「共通テストの物理ってどんな問題が出るの?」「どんな特徴があるの?」「配点はどうなっているの?」
この記事では、共通テストの物理の【出題形式】【設問構成】【配点】【問題の傾向】を全て解説します。
これを読めば、共通テストの物理がどのようなテストなのか全て分かります!
共通テスト物理の出題形式・解答形式
共通テスト物理の設問は、全て選択肢に対応する番号をマークする形式となっています。
この問題形式では、最も適切な選択肢に振られている番号をマークすることで解答します。
しかし一部の問題では事実上、数式に当てはまる数値を直接答えさせるような形式となっています。
その一例を平成29年度試行調査物理から抜粋しました。
こういった問題では、選択肢だからといって答えを消去法で求めたり、選択肢から答えを予想したりすることができません。
共通テストではセンター試験と比べて、より計算力を求められるようになったとも言えるでしょう。
共通テスト物理の設問構成と配点
次に共通テストの物理はどのような設問構成になっているか説明します。
共通テストの物理の設問構成は、60分間で4つの大問に答えるという形になっています。
センター試験からの変更点として、全ての問題が必答問題となっています。
合計点は100点で、序盤の大問は配点が大きい傾向にあります。
なお、30年度の試行調査では以下のような配点でした。
第1問 30点
第2問 28点
第3問 20点
第4問 22点
前半の大問の方が配点が高いので、前から順に解いていくのが正攻法の解き方です。
共通テスト物理の設問の特徴
ここまでは設問の構成について説明しました。
それでは、共通テストの設問には、他のテストとは異なるどのような特徴があるのでしょうか。
その特徴は次の3つです!
- 身近な現象や具体的な実験の場面から出題される
- 会話文が織り交ぜられる
- 正解がいくつあるかわからない問題も
それぞれ詳しく解説します。
身近な現象や具体的な実験の場面から出題される
共通テストの特徴として、身近な現象や具体的な実験を題材とした問題が出題されるというものがあります。
例えば平成30年度の試行調査では、台車同士を衝突させる実験が題材として取り上げられました。
下の画像は平成30年度試行調査物理から抜粋したものです。
見覚えのある実験だけでなく、初めて見るタイプの実験であっても状況を整理して問題を解けるようにする必要があります。
会話文が織り交ぜられる
共通テストには、生徒や先生が会話をしているような文章が出題されます。
その一例として、平成29年度試行調査から一部を抜粋しました。
会話文が登場する問題の中には、生徒があえて間違ったことを言い、それが正しいか間違っているかを考えさせるものがあります。
書いてあることのすべてが正しいとは限らないため、書かれている情報を精査する力が問われます。
正解がいくつあるかわからない問題も
共通テスト物理の中には、正解がいくつあるかわからない問題もあります。
一例として、平成29年度試行調査物理から一部を抜粋しました。
こういった問題では、全ての選択肢を正しく選んで初めて正解となります。
該当するものが一つも存在しないという場合もあります。
試行調査ではこの問題の正答率は12.6%しかありませんでした。
その分野について、正確な理解をしていない場合には難しいと感じるかもしれません。
しっかり対策して、特殊な問題形式に慣れておきましょう。
→共通テスト物理対策
まとめ
共通テスト物理の各設問の特徴としては、
- 身近な現象や具体的な実験の場面から出題される
- 会話文が織り交ぜられる
- 正解がいくつあるかわからない問題も