効率的な受験勉強をするために、
優先すべき科目から取り組もう!
優先すべき科目とそうでない科目を知らなくてはならない理由
受験勉強をするうえでは、優先すべき科目とそうでない科目を知らなくてはなりません。なぜかというと、「受験において勉強時間は限られているから」です。
例えば、高校1年生から毎日必ず5時間の勉強をしていたとしましょう。毎日これだけ勉強したとしても、
5(時間)×365(日)×3(年)=5475時間
しかありません。
想像し難い数字なので、国公立文系志望の人を例にして見てみましょう。
5475時間の中で、全ての教科(7科目)勉強するとしたら、3年間において1教科あたり780時間程度しか勉強できません。年間だと260時間、1日ごとだと0.7時間です。
これでも、1教科にかけられる時間は1日1時間も無いということが分かると思います。
しかしこれは、高校1年生から毎日5時間の勉強が確保できるということを前提に話しています。実際に、高校1年生からこれだけ着実に勉強し続けることは難しいということを考えると、受験において時間が限られているということが分かってもらえたでしょうか。
ゆえに、限られた時間の中で、合格へ向けて効率よく勉強する必要があります。限られた勉強時間を有効活用するために、科目の中で優先すべきものとそうでないものを知るということが大切になります。
ここからは、優先すべき教科とそうでない教科について説明していきます。
優先すべき科目 英語・数学
一番優先してほしいのは「英語」「数学」の2科目。
その理由は5つあります。
①基礎が大切だから
②短期間では成績が伸びない教科だから
③範囲が広いから
④配点が比較的高いから
⑤一度定着すると、実力は下がりにくいから
では、今からそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
①基礎が大切だから
基礎が定着していないと応用できない科目が「英語」と「数学」です。 例えば英語だと、単語の意味が分かっていないと、長文は読めません。 数学で、1つの例を出すと、2次関数が分からなければ、微分積分は解けません。 このようにこれら2つの科目は、基礎から着実に理解する必要があるのです。
②短期間では成績が伸びない教科だから
勉強したらすぐに成績に反映されるというわけではない教科です。英単語を勉強したから、すぐに長文が解けるわけではなく、単語の積み重ねによってようやく解けるようになります。だから、地道にコツコツと勉強する必要があるのです。
③範囲が広いから
英語は、英単語だけでも覚えなくてはいけない量は多いですよね。これに加えて、英文法も英文解釈も、、、と思うと、早めに取り掛かる必要性があります。
数学も、文系は数1A・数2B、これに加えて理系は数3もと考えると、他の教科に比べ、勉強するべき範囲は広いです。
④配点が比較的高いから
志望校によって配点はもちろん違いますが、文系理系関わらず、英語は比較的高い配点がおかれる科目です。理系だと、英語に加え数学にも重きが置かれる大学が多いです。
⑤一度定着すると、実力は下がりにくいから
英単語や数学の基礎知識は、一度身に付けてしまうとなかなか忘れません。そのため早いうちから優先的に勉強してしまえば、後々の苦労が減ります。
では次に、各科目についてみていきましょう。
英語
英語は、英単語や英文法などの基礎固めが大切です。なぜなら、これらの基礎が出来ていないと長文が読めないからです。
英語の分野ごとで優先すべきことは、
①英単語・英文法⇒②英文解釈⇒③英長文⇒④英作文⇒⑤リスニング
になります。これらをステップごとに着実に進めることで、問題が解けるようになっていきます。
数学
数学は、先述したように、文系だと数1A/数2B・理系だとそれに加えて、数3までする必要があります。また、理系の場合、学校の授業が入試ギリギリまで終わらない可能性も大いにあります。そのために、早いうちから優先的に勉強する必要があるのです。
数学の勉強の進め方については。
①教科書レベル⇒②定石問題(青チャートレベル)⇒③応用レベル(1対1レベル)⇒④応用演習
になります。
優先しなくてもいい科目 社会・理科
なぜ、社会と理科を優先しなくてもいいかというと、理由は2つあります。
①短期間で成績を伸ばすことができるので、受験直前の追い込みが効く
短い期間で集中的に勉強すれば伸びる教科が社会と理科になります。だから、受験直前に追い込んで勉強してもなんとか間に合うというのがこれらの教科なのです。
②物理や化学などの計算科目は、数学が固まってからの方が理解しやすい
物理や化学などにはたくさんの計算が出てきます。だから、数学の基礎事項を固めてからのほうが解きやすいのです。
志望校や時期によって優先順位が変わることも当然ある
今まで優先すべき科目とそうでない科目について書きましたが、以上のことが絶対というわけではもちろんありません。まず、自身の志望校の必要科目や配点を確かめる必要があります。必要科目に数学が含まれていないのに、優先して勉強をする必要はありません。一方、社会の配点が高ければ、それらを重点的に勉強する必要があります。だから、自分の志望校の情報を調べることは大切です。
また、時期によって優先するべき科目は変わります。今、自分にとって優先すべき科目は何かを見極めるためには、計画を立てることが効果的です。
まとめ
- 優先すべき科目は英語と数学
- 志望校や時期によって優先順位を変える必要もある
以上、英語と数学を優先的に勉強しつつ、時期や志望校を考えながら、やるべき科目の優先順位を変えて勉強をするようにしてください。受験を見据え、効率的に勉強していきましょう。