学習塾STRUX編集部連載


【慶應医】慶應義塾大学医学部入試の傾向と対策をチェック。早めの対策が必須

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橋本が教えている様子
 
 
 
 
 
 

こんばんは!STRUX塾長の橋本です!
今週もYouTubeを更新しています!しばらく定期的に更新していくので、確認してみてくださいね!

今後も引き続き週1、2のペースで更新していければと思っています!
 

さて、今回も大学別の分析シリーズ。「慶應義塾大学医学部」について見ていきましょう。私大最難関の医学部ということもあり、細かい傾向や出題科目に注意しましょう。

 
 
 

慶應義塾大学医学部の試験情報

今回は一般選抜を中心に見ていくことにします。

期日 2月19日(一次)、3月1日(二次)
共通テスト 不要
科目 独自試験:
・外国語(英語)
・数学
・選択科目(化学・物理・生物から2科目)
二次試験:小論文・面接

医学部と言うだけあって、科目数も多く、二次試験で小論文・面接まで課されるなど国公立と同等レベルの内容が求められることになります。

 

併願のパターン

「医学部」というくくりなので、「慶應に絶対行きたい」という理由で受ける人は少ないはずです。「医学部に行きたい」という場合の選択肢の取り方について触れておきましょう。

 
 

私大医学部で絞るのか、国立の併願として見るのか

私大医学部でひと通り見ていくのであれば、偏差値だけでなくその大学の国試までの教育システム、授業の評判なども確認しながら選んでいくといいでしょう。

医学部のある私大で上位から見ていくと、慶應の併願としていくつか受けることが多いのが順天堂大学、慈恵医科大学あたりになってきます。ここからさらに併願を下げていくとすると、日本医科大、産業医大、自治医大あたりが候補に入ってくることになります。ただ自治医大・産業医大あたりは少し特殊なシステムでもあるので、よく調べた上で選ぶようにしましょう。

関東圏で絞るとしたら順天、慈恵医大、日本医大、東邦大学などとなってきます。ただ医学部の場合浪人してでも、という人も多いため、ある程度上位で行きたい所があれば突っ込んでいくのもありでしょう。

国公立メインの併願校として慶應を使うなら

慶應医学部レベルであればほとんどの国公立医学部よりもレベルが高くなってしまいます。東大、京大、阪大など旧帝大上位レベルの医学部とほぼ同等から少し下に位置するため、共通テストで失敗した際に第一志望に切り替えるというやり方も可能ですし、純粋に併願として慶應、順天当たりを受けるという人は多い印象です。

慶應義塾大学医学部の配点と目標点数

慶應医学部の配点と目標点数については、最低点をもとに考えていくことになります。配点からどの科目で確保すべきなのか考えていきましょう。今回は一次試験の内容について見ていきます。

慶應義塾大学医学部の科目・配点

外国語(英語) 150点
外国語(英語) 150点
選択科目(物理・化学・生物) 200点

 

英語150点、数学150点、理科書く100点の500点満点です。この点数をもとに一次試験の評価を行い、それで通過したら二次試験となります。

 
 

目標点数

次に、目標点数を確認しましょう。

例年の合格最低点(一次試験)

  • 2020年度:303/500点(60.6%)
  • 2019年度:303/500点(60.6%)

 

参考:2020年度一般選抜得点状況2019年度一般選抜得点状況

過去2年の合格最低点はいずれも60%強で、他の理系学部と比べると比較的高めになっています。他の大学では高得点を求められることも多い医学部なので、基本的な内容は完璧であることを前提に、難問でいかに点を確保できるかがポイントになってきます。

目標点の例:合計330/500点(66%)

英語 100/150点
数学 110/150点
理科 120/200点

基本的には「全科目まんべんなく65〜70%を目指す」か「1科目で満点近くを狙い、ほかでもほどほどに取る」という戦略のどちらかを選ぶことになります。今回は数学が得意なことを想定して入れていますが、英語が得意なら英語で高得点を狙うようにします。理科は1科目の配点が低いため、理科片方だけ得意、という場合は他の数学やもう1科目の理科でもある程度高得点を狙わなければいけません。

 
 

慶應義塾大学医学部 科目別の勉強法と問題攻略

最後にかんたんに慶應義塾大学医学部の勉強法と傾向対策を見ていきます。

時系列・やるべき科目と対策

科目数が多くなるため、英語・数学を最優先で固めていくことになります。医学部志望であれば基本的には高1のときから英語・数学は学校の授業レベルは完璧、できれば数学は多少予習を進めて高3のGWごろには数3が一通り基礎レベルまでできる、というところまでは身につけておきたいです。このペースで進められるようであれば、理科も高2の夏前くらいから本格的に予習を含めてすすめることが可能で、高3の夏前から入試レベルの対策に専念することができます。

 

英語

長文3つと自由英作文(100語程度)の問題で、テーマは医学生理学的なものを中心に多岐にわたります。「ものすごく難しい」というわけではないですが、一つ一つの文章もそこそこ長いのと、長文問題中に和訳・英訳問題や並び替え問題が出題されるため、様々な対策を並行して進めておくこと、これを時間内に解けるよう過去問演習を入念に行っておく必要があります。医学部頻出のテーマは医学部向けの単語帳や長文問題集などでも扱うことができますので、活用してみましょう。

 

数学

数学はほとんどがマーク式問題で、最後に証明問題が出題されることもあります。1A2B3すべての範囲から出題されますが、数3と数A、数Bの出題率が非常に高いため、特にこの範囲の演習は難易度の高い問題まで入念に行っておく必要があります。マーク式なので早めにセンター過去問などで基本的な演習は済ませておき、他学部の過去問等も活用してたくさん演習を重ねておきます。部分点が取りづらいため、計算の正確性は「合格る計算」「カルキュール」などで固めておきましょう。

 

物理

物理は記述・マークいずれも出題され、他の入試であまり出されない原子の範囲も2020年には出題されています。こちらも学校のペースのみだとまず間に合わないため、夏前には全範囲を履修し、「重要問題集」などのレベルまでたくさんの問題に当たって慣れておきましょう。

 

化学

化学は慶應らしい空所補充・記号問題と計算・記述問題が半々くらいです。これも夏前には終わらせ、入試レベルの「新研究」などまでやりきります。穴埋めは細かい知識が求められるため、資料集なども毎回必ず読み込むようにします。

 

生物

おなじ慶應の看護系と比べても格段に難易度が上がっているのが生物です。記述問題・計算問題が多く、かつはじめて見るような図も多く出されることから、早めにこれも基礎を固め、「標準問題精講」「重要問題集」や、実験系の問題を集めた「実戦生物実験・考察問題集」などで難しい問題まで対策すべきです。

 

小論文

基本的には二次試験のみの活用なので、一次試験が終わってからの対策でも問題ありません。ただ、文章を書くことに自信がない、論理的に記述できないという場合は、高3の夏くらいから少しずつ添削をしてもらっておくと良いでしょう。

 

まとめ

今回は2021年度以降の「慶應義塾大学医学部」の入試の傾向と対策についてお伝えしました。入試改革によって大きく傾向は変わらないと予想されますが、医学部ということもあり難易度は非常に高くなっています。得意科目で高得点を取れるよう、早めに対策をスタートさせて演習量を確保していきましょう。

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それでは!

 
 
 
 

ライター:橋本拓磨

東京大学法学部卒。学習塾STRUX塾長・STRUX大学受験マガジン監修。日本全国の高校生に、場所によらず正しい勉強を広めて、行きたい大学に行き、将来の選択肢を広げてほしい!という思いからSTRUXマガジンを監修。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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