こんにちは!
STRUXマガジン編集部ライターの井出です!
将来医者になりたいから医学部受験を考えている人はこんな悩みを抱えていませんか?
県内の進学校には通っているけど、自分のまわりに医学部を志望している人はほとんどいない……。
特に地方進学校に通う人だと医学部受験の情報がなかったり環境が整っていないこともあります。
周りの友人はほとんど地元の国立大学を志望していると自分も同じペースで勉強していていいのか不安になります。
地方では県内TOP高校でもない限り医学部や東京の難関大学を受験するための情報を生徒自ら思うように集めることができません。
地域にもよりますが医学部合格者が多い高校を見てみると、私立の名門校か県内のトップ高校がほとんどです。
今回は、地方進学校から医学部を目指しているけどどう勉強進めれば良いのかわからない人に向けて、
この時期からどう勉強をすすめていくのかご紹介します。
どんなペースで勉強をすすめればいいの?
学習塾STRUXでも、医学部合格を目指して高校1・2年から勉強計画の相談をしにきたり、どの参考書をやればいいのかわからず悩んで無料体験や受験相談にきたりする人が多くいらっしゃいます。
そんな医学部を目指す人に必ずお話ししていることがあります。
それは「前倒しで勉強を進める」ということです。
医学部の問題は他の学部と変わりません。
医学部だから難解な問題が出るわけではありませんが、全科目で高得点をとることが求められます。
高得点を取るためには苦手範囲の克服と、得意科目の完璧な基礎固めを意識しましょう。
極力苦手を残さないように毎回の授業で、わからないことを潰す努力は欠かせません。
わからない範囲を友達や先生に聞いて、その日の疑問はその日うちに解決することが重要です。
医学部受験はやらなければいけないことが多いです。
一年生からかなり前倒しで勉強を進めましょう。
普通の受験生が3年生で理社の勉強をしているペースに合わせるのでは抜け漏れが多く高得点は望めません。
理想は1年で英数の基礎固め
2年で物理化学の基礎固め
3年で全科目で高得点をとれるよう演習問題に取り組むことです。
このペース感で進められていないのであれば絶対に受からないというわけではありません。
自分の努力次第で遅れを取り戻すことは十分にできるはずです。
まだ英数の基礎固めができていない人は、英語であれば「単語・文法」
数学であれば、「公式の暗記」などは確実に抑えましょう。
苦手な範囲を残さないように勉強をしていきましょう。
全科目の完成度を高めるとにかく前倒しで勉強を進め、周りの受験生よりも参考書や問題集も何周も多くやるつもりで勉強を始めましょう。
ちょっと待ってください。
安易に部活をやめるということはしなくても良いかもしれませんよ。
その理由を次の章でお話します。
やっぱり部活や学校行事はやらないほうがいい?
部活によって勉強時間を確保できないほど忙しい、部活を続けることが精神的に苦痛になっているなど
部活が勉強をする妨げになっているのであれば退部を検討しても良いと思います。
しかし、特にそういった理由でないのであれば無闇にやめることはおすすめしません。
その理由は、2つあります。
1つは部活をやめたところでしっかり勉強できるかわからないからです。
部活をやめたところで、勉強習慣が身についていないのであれば勉強はしません。
むしろ、部活がなくなったことでメリハリのない生活になり余計に勉強をしなくなるケースもあります。
部活をすることで案外メリハリが取れていたとういうような意見は医学部合格者の声としてよく聞く聞きます。
もう一つの理由は、医学部受験には面接があります。
そういった際に、部活をしていると面接の話しのネタになります。
面接官からの見え方からとしても部活と両立していた生徒の見え方は多少はよくなるはずです。
また医学部の面接では「コミュニケーション能力」や「リーダーシップ」「協調性」といった勉強だけでは測れない人間性の部分を測られます。
部活をしていれば、これらの能力を養うことにつながります。
学校行事にも積極的に参加をすることで、勉強だけでなく人間性を磨く努力も今のうちから意識しておくと良いです。
地域によっては地域枠として、医学部の推薦がある高校もあるので、内申点もしっかりとることが重要になってきます。
ただ、内申点や面接を意識しすぎて部活をして勉強する時間が取れず、
勉強に支障が出てしまい、両立ができず成績が下がるようであれば、意味がありません。
あくまでも医学部合格には、勉強の方が重要です。
内申点やコミュニケーション力などの力を養うためだけに部活を継続するのはあまりよくありません。
部活してなくても面接で十分喋れることはあるので、勉強と部活の両立ができないのであれば無理をする必要はありません。
部活に入る時は、活動日数や勉強との両立などを意識して部活を決めてください。
現時点で自分の努力では勉強時間を確保できないのであれば部活を変えてみることを検討してみてもいいでしょう。
医学部受験を目指す人にオススメの参考書と勉強計画
それでは、ここから地方進学校から医学部を目指す人のやるべき参考書と、勉強計画をお教えします!
いま医学部受験を目指している人はどう前倒しで勉強していくのかぜひ参考にしてみてください。
今回は英語に絞ってご紹介します。
参考書リスト
勉強計画
※基本的に地方国公立の医学部を志望している一年生を想定して参考書リストや、計画を作成しています。
自分にあった詳しい勉強計画や参考書を作成して欲しい人は、無料勉強計画作成会にご参加ください。
それでは各分野どのように勉強をしていけばいいか解説します。
英単語・英文法
単語と文法は英語の基礎の基礎です。
英語では長文読解を時間内に速く正確に解くことが高得点の鍵です。
単語と文法を理解できないと文章の意味がわかりません。
逆に英単語と英文法が理解できていれば、大抵の英文は読むことができます。
基礎的な部分の抜け漏れは無くすように勉強を進めることが重要になってきます。
参考書
単語はターゲットをおすすめしていますが、シス単でも単語帳は1900近くあるものであらばなんでも良いです。
ただ速読英単語だけは、例文で覚えてしまい単語の意味までしっかりと覚えにくいところがあるので気をつけましょう。
ターゲットレベルの単語を完璧にしておけば試験では通用します。
1900単語確実に定着させましょう。
文法書は王道なのが、NEXTAGEやVINTAGEのような問題集です。
このレベルの文法問題集を完璧にできるよう抜け漏れの内容全範囲網羅しましょう。
勉強法
単語・文法は基本的に何周もしましょう。
それも短期間で何周もすることが単語を覚える鍵です。
毎日100個ずつテストをするようにして2週間から1ヶ月で単語帳一周して何周もするようにしましょう。
記憶に定着させるには、基本的に反復して勉強することです。
忘れかけた頃にまた復習することで、長期記憶に定着しやすくなります。
英文解釈
長文で高得点を目指すのに必要になってくるのが、英文解釈です。
英単語と文法だけやれば基本的に長文を読むことはできます。
しかし、正確に意味を読み取るには構文への理解を高め正しい訳の仕方を覚えておくことが重要です。
医学部で英語は得点源にするためにも、解釈の勉強をおこたらず勉強するようにしましょう。
参考書
基本的に、解釈は英文解釈の技術100まででOKです。
和訳や解説が詳しく書かれているものを選美ましょう。
問題を解くことも大事ですが、解釈の場合は「なぜそうなるのか」が重要です。
理解できるように解説が詳しく書かれて難しいくないものを選ぶことが重要です。
勉強法
英文解釈で問題を解く時は絶対に単語一つずつ訳したりしないでください。
1周目は、基本的に解説を読んで構文の意味を覚え、
2周目は、問題をといてください。
この時わからない問題には印をつけて、いちいち自力で訳さずすぐに解説をみて「なぜそうなるのか」を理解してください。
3周埋めは印のついた部分だけをやりできなかった部分を徐々になくせるようにしましょう。
英長文
受験英語お得点源になるのが、長文です。
配点も高く、長文を解けるようになることで点数も大幅に上がります。
長文で高得点をとるには、これまでの英単語、英文法、英文解釈の基礎をかため、苦手な範囲をなくすことです。
長文を早い段階からやっても点数は伸びません。
英単語、英文法を最低でも一周していない場合はまだ手をつけなくても良いです。
あせらず単語や文法から始めましょう。
参考書
はじめは300wordsなどの短めの問題集を使って徐々に文字数を多くして行きましょう。
いきなり1000wordsなどの超長文にてをだしても長文の力は身につきません。
300,500,700と徐々に文字数を増やし力をつけていくことが長文の勉強では重要です。
勉強法
また、ストップウォッチなどで時間を測って勉強をしてください。
点数が高くても時間がかかっては本番で点数が取れません。
正確に早く解く練習を長文では身につけるように毎回意識してやってみてください。
英作文
和文英訳と自由英作文でかなり勉強方法が変わってきます。
和文英訳は「次の日本語を英訳せよ」という問題で、自由英作文は決まったテーマが与えられ、そのテーマについて自分の考えなどを自由に書く問題の二つに別れます。
どちらの英作文も配点が高く、英作文を落としてしまい点差が着いてしまったというような場合もあります。
逆に、しっかり対策をして得点源にすることで周りと差をつけることができるのが英作文です。
参考書
「英作文のトレーニング」を使って英作文に馴れるところから、難しい問題まで取り組めるようにしましょう。
ただ、英作文はあくまでも問題をこなすためのものです。
英作文でてくる単語や文法は長文で出てくるものよりも簡単なものが多いです。
なので、問題中に出てくる単語や文法など表現をいちいち調べているようであれば、まだ英作文の参考書には手を出さないでください。
まずは、単語や文法を中心に行いましょう。
勉強法
英作文の勉強法はシンプルです。
単語や文法の勉強が不安な人は、単語と文法の勉強をしていれば良いです。
単語と文法ができないと英作文は手も足も出ないので、とにかく基礎固めをしましょう。
英単語と、文法で基礎が固まったら、英作文の問題集を使って実際に問題を解いてください。
ポイントは英作文の勉強をはじめたばかりの時は、自分で採点するのではなく学校の先生などに採点してもらいましょう。
自分では気づかない間違いや癖を指摘してもらうことができます。
自分でも採点基準などを把握できるようになってきたら、問題集を使って多くの問題を解いて問題に馴れるようにしましょう。
いかがでしたか?
今回は医学部の英語に特化した勉強法や進め方をご紹介しました。
英語だけに限らず他の科目でも完成度を高く求められるのが医学部受験です。
とにかく早い段階から基礎を固めることを意識しましょう。
1,2年のうちはかなり前倒しで自分で勉強を進めてください。
上の計画や参考書もぜひ参考に勉強してみてください。