東大生の合格体験記


仮面浪人しつつ、現役時の弱点を潰すための強気の勉強で東大合格!

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

今回合格体験を聞かせてくれてのは、O高校に通っていたA君です。A君はいわゆる「仮面浪人」の経験があり、早稲田大学に通いながら、単位もしっかり取った上でに東大に合格しました!しかし、一人暮らしということもあり、通学しながら受験勉強は大変だったははず。ではA君は、勉強方法やモチベーションの維持にどのような工夫をして受験を乗り越えたのでしょうか?

Aさんの基本情報はこちら

  • 名前
  • Aさん
  • 大学・科類
  • 東京大学文科3類
  • 出身高校
  • K高校
  • 高校偏差値
  • 68
  • 通塾なし
橋本塾長

O高校って、そこまで毎年東大を排出してるって感じではないですよね?

相談者のシルエット(男)

そうですね、毎年1人いれば万々歳って感じです。今年は4人なんですが、全員浪人ですね。

橋本塾長

それでも東大を目指したきっかけってなんだったんですか?

相談者のシルエット(男)

中学校三年生の時に、三者面談で担任から「A君は法学部が似合っているから東大か一橋に行った方が良い」と言われたのがきっかけです。僕も軽い気持ちで「じゃあ目指してみるかー!」という感じで乗ってしまいました(笑)

橋本塾長

へえ!ご両親が積極的に勧めたりとかってありましたか?

相談者のシルエット(男)

いや、無いですね。僕の親は「地元の国公立でもいいんじゃない?」くらいの感じでしたね。僕も正直途中で変わるのかなって思ってました。O高校を選んだのは、家からは近いし東大も何人か出てるしそこで良いかなって感じです。それにトップ層はどこの高校でも変わらないので気にしてませんでした。

橋本塾長

なるほど。高校の時は部活や生徒会活動もやってたということですが、本格的に大学受験を意識しだしたのはいつ頃でしたか?

相談者のシルエット(男)

うーん、結構流れでやってたかもしれません。1年生の時は結構頑張って勉強してたんですが、そこから徐々に失速というか、中だるみみたいな感じになってました。部活が終わってからは成績が上がる予定ではあったんですが……(笑)

橋本塾長

なるほど(笑)。それでも現役時、早稲田大学には合格されたんですよね。早稲田大学も法学部ですか?

相談者のシルエット(男)

いや、早稲田の法学部はセンター利用で落ちてしまったんです。それでもう1つ受験していた教育学部は合格していたので、そっちに行ったという感じですね。でも早稲田のキャンパスに足を入れた時に「試験以外で1回も行ったことがない大学なのに……」という気持ちになっちゃたんです。東大には試験日以外でも何度か実際に行ったことはあったので、そこまで思い入れのないこの大学に4年間通うのは嫌だなって思い、また東大を目指すことにしました。

橋本塾長

その時の友達とかご両親の反応ってどんな感じでしたか?

相談者のシルエット(男)

お母さんは現役思考が強かったですね。お父さんは浪人を経験していたので、特に言われませんでした。なので「大学に通いながら1年間だけ」っていう期限付きで浪人することになったんです。

橋本塾長

でも、きちんと大学にも行ってたんですよね?

相談者のシルエット(男)

そうですね。単位もとってました。授業終わったら受験勉強するって感じで精神的には大変でしたが、個人的には今の東大の授業の方が忙しいですね。レポートの字数も早稲田の4倍くらいあったりするので。レポートは終わったんですけど、英語一列のクラスのテストがあって。英語が全然得意じゃないので結構しんどいんです(笑)。実際、現役の時は英語が61点で、浪人の時も66点とかでした。リスニングを対策して浪人時は試験に臨んだんですけど他が微妙でしたね……。ラジオを聞いてシャドウィングとかはやっていたので、それでリスニングは上がりました。

悔しさをバネに仮面浪人を乗り越える!

橋本塾長

それではまず、具体的に現役時の勉強について聞かせてください!

相談者のシルエット(男)

現役の時は、通信教育のZ会で国語と英語だけやってましたね。ただ、課題を期限までに提出するって感じだったので、今考えると微妙だったのかもしれません。数学は学校で「東大実戦問題」とかの出題をしてくれていたので、それの添削を受けていました。世界史は高2の12月くらいから添削が始まってましたね。先生がかなり意欲的だったので、結局1年半くらいそれで添削してもらって勉強できてました。日本史は高3の9月くらいから添削が始まったので、それを利用して過去問とかを見てもらってましたね。

橋本塾長

じゃあかなり先生が意欲的だったんですね!

相談者のシルエット(男)

はい!そこはかなりサポートが充実していたと思います。東大だけじゃなく他の大学を目指す受験生にもそういうサポートがありました。カリキュラムとかはないんですが、授業外で課題が出されてそれを提出ボックスに入れて見てもらってましたね。それをHRに返却してもらう感じです。

橋本塾長

では参考書をバンバン使って受験勉強していたという感じではないんですね。

相談者のシルエット(男)

そうですね。現役の時は過去問演習もしつつ添削メインで勉強していました。

橋本塾長

それで勉強して、点数的には惜しかったんですか?

相談者のシルエット(男)

いや、20点くらい足りなかったので微妙でしたね。特に数学が壊滅的でした……。計算ミスを2箇所くらいしちゃってて、それが派生してどんどん点数を落としちゃってましたね。結局数学は18点くらいでした(笑)。

橋本塾長

でも現役の秋にはB判定とかだったんでしたよね。

相談者のシルエット(男)

現役で受かった先輩方も秋にC判定とかだったし、センター試験の結果もそれより良かったので、これなら僕も受かるかなと思ってたんですけどね。そうしたら数学でボコボコにされました(笑)

橋本塾長

なるほど(笑)、でも現役の時はかなり学校がサポートしてくれたんですね。仮面浪人の時は、どのタイミングで受けることを決めたんですか?

相談者のシルエット(男)

最初は「周囲にも東大に向けて浪人する人も多いし、センター試験が来年で最後だし僕も受けるか」くらいの気持ちだったんです。でも友人が来年に向けてどんどん予備校を決めたりしている中で、自分だけ来年どうするか決めていないどっちつかずな状況だったんですよね。それで、浪人するとしても予備校には行かずに自分の力だけでやるとは決めていたので、東大の後期に落ちてその翌日に早稲田に通う用の部屋探しをしている最中に「仮面浪人しよう!」と決めました。

橋本塾長

じゃあ、ご両親の説得は大変だったんじゃないですか?

相談者のシルエット(男)

いや、全然そんなことはなかったですね。僕は結構頑固なとこもあったので、やるなと言われてもやるつもりでしたし。僕自身は単位も最悪落としてもいいかなと思ってたんですけど、先輩から「落ちた後のことも考えて単位くらいは取っておきな」とは言われましたね。

橋本塾長

なるほど。東大を最初に目指したのは中学校の面談だったと言っていましたよね。でも実際に仮面浪人をする人だと、仮面浪人を始めてからモチベーションが下がっちゃう人も多いんですよね。そこらへんはどうやっていましたか?

相談者のシルエット(男)

僕はそもそもモチベーションが落ちなかったですね。大学に行って門をくぐるたびにたびに「やっぱり東大へ行きたい!」という気持ちが湧いてきてました。むしろ予備校に通っている友人の方がその状況に慣れてしまうらしかったです。それに、大学側もそんなモチベーションの人間にはいてほしくないだろうし、僕もそんな気持ちで通うのは失礼だと思っていたので、モチベーションは落ちませんでしたね。

橋本塾長

浪人生が「悔しい」っていう気持ちを持ち続けるのは確かに大切ですね。アンケートにも書いてましたが、仮面浪人だと期末テストと模試がちょうど被ってしまうというのもあって、そういうモチベーションがないと辛いですよね。

相談者のシルエット(男)

そうですね。レポートもあったり、8月の最初の方にある模試の直前に大学の期末があったりしたし、冬の試験もセンター後すぐだったので大変でした。なので後期は休学するっていう人も多いらしいですけどね。

弱点に絞ってピンポイントで勉強していた仮面浪人時代

橋本塾長

では、実際に仮面浪人してる時の勉強って、どんな風にやっていたんですか?

相談者のシルエット(男)

落ちた原因が数学ってわかっていたし、英語もあんまり好きじゃないので「だったら数学の点数を上げよう」と思いました。使ったのは高校の時に使っていた「スタンダード」です。あとは現役の時に先生が添削してくれた問題をもう一回解き直すことにしました。整数がよく出題されるって聞いたので「マスターオブ整数」も買いましたが、あんまりできるようにならなかったです(笑)

橋本塾長

では浪人時もバンバン参考書を追加して、っていう感じではなかったんですね。

相談者のシルエット(男)

そうですね。その参考書で復習したり、過去問演習を繰り返したりしました。80点を取りたいとかはなかったので「他の分野が現状維持でも計算ミスを無くせば大丈夫!」と思ってましたね。

橋本塾長

結構強気ですよね(笑)

相談者のシルエット(男)

そうですね、周りから無謀って言われることも多いですけど(笑)僕としては自信に満ち溢れています。

橋本塾長

では東大に関する情報とかってどうやって取ってましたか?

相談者のシルエット(男)

正直あんまり知らなかったですね。鉄緑会を知ったのも高3の終わりでしたし。臨海セミナーすら浪人中のセンター試験後に初めて知りました。合格した先輩はいたので、その人には個人的にアドバイスをもらってましたね。でもやっぱり合格者がたくさんいる環境の方が情報は取りやすとは思います。

橋本塾長

Twitterとかネットは見なかったですか?

相談者のシルエット(男)

現役の時はあまりなかったですね。5chの受験サロンを見たことはありましたけどあまり参考にはならなかったです(笑)。なので、先輩の合格体験記とか、先生が予備校に出向いて取ってきてくれた情報を参考にしてました。あとは、東大のサークルが群馬で東大セミナーを開催していたのでそこに参加したりですね。あまり学校を離れて情報を得るってことはなかったです。仮面浪人中はTwitterも活用してましたね。

橋本塾長

Twitterってどうやって活用してました?

相談者のシルエット(男)

Twitterは見る専門です。そこで同じような立場のアカウントを見つけて、フォローはしませんがよくタイムラインを見に行ってましたね。東大受験の出題範囲について有益なツイートをする時もあったのでそれは参考にしてました。この人も頑張ってるし僕も頑張ろうっていう気持ちにもなりますし。

橋本塾長

なるほど。A君の場合は、これだけやれば合格するっていうもとの積み上げがあったからこそ、参考書や勉強量をいきなり増やしたりはしてなかったんですね。

相談者のシルエット(男)

そうですね。正直計算ミスさえしなければ合格最低点は超えるだろうと思っていたので、焦って勉強方法を改革しようとかそういう気持ちはなかったです。現役時に大差で落ちてしまった友達は、予備校とかで勉強法とかを大きく変えようとしてましたね。

橋本塾長

「自分の解けない部分が分かっている20点かどうか?」はかなり大きいですもんね。

メリハリをつけて上手に長時間勉強!

橋本塾長

それでは次に勉強時間についてお伺いします。アンケートを見ると、浪人時代の休日は15時間勉強していたんですね!

相談者のシルエット(男)

動画を流しつつって感じでしたけどね。あと、ずっとは集中できないので「ここまでやったらゲームを一面だけやる!」っていう感じでメリハリをつけながらやっていたので、実質勉強していたのは10時間くらいです。

橋本塾長

一人暮らしだと家事をしながらとかになるので大変じゃないですか?

相談者のシルエット(男)

いや、家事とかは平日に終わらせて休日の勉強時間は確保していたし、現役時に実家にいた時も手伝いをしていたので、勉強時間の確保に困ったことはないですね。息抜きにはポケモンとかスイッチもしっかり買ってました(笑)

橋本塾長

それで秋にC判定で、そこは焦りませんでしたか?

相談者のシルエット(男)

焦ったりはしませんでしたね。それに、予備校でやる模試の歴史の採点ってかなり厳しめなんです。少し模範回答と違うだけでバツにされたりもしましたし。今だからこそ言えることですけど(笑)

橋本塾長

メンタル強いですよね(笑)

相談者のシルエット(男)

うーん、強いというよりかは1回先に壊しておくっていう感じです。そこから立ち直るっていうのではなく、壊したままにしておけばそれ以上は壊れないので。イチイチ立て直さなくて良いので構わずに勉強するっていうのを意識していました。一種のマネジメントっていう感じです。

勉強をルーティン化して合格を掴み取る!

橋本塾長

次に勉強法についてい聞かせてください。アンケートでは「電車に乗っている時間」とか「空きコマに集中していた」って書いていましたよね。やっぱり勉強時間の確保のためにですか?

相談者のシルエット(男)

そうですね。それもありますし、ルーティン化したかったというのもあります。生活の一部に組み込みたかったんですよね。電車の時間とか空きコマの時間っていつも変わらないことなので、そこになった瞬間に自然と開くようにしていました。あとは「絶対にクリアすべき勉強」と「+αでやれたらOKな勉強」に分けていました。最低限の勉強さえやっていれば安心できますし、+αができていればより安心できるので、どっちに転んでも気持ちに余裕が持てるようにしてましたね。あとは、前日の夜に翌日勉強するものを全部決めていました。当日にやることを決めるとその考える時間がもったいないなと思ったんです。

橋本塾長

そういう勉強方法に関することって、誰かに教えてもらったりしたんですか?

相談者のシルエット(男)

いや、特定のこれっていうよりも、自分で色々調べて試した結果を合わせてこうなりました。なので何を参考にしたかは覚えてないですね。先輩の合格体験記とか学校にある資料とか、あとネットでも調べたりもしてましたね。

橋本塾長

合格して良かったなという点はありますか?

相談者のシルエット(男)

人から見ると強気すぎて迷惑をかけた部分があったかもしれないので、無事合格したので安心しました(笑)。あとは自己肯定感が上がりましたね。クラスメートともオンラインで何度か話したんですが優しくて、そこも良かったです。それと、学校の先生にも添削してもらった上に、現役生しか受けれない模試の問題をゲットしてくれたりもしたので、そういうお世話になった人に恩返しできたのが一番良かったですね!

橋本塾長

それでは最後に、全国の受験生に向けてメッセージをお願いします!

相談者のシルエット(男)

今はネットで離れた人とも繋がれるので、Twitterとかで自分と同じような人と知り合うっていうのが大切かなと思います。東大を目指している仲間がいることでモチベーショーション維持にも繋がるので、そういう環境を自分の周りに作っておくというのが大切ですね。あとは「できるようになるまで淡々とやる」っていうのも大事です!

橋本塾長

ありがとうございました!

慌てずどっしりした気持ちで受験に挑もう!

大学に通いながら単位もしっかり取った上で東大合格を果たしたA君。現役の積み上げはもちろん、自分の弱点をしっかり分かった上で勉強していたので、使う参考書を無駄に増やすことなく効果的に勉強して合格を掴み取りました。また、モチベーションに左右されない勉強のルーティン化に成功したのも効果的でした。

上記のような工夫はもちろん大切ですが、それ以上にメンタルを強く保ち「計算ミスさえなくせば余裕で合格できる!」という前向きな気持ちで勉強していたことも合格の要因となったのでしょう。

確かに仮面浪人だと大学の勉強との両立もあって大変です。しかしA君のように多少強気で前向きな気持ちの方が受験勉強に取り組む上では有利!あまりクヨクヨ考えず、今の自分にできることにだけ淡々と目を向けて勉強していきましょう!

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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