第41回【過去問ってどれくらい伸びるの?滑り止めになるかの検討】
過去問を始めてみると、「思っていたよりも難しい・得点が取れない」と思うことがありませんか?
逆に「思っていたより簡単」と思う人もごく少数ながらいるかもしれません。
どちらにせよ、受験する大学を決めるうえで最終判断の基準になるのが過去問の点数です。
今回は過去問の点数について解説します。
何点上がるの?
皆さんが1番知りたいのは「過去問演習で何点上がるの?」でしょう。
絶対的なことは言えませんが、過去問演習をしっかりすれば、得点率を3割程度伸ばすことは可能な人が多いです。
今、得点率が4割くらいのテストなら本番までに7割、5割くらいなら8割くらいまで伸ばす人は大勢います。
ただし前々回お伝えした方法で「丁寧に復習」をし、前回お伝えした「目安量をこなせば」です。
3割程度は伸ばせますが、逆に言えば、過去問演習だけで4~5割以上得点率を伸ばすのはかなり難しいということ。
4割以上伸ばす必要がある場合、並大抵の勉強時間では合格できません。
絶対に進学したいのであれば、滑り止めも受かる状態にした上で勉強を続けるような「安全策」も考え始める時期でしょう。
滑り止めは本当に滑り止めになっているか?
ここからの伸びも意識して、滑り止めについても少し検討するのが大事な時期です。
もちろんギリギリまで粘って、共通テストの結果次第で受験校を変える人も多いので、「急ぎ」ではありませんが、滑り止めの「検討」は必要でしょう。
特に大事なのは、受験を予定している大学のうち1番偏差値の低い大学で、本当に滑り止まるかどうかです。
滑り止めについては「本番熱が出ても受かるか」というのが1つの目安。
過去問演習の段階では少なくとも「合格最低点+1~2割」程度は最低でも得点できる必要がありますし、
もし本番緊張するタイプであれば、「合格最低点+2~3割」を過去問演習でクリアできる状態は作っておきましょう。
滑り止めの過去問も無駄にはならない
英語と古典以外に関しては、滑り止めの大学の過去問演習をしても無駄になることはありません。
滑り止めレベルの問題が出来ない状態で、第一志望校レベルの問題は解けない可能性が高いからです。
滑り止めの大学だからと言って手を抜かないように、徹底的に復習しましょう。
英語と古典に関しては、少し注意が必要です。
例えば英語であれば、滑り止め大学では文法問題が多いけど、志望校は少ない、ということもあります。
文法問題ならそれほど無駄にはなりませんが、英作文やリスニングだと滑り止め校の学習に時間を割きすぎないことも重要です。
古典に関しても、滑り止めには漢文が出るけど、志望校には漢文が出ないことがときどきありますね。
受験校によって「出題内容」が大きく違う科目に関しては、滑り止めと志望校で、一致する部分を優先的に復習では扱っていきましょう。
まとめ
今回は「過去問の点数や滑り止めの検討」をテーマに解説しました!
次回は「学校の演習の授業に関する注意点」を解説します!お楽しみに!