第30回【注意不足によるミスを減らすには?】
前回は2種類のミスを区別するポイントと、知識不足ミスを減らす方法を解説しました。
今回は引き続き、注意不足ミスを減らす方法を解説します。
注意不足ミスは2つの要因で起こる
注意不足のミスは2つの要因で起こります。
- 注意する余裕がない
- 注意していない
ものすごく当たり前の要因ですが、この2つは分けて考える必要があります。
注意する余裕がない場合
余裕がなければ注意が多発するのは当たり前。
時間が無さすぎて最後まで解けないようなテストでは、ミスを減らす意識よりも先にスピードを上げる必要があります。
スピード感を持って解けるようになる方法は以前お伝えしました。
- 復習の丁寧さ
- 問題演習の量
- 時間を計って速く解こうとすること
が大事でしたね。
前回扱った知識不足ミスを減らすためにも復習を丁寧にすることは重要です。
以降は、時間的に余裕が出てきた人向けに、「注意していない」ことが原因の「注意不足ミス」を減らす方法を3つご紹介します。
手を動かす
手を動かす勉強が少ない人は、正しく解けるはずの問題でも、書き間違えや写し間違えをすることがよくあります。
読むだけの勉強だと、読み間違い以外のミスが発生しないからですね。
注意不足ミスは自分のミスを意識することで減っていきます。
特に「解説を閉じて」模範解答を書き直す(解きなおす)ことは理系科目でも文系科目でも重要なので、必ず手を動かしてやりましょう。
ノートまとめのような意図で書くのは、時間がかかる割には記憶に残らないので、おすすめしませんが、
模範解答を思い出しながらテストのような感覚で書くのはミスを減らすためにもかなりおすすめです。
共通テスト系はマークする|記述はちゃんと書く
頭の中や計算用紙上では答えは合っているのに、解答用紙上ではミスしているのは典型的な注意不足ミス。
ふだんの演習から、解答用紙を意識して練習しているかどうかで大きく差が出ます。
過去問演習をする際には、「マークシートを使う」「記述はノートに書く」を徹底しましょう。
共通テスト模試で、自己採点と実際の得点がずれている人は特に要注意です。
注意不足ミスの種類と回数をメモする
自分がどんな注意不足ミスをしやすいのかを把握できないと、なかなかミスは減りません。
ミスをしたときは、どんな種類のミスをしたかノートにまとめましょう。
ちょっと手間に思えるかもしれませんが、100種類を超えるようなミスをする人は少ないはず。
せいぜい10~20個程度の似たようなミスを毎回しています。
でも、そのミスを把握していないですよね?
ノートに書いた各種のミスを、毎回「正」の字で数えていけば、自分がどんなミスをしやすいのかインプットできて、注意するようになるはずです。
自分の癖を認識して徐々に失敗しないようになりたいですね。
【まとめ】
今回は「注意不足ミスを減らす方法」を3つ紹介しました!
実際に試してみてください。