国公立と私立の入試ってどう違うの?
制度の違いや受験料など詳しく解説!
初めて大学受験を経験されるお子さんを持つ保護者さんであれば、わからないことばかりでどうサポートしてあげれば良いかわからないですよね。
お子さんが国公立大学を受けるのか私立大学を受けるのかでできることも変わってきます。
今回は国公立大学、私立大学それぞれの受験制度などの違いについて紹介します。
国公立と私立の入試制度の違い
それぞれ大学の違いを理解しておくことで、受験生になってから迷うことなく勉強に専念することができるでしょう。
国公立大学と私立大学の運営元の違い
国立大学は「国立大学法人」が設置して運営している大学のことを指します。2004年度に国立大学の法人化が施行される前は、国が設置・運営を担っていました。
私立大学とは、「学校を作って人材を育成したい」という思いを持つ個人や会社が作った「学校法人」が設立して運営している大学のことを指しています。
国公立大学と私立大学それぞれの学費などの費用
学費には様々な種類があります。
例えば、「入学金」「授業料」「施設設備費用」などが挙げられます。
国立大学と私立大学の学費は一般的に国立大学の方が安いです。私立大学の費用も系統によって費用が異なります。「文系」よりも「理系」の方が費用が高く、「医科歯科系」は理系よりも費用が高いです。
志望校を決める前に大学生になった将来、いくらのお金が必要になるのか事前に確認しておきましょう。
受験科目
国公立大学は共通テスト・2次試験をすべて合わせると国語、英語、数学、社会、理科の5教科すべてが受験科目になることがが多いです。
私立大学は文系であれば英語、国語、社会などの3教科、理系でも英語・数学に理科1〜2つの3,4教科であることがほとんどです。
国立大学と私立大学それぞれの大学を受験するための環境づくり
大学受験をするお子さんのために国立大学と私立大学のそれぞれに対して保護者様ができるサポートをご紹介します。
保護者様ができるサポートとしては「学校のサポート体制」「塾選び」「学費」です。
それぞれ詳しく説明します。
学校のサポート体制は合っているのか?
1つ目は、学校が志望校に合格できるサポートをどこまでしてくれるのか判断することです。
例えば、非進学校の場合そもそも授業が大学受験に対応していなかったり、進学校でも地域によっては国公立大学のカリキュラムしかなかったりします。そうなると、そもそも学校の進度がものすごく遅かったり、お子さんの志望校が私立大学であるにもかかわらず国公立大学志望の生徒と同じ科目数の多いカリキュラムで勉強して時間が取られてしまうことがあります。
まず第一に、お子さんの志望校ごとに最適なサポートを学校がしてくれているのかを見極めましょう。もし学校のサポートで不足する場合、早めに見極めて塾など他の手段をきちんと探しておく必要があります。
また受験勉強がしやすい環境として図書室や放課後の教室が使えるかどうかというのも重要なので、必ず確認しておきましょう。
国立大学と私立大学それぞれにあった塾選び
もし学校だけのサポートでは志望校合格が難しいと判断した場合には、塾をお探しになるはずです。
国公立大学を志望する場合、塾選びの際には「受験科目全てに対応してくれる塾かどうか」をひとつの判断基準にしましょう。
国公立大学は受験科目が多く、入塾した塾が理科・社会などに対応していない場合新たに塾に入らなければいけないということもあります。限られた時間の中で科目ごとの学習バランスも難しくなるため、気をつけて学習する必要があるのです。
また「共通テストの対策」ができるかどうかもとても重要です。国公立大学受験者は共通テストの受験が必要になってきますから、国公立大学を受験する場合は、共通テストの対策までできる塾なのか?も塾選びの判断基準にしておきましょう。
私立大学は3科目での受験が多いため、苦手な科目など科目に特化して教えてくれる塾などを選ぶことができると良いでしょう。
私立大学専門の塾など、私立大学の合格ノウハウがある塾も国公立と比べれば多くあるため、学校で国公立大学をおすすめされることが多い地方の受験生などはオンライン展開している私立大学専門塾などもおすすめです。
共通テストについては、私立大学では受験する必要がない場合や英語の点数だけ採用するなど様々なパターンがあります。そもそも志望校に「共通テストの対策」が必要なのか?という点について下調べを怠らず、受験が必要な場合はしっかりと対策してくれる塾なのか見極めるようにしてください。
国公立大学と私立大学それぞれを受験する際の資金の準備
最後は資金面です。
国公立大学と私立大学では、受験にかかる費用も異なります。
入学金や授業料だけでなく、受験する際にかかる、「受験料」「交通費」「外部試験費用」など異なってきます。
一般的に国公立大学の方が、私立大学よりも費用面では安くなります。
ご家族で話あい、国公立大学と私立大学どちらを志望するのか?また何校受験するのか?などを決めて必要な資金を前もって準備してあげましょう。
どちらを受験するか早くから決めてそれぞれにあった環境を作ってあげることが重要
国公立・私立大学は「どちらが良い」というものではありません。
国公立が学費が安いから、私立が科目数が少ないからという理由で大学を選ぶのも一つですが、なにより自分のやりたいことができる大学を選ぶことです。
できるだけ早い段階で国公立大学に行くのか、私立大学に行くのかを決めておきましょう。
もちろんどちらも受験するという場合もあります。
早い段階から決めておくことで受験勉強対策になりますし、保護者からもサポートをしやすくなるはずです。
志望校決定の際にはぜひご家庭で話し合って決めるようにしましょう。