このカリキュラムは、MARCHなどといった漢字の配点比重が高い入試に対応できる勉強法を解説しています。カリキュラム内では、具体的な勉強法と参考書の使い方、使う上での注意点をお伝えしていますので、必ずチェックして取り組みましょう。次のチェックリストに当てはまる人はぜひ取り組みましょう。
- 大学共通テストの漢字分野では8割程度取れている
- 志望校が「MARCH」以上の私立大学
現代文カリキュラムでできること
このカリキュラムは「MARCH以上」レベルのカリキュラムです。MARCH等の漢字の比重が高い私大受験をする人は、ほぼ必須で使ってほしい参考書になります。
こんなことができるようになる!!チェックリスト
- 私大入試のための漢字対策ができる
- 漢字の読み書きとともに、意味も覚えることができる
- 漢字の意味が分かることで、現代文が読みやすくなる
「入試漢字マスター1800+」で漢字の基本をつかむカリキュラム
「入試漢字マスター1800+」は、河合塾が出版している大学入試の漢字に特化した問題集です。1800問が掲載されていて、この1冊で十分に入試の漢字対策ができます。
とくに入試で漢字の配点比重が高い私大志望の人には、ぜひ積極的に活用してほしい参考書です。
「入試漢字マスター1800+」を使うメリット
- 最新の入試に則した1800問の漢字を学べる
- 全ての漢字に意味が掲載されているので、効果的に学習できる
「入試漢字マスター1800+」を使うデメリット
- 赤シートでの勉強になるので、直接テキストに記入することはできない
- 1冊で背景知識までは拾うことができない
あくまで漢字の学習向けの参考書なので、必ず他の分野の勉強と並行して活用してほしい1冊です。
漢字の学習は、いつ始めても「早すぎる」ことはないことに加え、定着までに時間がかかります。
そのため、他の科目の学習が進んでいて漢字の配点比重が高い大学を目指している人は、高校2年生の冬ごろから取り組むようにしましょう。
「入試漢字マスター1800+」を活用した勉強の進め方のカリキュラム
毎日の勉強時間
30分
マスターするのにかかる時間
60日×1周+30日×1周 90日(3ヶ月)
毎日の勉強内容
1周目
- Step1
- 赤シートで隠しながら、1ページ分書き取る
- Step2
- 間違えたものは印をつけ意味を覚え、5回書く
毎日30分で、2つのステップを繰り返す!
60日間で1周できる!
1周目のチェックポイント
1周目で取り組む上でのポイントはこちらです。
- 間違えた漢字は意味まで覚えよう
- 漢字を繰り返し書いて覚えるよりも、意味を考えながら書いた方が頭に入りやすいです。
- また、意味まで覚えることによって、現代文などを解くときにも役に立ちます。
- 必ず毎日取り組もう
- 毎日コツコツと続けることによって、着実に漢字を覚えていくことができます。
- 30分勉強時間を確保できなかったとしても、最低限見開き1ページは必ず取り組むようにしましょう。
これらに注意して取り組むことで、漢字の知識が必ずつきます。
2周目以降
- Step1
- 1周目で間違えたもののみテストする
- Step2
- 再度間違えたものは印をつけ意味を覚え、5回書く
毎日30分で、2つのステップを繰り返す!
30日間ですべての問題を再演習できる!
2周目は「間違えた問題」のみテストするようにしましょう。このときに再度間違えた場合は、必ず5回書くようにしましょう。
このようにすることで、2周目できちんとマスターすることができます。
ペース配分の目安
この「入試漢字マスター1800+」は、基本的に「漢字の比重が高い私大入試の演習を重ねる」ためのものなので、高3の春以降にできれば十分です。学習が早めに進んでいる人は、高校2年生の冬から取り組んでも力になります。
まだまだ受験まで時間がある!!(高校1・2年生向け)
受験まで時間がある高1・高2のうちはまだ「センター試験過去問」などを活用するのがおすすめです。
これらも完璧になっているという場合は、高校2年生までは他の科目の学習を優先させましょう。
もしそれでもやることがないという場合や、難関私立大学を志願している場合は、毎日1ページのペースで少しずつ取り組んでいくだけでも十分です。
部活動で忙しくて、時間が取れない!
「毎日夕方まで部活があって忙しい!」という高校生は、この参考書に無理に取り組む必要はありません。まずは、大学入試共通テストレベルの漢字や他の科目を優先しましょう。
受験まで時間がない(高校3年生向け)
入試まで時間がない場合にも、漢字の配点比重が高い大学を志望している人はぜひこの参考書に取り組んでほしいです。漢字は暗記分野のため、入試直前に取り組んでも一定の効果を発揮するからです。
そのためには、とりあえず参考書を1周取り組むことを目標にしておき、間違えた問題には必ず印をつけておきます。
そして間違えた漢字を書く回数を、5回から3回に減らすなどしましょう。2周目は印をつけた問題だけ取り組みましょう。
現代文の基本的な取り組み方・ポイントはこちらを参考にしてください。
「入試漢字マスター1800+」学習上の注意点
最後に、学習する上での注意点を確認しておきましょう。
良い例
- 毎回必ず間違えた問題に印をつけている
- 分からなかった漢字の意味まで確認している
間違えた問題に印をつけることは、漢字だけではなく他の学習でも必要なことです。必ず自分で分かる印をつけるようにしましょう。
悪い例
- 解いただけで、間違えた漢字を繰り返し書いていない
→必ず意味を確認し、複数回ノートに漢字を書くようにしよう - 一度確認したから、2周目はやらなくていいと思っている
→2周することで確実に定着することができるので、必ず2周は取り組むようにしよう
2周目は「間違えた問題」だけに取り組めば大丈夫です。その場合、再度間違えたときには必ず繰り返し練習するようにしましょう。
まとめ
この記事では「入試漢字マスター1800+」の勉強法についてご紹介しました。
この参考書には最新の入試に則した漢字1800問が掲載されており、漢字対策としては十分な問題数になります。
では、この参考書に取り組む際の注意点について再度確認しましょう。
- 必ず間違えた問題には印をつけよう
- 間違えた漢字は意味まで確認しよう
最後に注意点です。繰り返しになりますが、あくまでこの参考書は「入試で漢字の配点比重が高い大学」を志望している人にとって最適なものです。そして、そういった人に向けての勉強法を紹介しました。
その他の人にとっては「現代文勉強法」の記事でもお伝えしている通り、他の分野の勉強や他の科目を勉強した方が合格に近づきます。
なぜなら漢字の定着には時間がかかるにも関わらず、大学入試での漢字の配点は低い場合が多いからです。
「やった方がいい」勉強ではありますが、「必ずしないといけない」勉強ではありませんので、優先順位には気を付けましょう。