立大学3校 | ¥105,000 | 交通費 | 数千円程度 |
東京在住の国立大志望の受験生は、試験を受ける数は変わらないものの、国立大学の受験料の分30,000~40,000ほど費用が安くなっています。
関西在住・関西圏の私立を2つ、東京圏の大学を私立・国立前期の1回ずつ受けに来る
かかる費用 | ¥404,900 | 共通テスト3教科以上 | ¥18,000 | 外部試験 | ¥11,600 | 国立前期試験 | ¥17,000 | 私立大学3校 | ¥105,000 | 交通費 | ¥253,300 |
地方在住の受験生が遠方地の大学を受験する場合、他の2パターンに比べて1.5倍から2倍近い金額がかかってくることがわかります。
遠方の大学を受験するかどうかやいくつ大学を受けるかなどによってかかる費用に差は出てきます。
こちらも事前にご家族で話し合った上で、予算を決めておきましょう。宿泊費などは、事前に予約することで費用が安くなる場合もあるので、早めに志望大学の付近のホテルなどを調べておきましょう。
大学を受験するのにかかる費用は、かなり高額であることが理解できたとおもいます。
費用が安いに越したことはありませんが、必ずしも安いほど良いわけではありませんし、費用をかければ良いというわけではありません。
費用を抑えようと受験校を減らしたり、交通費や宿泊費を減らしたことで、試験に万全に臨めず不合格になってしまうと、翌年も受験することで余計に費用がかかってしまうかもしれません。
ご家庭によって予算は様々ですが、1番はお子様が受験しやすい環境にするためにご家族で話し合い費用を決定することです。前もって計算した上で、きちんと準備しておくようにしましょう。