学習塾STRUX編集部連載


自学自習をしないと成績は上がらない!勉強時間の確保の重要性とコツ

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

 
 
 

さて、前回までで、「なにをやればいいかわからないまま勉強を進めてはいけない!」「計画を立てて勉強をしよう!」という話をしました。

前回の記事はこちら!

 
 

今回は、せっかく計画を立てても「実行しなければもったいない!」ということで、計画で立てた「自学自習」の内容の話、そしてその重要性について書いていきます。

受験勉強といえば「長時間勉強できるか?」というところも気になりますが、今回はここにも焦点を当てて「勉強時間はなんだかんだ大事」だということ、勉強時間を確保するコツについても触れていきます。

 

大前提:授業を聞くだけでは成績は上がらない!

まずはじめに、そもそもなぜ受験勉強において「自学自習」が必要なのか?というところを、勉強のメカニズムに沿って話していきましょう。

 

そもそも、勉強においては「学校の授業を聞く」「塾で授業を受ける」だけでは成績は上がりません。それは、勉強は基本的にインプットとアウトプットの両方が必要だからです。

 

学校の授業や塾の授業を聞いて理解することは「インプット」です。新しいことを理解したり、基本的なルールを知ったりするときはこの「インプット」を行います。

でも、インプットをしたからと言ってすぐに問題が解けるようになるわけではありません。インプットと必ずセットでやらなければならないのが、問題を解いたり、テストをしたり、何度も繰り返し覚えようとする「アウトプット」です。

いくら「インプット」で理解をしたとしても、「アウトプット」もセットでなければ問題が解けるようにはならないのです。

この理屈を説明していきましょう。

 
 

インプットは「理解」、まずはじめに

まずはじめにやるべきはもちろん「インプット」の部分です。いきなり問題を解いてもすぐに解くことは出来ませんから、これはわかりやすいかと思います。

具体的には学校の授業や、自学自習で行う場合は映像授業を使うなどして、新しい知識のインプットを行います。英文法の理解や歴史の流れの確認などがこれに当たりますね。

「実況中継」などの参考書を読んでインプットするのも良いですが、参考書だとどうしても読みづらく感じてしまう人も多いですし、なかなか先に進まないということもあるので注意が必要です。

特に歴史科目などは映像授業や直接の授業のほうが、「歴史の流れの中でどこが大事なのか」「何を意識して覚えればいいのか」が伝わりやすく、大事なところとそうでないところの強弱をつけてのインプットがしやすいのでおすすめです。

このインプットのときには、あくまで理解することを最優先にしていきましょう。映像授業や学校の授業などでも「板書はなるべく写さない、最低限にする」「ノートまとめをしない」などが重要です。そして、わからないときはかならず資料集などをヨコに置いておき、いつでも参照できるようにしておきましょう。

 
 

アウトプットをしないと解けるようにはならない

ただ、このインプットはあくまで「理解」だけをカバーしています。つまり、インプットをするだけでは何も覚えていないと思っていいのです。

なんとなく、学校の授業やわかりやすい塾の授業・映像授業などを受講すると理解が完璧に出来た気になり、「できるようになった!」と思ってしまいがちです。

しかし、その場で頭の中で理解をしていても、実際に問題が出てきたときに解けるとは限りません。

 

実際に問題を解けるようになるためには、授業の中で理解したことを、それを使った問題を解くことで定着させる必要があります。

実際に手を動かして問題を解いたり、テストなどを繰り返して思い出す回数を増やすことで、はじめて実戦でも使える問題として身につくので、必ず「問題を解く」「テストをする」などのアウトプットをすべきなのです。

 

そして、このアウトプットをきっちり行うためにも、いかに授業時間外で自分でしっかり問題を解くことができるか、がポイントになるわけです。普段の授業だけではまずアウトプットの時間は取れませんし、その上大学受験では範囲がものすごく広いですから、自学自習の時間をしっかり確保して毎日「アウトプット」までやりきっていく必要があるんですね。


 

インプットとアウトプットのバランスは?

では、インプットとアウトプットはそれぞれどのくらいのバランスで取り組むべきなのでしょうか?

 

原則としては、インプット2:アウトプット8だと覚えておいてください。

 

「そんなにアウトプットのほうが多いの!?」という感じかもしれませんが、基本的に同じ範囲のものをやる場合はアウトプットのほうが圧倒的に多くなります。

というのも、アウトプットは1回だけやっても身につかないから。何度も何度も繰り返しとくことで徐々に身についていくわけなので、インプットの時間よりも圧倒的にアウトプットの時間のほうが比重をかけるべきところなんですね。

さらに、勉強する内容のレベルを上げていき、志望校のレベルまで持っていくためにも、原則はアウトプットが中心になりますから、こういった点でもアウトプットが重要ということは分かるかと思います。

 

「自学自習」の時間を確保するには?

アウトプットの比重のほうが大きくなるということは、それだけ「自学自習」の時間をしっかり確保しないといけないわけです。2:8だとしても単純計算でインプットにかけた時間の4倍を確保しないといけないことになります。

そうなると、相当な時間をきちんと確保して勉強に取り組む必要があるということもなんとなくわかってきますね。

よく「効率さえ上げれば少ない勉強時間でも大丈夫」「勉強は量じゃなくて質」という話を聞きますが、そういう人で合格するのはたいてい高校1年からずっと「少しずつ」勉強している人か、地頭がめちゃくちゃよい人です。

先ほども話したように、あくまで「インプット」よりも圧倒的に多い「アウトプット」をこなさないと身につかないわけですから、そのためにはどうしても「勉強量」が必要になります。

効率はこの量を必要なだけしっかりこなしていけば少しずつ身についてくるものなので、まずは「勉強量を確保する」ことを目標にしてほしいのです。

 

その「自学自習」の時間を確保するためには、いくつかのことに注意して取り組む必要があります。

 

勉強する時間を決めておく

ひとつめが、「勉強時間を予め決めておく」ことです。

「この日は何時からやって、あの日は別の時間からやって……」「今日は気が向いたから早い時間からやろう」というような決め方だと、なかなかまとまった勉強時間が取れないだけでなく、気分で勉強時間が上下してしまいます。毎日違う時間に勉強することで考えることも増えるため、なかなか波に乗って勉強できません。

自学自習の習慣をつけるには、いかに「やることを考えずに」勉強できるかの「ルーティン化」が大事です。毎日「学校がある日は朝1時間、夜3時間」「休日も学校と同じ時間に起きて〜」というふうに勉強する時間を決めておくだけでも、その時間以外は好きなことをしていいわけなので、メリハリがつき、かつ勉強にもスムーズに取り掛かることが出来ます。

さらにその際、勉強の内容まで決めておくとよりよいでしょう。「朝1時間は単語か文法」「疲れる前、一番はじめに長文をやる」など決めておくだけでも、スムーズに進めることが出来ます。「何を勉強するか?」を考えるのがいちばん面倒でコストがかかるので、そこをなるべく減らしてあげましょう。

 

勉強時間を測る

勉強時間をきちんと記録しておくことも重要です。自分がどのくらい勉強しているのか客観的に分かるようになるので、目標に届いているのか、足りなければ何を勉強すべきかというのがはっきりしますし、なにより勉強時間が積み上がっていくことでモチベーションも高まります。「ついつい英語ばかり勉強していた……」といった科目の偏りも避けられるので、ぜひ勉強時間は測りながら進めましょう。Studyplusなどのアプリを使ってもOKです。

 

必ず休憩を取る

ついつい勉強にのめり込んでいると、気づいたら時間が3時間位経っていた……なんてことも起こります。その3時間しか1日に勉強しないのであればいいですが、長時間勉強する日であれば必ず「50分につき10分は」休憩を取りましょう

脳科学の研究でも、人間の集中力については40分〜50分くらいで低下が見られること、そしてこまめに休憩を取ることで回復することが言われています。

長い時間通して勉強しているとどうしても集中力が下がってくるので、集中力を高めていくにはこまめに休憩を取ることが必要なんです。

50分勉強して10分休憩、でもいいですし、25分勉強して5分休憩でもOK。大事なのはきちんと時間を測って休憩を取ることですので、これを守っていきましょう。


 

大学受験は「自学自習」が勝負を分ける!

大学受験では自学自習の時間の「アウトプット」が勝負を分けるということをお伝えしてきました。これまでにお伝えした「計画の立て方」「やることを決めて勉強すること」もきちんと頭に入れて進めていくことで、効率よく、かつ必要な勉強だけに集中するための、いわば「大学受験の基盤」が完成します。どの科目を勉強するにも、まずこの3つをきちんと押さえて臨むようにしていきましょう!

 
 
 
 
 

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