学習塾STRUX編集部連載


文理迷っている人はこう決めろ!文理選択の決め方

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

 

大学で経済学・経営学を学びたく文系を選択しましたが数学も勉強しなくてはいけないことに落胆したことを覚えています。

STRUX編集部の井出です!

夏休みもそろそろ終わりです。

これから文理選択について真剣に考えなくてはいけない時期ではないでしょうか?

あなたは文理どちらを選択するのかもう決めましたか?

やっぱり理系科目苦手だから文系かな……。

まるおくんのように「数学が嫌いだから文系かな……。」と文理どちらにするのかある程度決まっている人もいると思います。

中にはまだ文理どちらにするのか決まっていない人もいるでしょう。

どう決めたらいいのか不安な方も多いのではないでしょうか?

文理選択は将来に関わる重要な機会です。

今回は、迷いのある中でどう文理選択をするべきなのかお教えします!!

 
 
 
 

そもそもなぜ高校生で文理選択を決めるのか?

将来のことにも繋がる重要な文理選択をどうして高校生の時期にしなくてはいけないのでしょうか?

 
 
 
 

その理由は「将来の進路」「大学入試」について考えるきっかけを作るためです。

 
 

高校生は勉強や成績について考える機会は多いですが、進路のことを考える機会はあまり多くありません。

高校生の中には、将来自分が就きたい職業が決まっている人もいるでしょう。

しかし、ベネッセが調査した「高校生活と進路に関する調査」によると四年制大学(偏差値65以上)に進学する高3生の約4割は「自分から主体的に就きたい職業について意識したことはない」と回答しています。

高3生の段階で半分近くの人は、将来の進路について主体的に考える機会は少ないということがわかります。

文理選択をする高1,2生が将来の進路が決まっていないことで文理選択に迷う人がいるのも頷けます。

 
 

また「大学受験」に関しても文理選択はとても重要な機会です。

文理選択を機に将来のことを考えることは、勉強への関心や進学への意識にも影響します。

 

国立教育政策研究所の調査した「中学校・高等学校における理系進路選択に関する調査研究」によると

教科に対する生徒の好感度・重視度は、文理選択のある学校の生徒の方が高い傾向が見られ、進学面の意識については、文理選択のある学校の生徒の方が、より高い学校段階への進学を希望するようになる傾向があります。

文理選択を機に大学進学や、勉強すべき教科にも関心を持ち始めます。

 
 

将来の進路について、日常の中で考える機会の少ない高校生にとって「文理選択」は将来について考えを深めるきっかけになります。

 
 

文理選択は学生だけでなく学校側にもメリットがあります。

文理に合わせた授業内容や進度を調整できるため、学校の授業の質も上がります。

文理問わず全教科の勉強することは幅広い教養を身に着ける上ではとても重要ですが全ての教科をバランスよく勉強しようとすると生徒の負担も大きくなってしまいます。

文理選択によって大学受験に必要な科目が明確になるので早期から対策をすることができます。

 

文理選択は高校生の将来や大学受験について早くから考えるきっかけになることがわかったと思います。

さきさき慌てる表情
大事なのはわかってるけど考えてもわからないよー

まだ将来について漠然としている人も多いと思います。

将来のことを深く考えるのは重要ですが、考えすぎても文理は決まりません。

 
 
 

そんな人は現時点ではあまり深く考えず決めて構いません。

え!どういうこと??。

その理由を次の章でお教えします。

あまり考えすぎても文理どちらか決まるわけでもない。

文理選択は将来に繋がる重要な機会とお伝えしました。

 

現時点で将来が決まっていれば、将来に合った文理選択を行えば良いです。

しかし、漠然とした将来を明確にするのは難しいですよね。

 

そんな人は、現時点で将来が漠然としていても構わないのでとりあえず文理選択をしましょう。

 

さきさき怒る表情
大丈夫なの??将来に関わることじゃん!

なぜとりあえずでも構わないのかというと文理選択後でも文理を変更することができるからです。

文理選択を終えると文理に別れて授業が進み、勉強を進めます。

文理選択後、将来就きたい仕事が変わったり、学びたい学問が変わったりすることは誰にでもあります。

現時点で興味や関心がある事が多かったり、将来が漠然としている人であればなおさらです。

文理選択後に勉強する教科が合わないこともあるかもしれません。

そういった事態のために文理選択をした後でも文理の変更ができます。

しかし、とりあえずとはいっても自分に文理どちらが合うかよく考えてから文理選択をしましょう。

現時点で文理どちらがいいか決めてまた後で考える事もアリということだね。

 
 

とりあえず文理選択をするべき理由にはもう一つ理由があります。

高校時代の文理選択によって将来就くことができる職種が制限されてしまうことは一部の職種を除いてはありません。

就職活動をして一般企業に勤める人であれば、文系の学部に進んだとしても理系職に就くことは可能です。

逆も同じで理系の大学に進んだとしても文系職に就くこともできます。

将来の方向性が明確でなかったとしても、文理選択によって職種が制限されてしまうというわけではありません。

医者や歯科医師、薬剤師などの一部の職種では理系選択をするべき職種ももちろんあります。

 

自分が今気になっている職業があれば、文理どちらを選択しなくてはいけないのか前もって調べておくといいでしょう。

さきさき通常の顔
高校の文理選択で将来が決まってしまうわけではないんだね!

 

現時点での将来の夢や学びたい学問は変わるかもしれません。

ですが、遅くても3年生になるまでには文理を明確にしてできるだけ変更が無いようにしましょう。

 
 
 

3年生になってからも文理を変えることはおすすめしません。

なぜなら入試に必要な科目の勉強に手が回らなくなってしまうからです。

後から文理の変更をすることはできますが、何度も変更が無いようによく考えて決めることが重要です。

 
 

それでは、文理選択をする際に何を考えて決めるべきなのかお教えします。

やったー待ってました!!

文理選択の選び方とは

将来のことだったり成績のことだったりまだまだ不明確な中で文理選択をしなくてはいけません。

何を基準にして文理選択をするべきなのかお教えします。

 
 
 
 

・将来就きたい仕事から文理選択をする

文理選択をする時に将来就きたい職業がある人は将来の職業から文理選択をしましょう。

将来就きたい仕事が明確であれば、その職業に就くためにはどんな勉強をすればいいのかわかります。

また、希望の職業に就いている人が文理どちら出身の人が多いのか事前に調べておく事で文理選択がしやすくなります。

志望大学や志望学部の選択の際も、将来就きたい仕事が明確であれば意思決定に迷うことはありません。

また将来に繋がる学問を大学で学ぶことができるので授業への興味関心も高まります。

将来の職業を考えた上で自分が文理どちらを選択するのか考えましょう。

 
 

しかし、中には将来就きたい職業が明確では無い人もいるはずです。

将来の進路が漠然としてい人は、1人で考えていても将来就きたい職業はなかなか見えてきません。

実際に働いている人の話を聞くと働くイメージが湧きやすく、就きたい職業を見つけることに繋がります。

学校で開催されるOBOG訪問に積極的に参加したり、身近な人でいうと親や先生、社会人の兄姉に話を聞いてイメージを鮮明にしましょう。

文系職、理系職それぞれの大人の人の話が聞けるといいかもしれないね!

 
 
 
 
 

学びたい学問から文理選択をする

大学に進学して学びたい学問がある人は学問にあった文理選択をしましょう。

大学に進学すると、文理選択のよりもさらに細かい学問選択をして勉強することになります。

より専門的な学問を学ぶことができるので、大学に進学してからも勉強に力を入れることができます。

 

学問を基準に文理選択をするには、大学では何を学ぶことができるのか知っておく必要があります。

ネットで自分が興味のある学問はどの学部に当てはまるのかを前もって調べておきましょう。

また、その学問に精通した大学のゼミや学問の権威である教授が在籍している大学を選ぶと良いでしょう。

大学で質の高い最先端の学びを得ることができるはずです。

学びたい学問が無いという人は、現在勉強している教科や生活の中で関心を持っていることから学びたい学問を絞ることができるかもしれません。

 

いくつか具体例を紹介します。

 
 

  • 人の心理について考えたり、人間観察が好きという理由で心理学を学びたい人。
  • 何かを突き詰めて考えるタイプで実験や研究が好きだから理系選択で生命科学を学びたい人。
  • お金の流れなど経済について興味を持ったから経済学を学びたい人。
  • 部活でも勉強も人に教えることが好き。科目は数学が得意だから教育学を学びたい人。

 
 
 

自分の興味のある教科や生活の中で関心を持つ事の何に惹かれるのか分析することで学びたい学問が見えてくるかもしれません。

さきさき喜ぶ表情
英語が好きだから海外のことにも興味あるし大学でも英語を使った勉強がしたいな!

 
 
 
 
 

今の得意科目、好きな科目から選ぶ

文理選択をする時に、教科に関する悩みがある人も多いのではないでしょうか?

 

「理系に行きたいけど数学が苦手でも理系選択して大丈夫なのかな……。」

 

今の成績や苦手科目のことを考えると文理どちらを選択するべきか迷ってしまいます。

そんな時にどう文理選択をすればいいのかお教えます。

 
 

就きたい職業や、学びたい学問への熱があるのであれば、苦手科目があったとしても職業や学問にあった文理選択をしましょう。

苦手科目から逃げて文理選択をすると、今できることやできそうなことでしか意思決定できなくなってしまいます。

こうすると、自身の将来の選択肢もどんどん狭くなってしまいがちです。

苦手科目を克服すれば、将来の選択肢を広げることができるはずです。

 
 

また、就きたい職業や学びたい学問が現在無い人であれば現時点で得意な科目や好きな教科を考慮して文理選択をしましょう。

現時点で将来が漠然としている人が多いのは当然です。

そのため、現時点で得意な教科や好きな教科に力を入れることで進学先の選択肢を広げましょう。

学部の多い進学先を選んで多様な人と交流し価値観を育んだり、大学に進学してから学部を決定できるリベラルアーツと呼ばれる制度がある大学もあります。

 
 
 

リベラルアーツを導入している大学は近年増加しつつあります。

  • 東京大学教養学部
  • 早稲田大学国際教養学部 SILS
  • 立命館アジア太平洋大学 APU
  • 桜美林大学リベラル・アーツ学群
  • 玉川大学リベラルアーツ学部

 
 

得意な教科や好きな教科から文理選択をして、大学に進学してから職業のことや学問のことを考える時間を作りましょう。

大学に入ってから学部を選べるのは考える時間がたくさんあってしっかり選べそうだね!

文理選択の仕方についてお教えしました!!

まだ将来についてや、学びたい学問など漠然としている人も多いと思います。

 

将来に繫がる重要な機会なので、自身が納得する選択をすることが一番重要です。

 

ぜひ文理選択を控えている高校生は参考にしてみてください!

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橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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