学習塾STRUX編集部連載


【高校1~2年生】その受験方法、あなたに合ってないかも?

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

 

「入試無しで大学に入る方法がある!」と聞いて喜んだのも束の間、テストがいつも赤点ギリギリの自分には使えない制度でした。もっと早く知りたかった!!

 

 

こんにちは。STRUX編集部の佐久間です!

 

 

あなたは将来、どんな受験方法で大学に行くのでしょうか?

 

「まだちゃんと考えてない

「決まってるから自分には関係ない

「推薦入試はムリだから一般入試で頑張る

「実は他の受験制度をよく知らない

 

なんて思っている人もいるかもしれません。

 

あなたは自分にあった受験方法で受験すること」を考えたことがあるでしょうか?

 

あなたが今考えている受験方法は、実はあなたに合っていないかも

 

この記事で、あなたピッタリな受験方法を考えてみませんか?

 

そもそも、「自分にあった受験方法」ってなんだろう?

「受験自体に、自分に合う合わないとかあるの?」

と感じている人もいることでしょう。

 

確かに多くの高校生が「一般入試(一般受験・一般選抜)」で大学に行きますよね。

 

進学校と呼ばれるような高校では「一般入試が正攻法」「学力試験を受けなくていい推薦制度は逃げ」という校風であることもしばしば。

 

でも、立ち止まってよく考えてみて。

 

自分でも気付かないうちに友達や校風に合わせて、「一般入試で行こう!」と決めてしまうのは、なんだかおかしいと思いませんか?

受験方法はそんな風に容易く決めてはいけません。自分に合わない受験方法は、志望校に対して遠回りをしていることになります。

 

最悪の場合、不合格になるかも

確実に合格したいのなら、受験方法からしっかり考える必要があります

 

さきさき怒る表情
そんなこと1年生の時は考えてなかったよ~。

 

みんな違う性格で、生活スタイルも人それぞれ。トクイなこと・ニガテなことも異なるのだから、受験方法にも差が生まれるはずです!

 

例えば、活動が忙しくて全国大会で優勝しているような運動部に所属する子が、どの部活にも入らず毎日勉強する余裕がある子同じ受験方法で行くのは、かなり大変だと思いませんか?

 

前者の運動部の子は、部活で頑張っていることが不利に働いています。

この子が一般入試で受験して合格することは可能だと思いますが、とても受験勉強に苦労するでしょう。

 

勉強しすぎの子供のイラスト(男性)

 

むしろ、部活で功績がある生徒はそれを評価されるべきです。

 

この生徒には一般入試ではない方法が相応しいと言えます。

「自分にあった方法」をちゃーんと考えなくてはいけません。

 

じゃあ、一般入試以外にどんな方法があるのか?

 

あなたは一般入試以外の受験方法をどれだけ知っていますか?

 

ここで、一般入試以外の制度について詳しくお教えします!

 

さきさき怒る表情
自分に合う制度だけ知りたんだけど、これちゃんと読まなきゃダメ?

「どのような制度があるか」の全体像を知ることによって「自分に合った制度」への理解が深まります

本当に自分に合う受験方法を見つけるために、色々な制度の仕組みや目的などを見ていきましょう!

 

 

一般入試のほかに「推薦入試」「AO入試」というものがあります。

 

推薦入試(学校推薦型選抜)

※2020年度から名称が「推薦入試」→「学校推薦型選抜」に変更

学力検査がなく書類(調査書、志望理由など)や面接小論文のいずれか、または組み合わせで選抜されます。国公立大学ではセンター試験(大学入学共通テスト)を課す大学もあります。

 

この「推薦入試」にはいくつか種類があります。

大学ごとに違いがありますが、主に「指定校推薦」「公募制推薦」「自己推薦」があります。

 

1、指定校推薦

大学が指定した高校の生徒のみ出願資格があります。

高校の中での選考されてから、高校の代表として出願します。校内での選考は、評定平均値・学習態度・生活態度など3年間の高校生活に基づいて先生が判断します。

 

「評定平均値」って何ですか?

 

評定平均値とは、高校で学んだ各教科や全教科の成績を5段階で評価したものの平均です。
高校1年生の1学期から高校3年1学期までの評定平均値が選考の対象となります。

 

出願後、大学での選考は面接や小論文が課されます。出願後の合格率はほぼ100%です。「風邪で休んだ」「面接で何も話せなかった」「小論文を白紙で出した」などの大失敗がない限り合格します。

2、公募制推薦

大学が定める条件を満たしている生徒であれば、どの高校からも出願できます

校長先生からの推薦書が必要です(出願する際に担任の先生を介して校長先生に推薦書を作ってもらいます)。

 

「公募制推薦」はさらに「一般推薦」と「特別推薦」に分かれています。

a、一般推薦

高校での学業成績が問われます。書類審査+面接や小論文などで選抜されます。「指定校推薦」と似ていますが、合格率は「指定校推薦」ほど高くありません。

b、特別推薦

学業成績よりも課外活動や資格・特技を重視した制度です。学力以外に強みがある人に有利です。

 

優勝盾のイラスト

 

「公募制 特別推薦」は具体的に次のような種類があります。

 

・スポーツ推薦

高校時代の競技成績で判断される。全国・都道府県規模の大会での上位の成績や地域団体からの表彰などの実績が必要。

・文化活動推薦

文化部や課外活動の実績で判断される。都道府県レベル以上の大会で上位入賞する必要がある。

・課外活動推薦、社会活動推薦

クラブ活動や生徒会活動、ボランティア活動地域活動で実績をあげた人が対象。活動実績を証明できるものが必要。

・取得資格推薦
高校在学中における、英語(英検・TEAPなど)や、簿記、情報処理などの資格・検定取得者が対象。

 

3、自己推薦

どんな高校の生徒でも出願できます。校長先生からの推薦書は不要です。

能力・意欲・特技・個性などを受験生自身がアピールして評価してもらう制度です。

公募制の特別推薦と同様に、生徒会活動や社会・地域奉仕活動、芸術・文化活動、資格・技能なども評価対象になります。

 

さきさき笑う表情
勉強以外の長所が活かせるんだね。

AO入試(総合型選抜)

※2020年度から名称が「AO入試」→「総合型選抜」に変更

大学が求める学生像と受験生の人物像が合うかどうかで合否が決まります。入学意欲、適性などが総合的に評価されます。

1対1の面接のイラスト(男性)

 

選抜方法は書類審査&面接&論文orプレゼンテーションなどです。面接が複数回行われることもあります。

「自己推薦」と同様に、校長先生からの推薦書は必要ありません。出願条件に高校での成績が含まれている大学もあれば、そうでない大学もあります。

 

さきさき泣く表情
色々あるけど、ウチが行きたい難しい医学部とかは採用してなさそう……。

 

そんなことはありません。推薦制度を採用している難関国公立や医学部もあります

 

その方法の一つとして、「地域枠推薦」という制度があります。

 

●地域枠推薦

大学卒業後に大学の所在地で活躍することを出願条件として設けられた募集枠による推薦。

地域によって深刻になっている医師不足を解消するため、特に国公立大学医学部の推薦入試で地域枠を導入するケースが多く見られます。

 

本当にいろいろな種類の入試制度があるんだね。

 

入試制度によって、特徴が大きく異なりますね。自分に合った受験方法を選ぶことで、合格のチャンスはぐっと広がります。どの受験方法が向いているかしっかり見極めることが大切です。

総合型選抜については以下の動画でも解説しています。

 

最後に、自分にはどの制度が合うのかを考えてみましょう!

 

それぞれの制度、誰にピッタリ?

それぞれの制度の魅力・どんな人に合うのかを紹介します。

 

1、指定校推薦

「指定校推薦」は学校の定期試験を頑張っていたことを評価してもらえます。そのため、ニガテな教科が少なく、定期試験で高得点が取れる人に向いている制度です。

 

現在2年生で「今までの定期試験はすべて赤点だった」という人ならこの制度を使うことは厳しいですが、まだ1年生なのであれば、これを使える可能性があります

 

授業をちゃんと聞き復習をすること・なるべく遅刻欠席をしないことを心がけましょう。定期試験に全力で取り組みましょう!

 

2、公募制 一般推薦

「公募制 一般推薦」も「指定校推薦」と同様に学校での頑張りを評価してもらえます。定期試験の対策を真面目にする必要があります。

 

「指定校推薦」と異なる点は大学から指定された高校でなくても出願できることですから、「学校での成績は良いけど、進学校じゃないから自分の高校から指定校推薦で行ける大学が少ない」と悩んでいる人にオススメです。

 

一年生のころからちゃんと勉強してたらこの制度が使えたんだなぁ……。

 

3、公募制 特別推薦

先に紹介した「指定校推薦」「公募制一般推薦」は学業成績が重視されるのに対して、「公募制 特別推薦」は学力以外のものを評価してもらえます。どの高校の生徒も出願できます。

 

スポーツ活動や課外活動・資格などの実績がある人や強豪な部活に所属している人にオススメです。

「定期試験に自信はないけど自分には試験以外に誇れるものがある!」という人は、「公募制 特別推薦」を使うことを視野に入れておきましょう。

使える可能性があるけどもっと評価される材料が欲しいと思う人は、積極的にボランティア活動や生徒会活動をしてみましょう。

また、大学の募集要項を確認して、評価される資格・検定を知ることも重要です。

 

ゴミ拾いのボランティアのイラスト(女性)

 

4、自己推薦

「自己推薦」は「公募制推薦」と同様に、どんな高校からも出願できます

 

でも、校長先生からの推薦書が要らないので高校でどんな生活をしていたかを大学に知られません。「公募推薦で行きたいけど遅刻・欠席のせいでいける自信がない人」は「自己推薦」を利用するといいかもしれませんね!

 

対策方法は「公募制 特別推薦」と同じです。部活・課外活動で功績を残したり、大学が求めている資格・検定を取得したりすることが強みになります。

 

さきさき笑う表情
推薦入試は学力以外の能力が評価されることが多いんだね。

 

5、AO入試

どの高校の生徒でも出願できます。

一般入試では測れない「コミュニケーション能力」や「論理的思考力」なども評価してもらえます。

 

「入学後のポテンシャル」を評価される制度ですから、行きたい大学への入学意思の強い人や入学後にやりたいことが明確な人に有利です。

これを使いたい人は、行きたい大学がどんな人物を求めているのかをホームページやパンフレットで理解しましょう。

また、面接で堂々と振舞えるように、授業や課外活動を通して人前で話すことに慣れておきましょう

 

自己推薦とAO入試ってどう違うの?

 

自分の良さをアピールする制度という点で似ていますね。

でも評価される内容に違いがあります。

 

「自己推薦入試」は過去の実績、すなわち高校生活で何をしたかが重視されます。

それに対して、「AO入試」は将来の可能性、すなわち大学で何をしたいか・入学後どんな風に活躍してくれるかが重視されるイメージです。

 

自分に合った方法で行こう!

それぞれの受験方法がどんな人に合うかお分かりいただけたでしょうか?

 

「自分には力が足りない」「項目にあてはまってない……。」と思っても落ち込まないでください!

 

受験までまだまだ時間があるので、対策をすることができます

 

一般入試に比べて少数派な受験方法なので、不安に思う人もいるかもしれません。
「先輩で、その方法を使って成功した人はいるのかな?」と思った人は高校にいるベテランの先生に聞いてみてもいいですね!

 

自分に合った方法で、行きたい大学に行きましょう!

 

 

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橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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