みなさん、勉強を進めるなかで「何を勉強すればいいのかわからない」と思った経験はありませんか?
何から始めればいいかわからないから、「とりあえず手元にあるからこれで勉強しよう」などと、ついつい漠然と勉強してしまうことがありますよね。
でも、「漠然と勉強する」ことに実はいいことはありません。
この記事では、そんな「何をやればいいかわからない」という状態のまま勉強するとなぜいけないのか、「何をやればいいか」決めることの重要性をお伝えします。
なぜ「漠然と勉強する」のをやめるべきなのか?
そもそも「漠然と勉強する」ことがなぜよくないのでしょうか?とりあえずたくさん勉強していれば成績は上がっていく気がしますが、実はそれは大きな間違いなんです。
でも、漠然と勉強しても「成績はあまり上がらない」んです。
せっかく勉強を進めるのであれば、なるべく成績が上がって結果が出るほうがいいですよね。
もちろん漠然ととりあえず勉強を進めていても成績が上がらないことはないです。でも、やることを決めて理由を持って勉強していくほうが、その何倍も成績が上がるんです。
その理由は、大学受験の性質にあります。
みなさんは「受験勉強」って何のためにやっていますか?
もちろん「行きたい大学に合格する」ためですよね。
大学受験の受験勉強というのは、この「行きたい大学」の合格に必要な学力と自分の学力とのギャップを埋めるということです。
いくら勉強を進めていても、この「ギャップ」が埋まらなければ志望校に合格することはできません。つまり、この「ギャップ」を埋める勉強に最適化することが受験勉強で大事なんです。
こういう話をすると、「でも、なんとなく勉強していてもギャップは埋まりそうだけど……」と思う人もいるかもしれません。
もちろん「中3・高1のはじめから毎日勉強してます!」という人や、そもそも現段階でこのギャップが小さい人(模試でずっとA〜B判定など)はあまりギャップを気にせず勉強しても合格することがあります。
それは、漠然とした勉強での成績アップのスピードでも「ギャップが埋まる」からです。長い道のりでも時間をかければたどり着いたり、もともと目的地までの距離が短ければゆっくり歩いてもたどり着いたりします。これと同じで、成長スピードが遅くても長期間勉強していればギャップは埋めれますし、もともと埋めるべきギャップが小さければこれも埋められますよね。
でも、ほとんどの場合そうはいきません。高2・高3から勉強を始めるとなると、志望校とのギャップが大きいことがほとんど。志望校と現状のギャップが大きい場合、「漠然と」勉強していてもその差は埋まりません。
大学受験では「期限」があります。「入試当日まで」に志望校とのギャップを埋めることが必要です。
入試当日までに志望校とのギャップを埋めるためには、たくさんある勉強法・参考書を漠然とやるのではなく、その中から必要な勉強、ギャップを埋めるのに最適な勉強だけに絞って取り組むべきなんです。
じゃあ、勉強する内容はどうやって決めればいいのか?
では、漠然と勉強するのを避けて最適な勉強に取り組むためにはどうすればいいのでしょうか。
最適な勉強内容を決めるためには、まずは「志望校とのギャップ」を正確に知る必要があります。
マラソンを例に考えてみましょう。
フルマラソンは42.195kmを走りますが、もし仮にこの距離が決められていなかったとしたらどうでしょう。
「とりあえず今から走ってもらって、ゴールになったら肩を叩いて教えるよ」といわれても、先が見えないので「いつゴールになるんだろう……」とずっともやもやしながら走ることになります。
それだけならいいのですが、場合によっては「ペースを上げすぎて途中で力尽きてしまった」とか「ゆっくり走りすぎて制限時間をオーバーしてしまった」ということが起こってしまいます。
でも、はじめから距離がわかっていれば「最初の10キロはこのくらいのペースで走ろう」「最後5キロはラストスパートだから全力で」と予め決めることができます。
これによって計画的に走ることができるわけですね。
受験勉強もこれと同じです。受験に間に合うように最適な勉強をするには、まずはその「ギャップ」(マラソンで言う「ゴールまでの距離」)を正確に知らないと始まらないんです。
ギャップを正確に知るには、現状の学力と志望校に必要な学力を正確に分析する必要があります。
そしてそれにあわせて計画を立てることで初めて、「最適な勉強」ができるんですね。
この「ギャップを埋めるために必要な最適な勉強」をするための「計画の立て方」については、次の記事でお伝えしていきますね!