どの模試を受けるべき?
目的に合わせた模試の
選び方を解説!
学校や塾で何回か模試を受けたことがあるという人もいるのではないでしょうか?
これまでになんとなく模試をを受けてきた人でも、受験生になると模試はとても重要なものになってきます。
受験生になる前にどの模試を受ければいいのかを理解しておくことで、今後の受験勉強を効率的に進めることができます。
今回の記事では、どの模試をうければいいのかをお教えします。
受ける模試を選ぶときに気をつけること
受ける模試次第で結果も変わってくるため、受ける模試のレベルを揃えたり、基準などを設けて置かないと模試の結果に振り回されてしまい活用することができません。
具体的にどの模試をうけるのかをお教えする前に、受ける模試を選ぶ時に気をつけることをご紹介します。
模試のレベル
受ける模試を選ぶ時に「模試のレベル」を意識しましょう。
そもそも模試は現状の成績を正確に把握するためのものです。模試のレベルが合っていないと正確な結果を測ることができず無駄になってしまいます。
受ける模試のレベルが自分に適したものなのか事前に確認するようにしましょう。
例えば、模試名に学年が入っていたりする場合はわかりやすいですが、より詳しいレベルがわからない場合はどんな人が受ける模試なのかをネットで調べ自分のレベルに適しているか判断しましょう。
模試の種類と目的があっている
模試には種類があります。この種類を把握することが重要です。
模試を有効活用するには、模試を受ける目的と模試の種類が合っているかは必ずチェックしてください模試の種類については詳しくはこちらの記事を確認してください。
大学受験の模試はどんな種類があるのか?それぞれの模試を解説!
模試を受ける母集団
模試を受ける際に注意して欲しい点として「母集団」があります。
この「母集団」によって結果が異なってきます。
例えば進研模試は受ける人が多いので参考になりそうですが、難関校の人は受けないため偏差値は高く出やすい傾向にあります。また代ゼミの模試は近年受ける人が減っています。
そのため冠模試などは判定が当てにしづらいなど模試を受ける母集団によって参考にできる模試かどうかが分かります。
模試を受ける際は必ずこの「母集団」を把握してから受けるようにしましょう。
模試っていったいどれを受ければいいの?
模試には「自分の実力を知ること」と「入試傾向をつかむむこと」の2つの目的があります。
模試を受ける前にどちらの目的があるのかを把握しておくことで模試の結果を有効活用できます。
それぞれの目的別にどんな模試を受けるべきなのかご紹介します。
自分の実力を知るための模試
普段の勉強がどれだけできているか、学校の授業がどれだけ理解でき、応用できているかを問われているのがこの実力を知るための模試です。
「進研模試」など学年が変わって比較的早くに受けるマーク模試はこの実力を知るための目的であることが多いでしょう。
模試の結果を元にこれからの勉強の方針や、志望校との差を理解し今後の受験勉強に活かすきっかけとなる模試です。
河合塾全統マーク模試/駿台マーク模試
実力を測るための模試です。
記述式の試験だと、実際に受ける大学では出題されない内容だったり、難易度にばらつきがあったりということが多いです。
志望校で目指す大学の点数にも換算しやすく、多くの人が受けるので、絶対に受けるべき模試です。
共通テスト同日体験受験
2年生までに少しでも入試勉強を始めている人であれば受けることで自身の現在地を知ることができます。
実際の共通テストの問題を同じ日に解くことができます。
年ごとにどのくらいの判定基準なのか、今年の受験生とどのくらい差があるのか、などが「本番の入試を使って」自身の現在地がわかる貴重な機会です。
一年前から現在地を知れることで今後の受験勉強への貴重な情報を得ることができます。
河合全統記述模試
記述模試はどの模試も、問題を解く力を問われます。
ざっくりと自分の実力を測ることには向いている模試です。
見たことのない問題や形式がまばらな問題に対しての対応力・解答力が露呈するので、完全な実力を知りたい、という人にはおすすめです。
ただ、入試の形式に特化したわけでもないですし、練習してもいない英作文やリスニングを課されたりすることも多く、そもそも入試に記述形式がない場合はあまり意味はないでしょう。
進研模試
記述式であるという点においては、河合全統記述と同じです。
それに加え、母集団のレベルがそこまで高くないので、偏差値が70程度取れたとしても、そこまでの難関大を目指せるかと言われると微妙です。
問題にもばらつきがあり、参考程度にやってみる、くらいのものでいいでしょう。
入試傾向を掴むための模試
入試本番が近づいてくる時期に受ける模試は、入試本番に力を発揮するための「練習」の目的で受けるものです。
例えば、「センタープレ」や、難関大・有名大を受験する場合は「東大オープン」「早大プレ」といった、大学名を冠した「冠模試」のことを指しています。
注意することはあくまで模試ではなく「いかに本番を意識して試験を受けるか」ということです。
入試本番だと思って以下のことを意識して臨みましょう。
・本番に近い、他の人がいる環境で問題が解けるか?
・緊張や本番のトラブルに対処できるか?
・問題を解く順番や解答の戦略を実践できるか?
・答案用紙の使い方など問題はないか?
マーク模試であれば回数も多いので、センター試験や共通テストに向けた時間配分・解答戦略も回数を重ねて対策することができるでしょう。
しかし冠模試になると、大学によっては1回しか開催されない、ということも珍しくないのでより本番に近い緊張感で試験に臨むことができるでしょう。
東大入試オープン/東大入試実戦模試
こちらは入試傾向を掴む模試です。
東大受験者は必ずどちらも受けるのが鉄則です。
予備校が出している模試で、長年実施しているため、東大受験者の多くが受験する模試です。
母集団が安定しているので、判定も比較的参考にできます。
実際の入試形式と全く同じ問題が、時間制限の中で解けるのでこちらを目標に勉強を進めてみてください。
東進 全国統一高校生テスト/センター本番レベル試
東進のセンター本番レベル模試シリーズは、本番レベルより難しいです。
判定もきつめに出ることが多く、受験生の心を折りに来る模試になっています。
出題形式にも癖があるので、あまりおすすめはしません。受けても参考程度、でいいでしょう。
まとめ
目的に沿って自分はどの模試を受けるのかあらかじめ決めておくことで、今後の受験勉強に活かすことができます。
今後模試を受ける際には、どちらの意味合いを含んでいるのかを考えてみましょう。