第29回【ミスの種類を2パターンで分類】
今回は「ミス」の種類について。
不正解だったときに、いつも「凡ミス」で終わらせていませんか?
ミスには色んな種類がありますが、「注意不足ミス」と「知識不足ミス」を区別して勉強しないと伸び悩みやすいものです。
今回は「注意不足」と「知識不足」を見分けるポイントと、知識不足のミスを減らす方法を解説します。
紛らわしい例:英語
まずは紛らわしい例を確認しましょう。
スペルの似た単語同士を読み間違えることはありませんか?
例えば
- except「〜を除いて」
- expect「期待する」
を混同するなど。
この例は発音も品詞も違うので、それらを意識して覚えていれば防げるミスですね。
注意不足と認識しがちですが、知識不足によるミスなので知識を蓄える必要があります。
紛らわしい例:数学
等比数列の和の公式で「rのn乗」を使うか「rの(n-1)乗」を使うか、で間違えたことはありませんか?
これは導出の仕方を覚えておけば、導出できるもの。
公式の運用で間違えるのは基本的にすべて「注意不足」ではなく「知識不足」と思うようにしましょう。
知識不足ミスと注意不足ミスを分けるポイント
上の例のように「注意不足ミス」と思ってしまいがちだけど、実は「知識不足ミス」だったものを見過ごすと、なかなか成績は上がりません。
そこで2つのミスの見分け方について解説します。
見分け方は以下の通り。
- 迷ったり詰まったりするか
- 思い込みによるミスかどうか
1つ目は「迷ったり詰まったりするかどうか」。
「どっちだっけ?」と選択肢が2つ以上思い浮かんだ問題でミスったら、それは知識不足ミスです。
覚えていれば防げるミスだからですね。
また「なんかちょっと違和感あるな?」と一瞬でも思った部分も注意不足ではありません。
違和感を感じた時点で十分注意は足りています。
足りていないのは知識です。
2つ目は「思い込み」がキーワード。
- exceptのところをexpectだと思い込んでいた
- 公式のn-1乗のところをn乗だと思い込んでいた
といった「思い込み」は知識が足りないから、自分が持つ「似たような知識」で知識不足を補完して起きたミスです。
1つ目の「迷う・詰まる」例とは違って、そもそも選択肢が他に出てこなかったり、違和感を感じずに進んだりするので、こちらの方がよりひどい知識不足の例ですね。
知識不足ミスを減らす方法
知識不足ミスを減らすには、正確な暗記が必要です。
紛らわしいもの、間違えやすいものを覚える際には「情報量を増やす」ようにしましょう。
例えば英単語なら「スペル・意味・品詞」だけでなく、「発音・語源・語法」も合わせて覚えれば、ミスをする確率がグッと下がります。
数学は公式の導出法を合わせて覚えておけば、違和感を感じたときに直ぐに対応できるでしょう。
普段の勉強から、「教科書」「資料集」「辞書」などで周辺知識まで丁寧に調べられているかどうかで情報量が変わってきます。
その結果、暗記の正確さも変わって来るので、問題集以外も使いこなしましょう。
今回「知識不足ミス」と「注意不足ミス」が違うことを認識できたはずなので、知識不足ミスだなと思ったものは重くとらえて1つずつ丁寧に暗記していけば、徐々に細かい知識が身に付いていきます。
まとめ
今回は「ミスの種類と知識不足ミスを減らす方法」を解説しました!
知識不足ミスを減らすために、ミスを分類して知識を増やしてくださいね!