「高校3年生の夏まで部活しかやっていなかったんですよね。」ー高校生活は部活しかやらず、全国大会にまで出たBさん。高3の夏の時点で、英単語帳も1ページにつき1単語分かるか微妙だったBさんが東大理科1類に合格した秘訣、部活で培った本番の緊張に打ち勝つメンタルトレーニングなど、これから大学受験を控える全ての受験生に参考にしてほしいことを聞き出すことが出来ました!
Bさんの基本情報はこちら!
- 名前
- Bさん
- 大学・科類
- 東京大学理科1類
- 出身高校
- T高校
- 高校偏差値
- 69
- 塾
- 現役時は通塾あり/浪人時は通塾なし
Bさん、今日はよろしくお願いします。さっそくなんですが、Bさんは部活で全国大会に出られているんですよね!貴重な経験をされていると思うので、今回たくさんお話を伺いたいです。
よろしくお願いします。そうなんです、そもそも僕は部活で高校を選んだので、高校3年生の夏まで、ほぼ部活しかしていない高校生活でした。朝練のために6時前には学校に行き練習をしていたので、授業中は疲れて寝てしまっていました。そして放課後はまた夜遅くまで部活という感じで、文字通り部活に専念していましたね。
部活に全振りするといっても過言ではない高校生活を送っていたんですね。そこから東大に合格するってなかなかすごいことだと思うんですが、そもそも東大を意識し始めたのはいつですか?
高校1年生のころから、進路選択の紙を提出しないといけなくて、そのときはふざけて東大とか書いていたんですよ(笑)。本当に東大を目指し始めたのは、高3の夏の大会の予選の時に怪我をしたことがきっかけです。怪我をしてしまったので、全国大会には行ったんですけど自分は試合に出れなくて…。それが悔しくて、大学でもまたその部活をやろうと決めたんですよね。国公立の大学で、その部活が有名で高いレベルでできるのが東大しかなかったので、東大を目指しました。
高校選びも部活でってことだったんですけど、大学も部活で決めたんですね!
部活から勉強に切り替える
部活をしていたころは、本当に勉強をおろそかにしていて、英単語も1ページにつき1単語分かるかなって程度でした。
部活を全力で頑張っているとそうなっちゃいますよね。そこから部活を引退してからやっと勉強を始めたとおもうんですが、まずどのように勉強したんですか??
とにかく量をこなそうと思って、1日に14~15時間勉強しました。昼ご飯を忘れるくらい熱中することも多々ありましたね。
すごい(笑)!急に長時間の勉強にシフトしたと思うんですが、長時間勉強できた理由ってありますか?
やる気が有り余っていて、部活のエネルギーが全て勉強にいったからですかね。あとは、当時は本気で「半年死ぬ気で勉強すれば東大に行ける」と思っていたのもあります。おそらく、東大のことが分からなすぎて自信過剰だったんですよ。
勉強は基礎から進めたんですか?
基礎ではなく、赤本をひたすら解いていました。基礎が身についていないので全然分からないんですけど、そのまま続けて突っ走っていました。解き続けてればいつか解けると思っていたんですよね(笑)。
たしかに、とにかく問題を解く!という感じですね。半年間の勉強方法について、アドバイスはもらわなかったんですか?
もらわなかったですね。そういう勉強でいいと自分で確信していました。高校受験の感覚でやっていたんだと思います。でも、センターは追い上げすることができたんですけど、やはり2次が全然出来なかったですね。もう1回ちゃんと頑張ったらどれくらいできるのかなと思い、浪人することを決めました。
浪人時代の勉強方法
浪人の時はどのように勉強していたんですか?
現役の時は時間がなかったから赤本だけだったんですけど、浪人は1年という時間があるから、基礎から勉強してました。3〜4か月で基礎をして、問題集に切り替えていました。
どうして基礎からやろうと思ったんですか?
試験を解いているときに、簡単な公式が分からなくて。それで「やっぱりいきなり赤本は厳しかったんだな……」と気付けたからですね。
Bさんはとにかく量をモットーに勉強していたと思うんですけど、1浪目はどのくらい勉強していたんですか?
1日9時間ぐらいです。塾に行かなかったので図書館で勉強していたら、休憩するタイミングがわからなくて。それでぶっ通しで勉強を続けていたので、目の疲れが異常だったんですよね。眼精疲労になったのが、1浪目の秋でした。そのころは、心は勉強したいと思っているのに、目が開かなくて、勉強しているだけで痛みが伴っていて。身体がついてこなくてしんどかったですね。
そこまで勉強できるのがすごいです…。1浪目の結果はどうだったんですか?
「本番出る問題次第では合格できる」というところまでレベルを上げることが出来たんですけど、結局20点差で落ちました。結構合格発表の時は落ち込みましたね。けど10分ぐらいで立ち直りました(笑)
切り替えがはやいですね。何か切り替えが早い理由とかってあるんですか?
小さいころから切り替えが早いタイプだからですかね。あと、やっぱり部活の全国予選で怪我した時のショックの方が大きかったので、それと比べれば全然立ち直れました。
なるほど。2浪目はどのような勉強をしたんですか?
基礎はだいたい1浪目で固まっていたので、苦手な穴をつぶそうと思いました。多くの東大受験生が使っている問題集の存在もそのころになったら分かってきていたので、それを使って勉強していました。また、勉強場所を図書館から、いつでも休憩できる家に変えました。
そういう参考書や勉強法などの知識はどこから得ていたんですか?
友達とネットですね。主にはネットです。あ、僕たしかストマガの記事も読みましたよ。
本当ですか!少しでも役に立てたのならうれしいです。2浪目の成績はどのような推移だったんですか?
2浪目は東大模試でもずっとA判定でした。でも、油断せず確実に取れるように守りにいこうと思っていましたね。
A判定まで取れていれば、だいぶ心強いですね。他の大学とかは受けてないんですか?
東大しか見えてなかったので、受けてなかったですね。受かるまでやろうと思っていました。
なるほど、強い意志があったんですね。メンタル面での強さの理由ってあるんですか?
部活の試合の方が緊張するので、集中力とか緊張への耐性は、部活をしていたころにつけていました。メンタルを整える本とかも読んだりしていましたね。
けっこうメンタル面にもこだわりがあったんですね!STRUXの塾生にも本番メンタルがやられて……という人もいたので、アドバイスがほしいです(笑)。メンタルを整えるおすすめの方法は何ですか?
決まったこと・普段通りのことをやることですね。あとは深呼吸とイメトレです。深呼吸もただ息を吸って吐くのではなく、長い時間をかけて行っていました。
なるほど、ありがとうございます。それでは最後に、これから東大を目指す受験生に一言お願いします。
モチベーションを保つ上で、やはり実際に大学を見てみることが大切だと思います。僕も実際に、東大の部活の練習会に参加して憧れを持ちました。モチベーションがあると勉強を続けられるはずです。健康面にはくれぐれも気を付けて頑張ってください。
まとめ
全国大会に出場するような部活の強豪校出身で、高3の夏まで部活一筋であったとしても、そこから死ぬ気で勉強を続けたら東大にも合格できるということを証明してくれたBさん。部活で鍛えたメンタル面の強さは、受験にもつながっていました。みなさんも受験本番にメンタルの不調で後悔しないように、今回紹介したメンタルトレーニングなどは、ぜひ実際にやってみてくださいね!