- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、共通テストの問題変更が予定されています。2024年度共通テスト終了後記事も順次更新しますが、しばらくは古い情報も含まれますのでご注意ください。詳しい変更点はこちらの記事をご確認ください。
地学基礎を勉強していると、
- 地学基礎は参考書の情報が少ないから何を使えばいいか参考書を使えばいいかわからない
- 地学基礎で高得点を取るには何をすればいいの?
という悩みが出ることもあるでしょう。とくに地学は学校の先生も少ないため頼る人がおらず、入試でも選択する人があまりいないため、おすすめの参考書すらわからない人もいると思います。
今回は、地学基礎の知識が全くない状態から、共通テストで高得点を取るための参考書を紹介していきます。
共通テストで地学基礎を使う人はぜひ参考にしてください。
地学基礎の勉強にオススメの参考書・問題集
今回の記事で紹介する、地学の勉強でオススメの参考書は以下の5冊です。「どんな人にオススメか?」という点でわけているので、自分の状況に合う参考書を選びましょう。
- 図を用いながら地学の基本を丁寧に解説してほしい
『青木の地学基礎をはじめからていねいに』 - 地学に苦手意識があるので詳しい解説を見ながら勉強したい人
『大学入学共通テスト地学基礎の点数が面白いほどとれる本』 - 共通テストに向けて、問題を解きながらざっくりと全範囲の復習をしたい人
『共通テスト集中講義地学基礎』 - 共通テストに備え過去のセンターに近い問題を解きたい人
『短期攻略大学入学共通テスト地学』
『共通テスト総合問題集地学基礎』
地学基礎の参考書・問題集の使い方やメリット・デメリットを紹介!
ここからは、地学基礎の問題集の具体的な使い方やメリット・デメリットについて解説します。
地学は入試で使おうにも、問題集の情報が少なく困っている人もいるでしょう。以下で詳しく解説しているので、入試で地学を使う人はぜひ参考にしてください。
地学基礎おすすめ参考書・問題集1:『青木の地学基礎をはじめからていねいに』
- 料金
- 1,320円
- ページ数
- 320ページ
- 構成
- 12章
- レベル
- 共通テストレベル
- 段階
- 勉強開始~初期段階
- オススメ度
- ★★★★★
『青木の地学基礎をはじめからていねいに』は以下のような人にオススメです。
- ゼロから地学基礎を学びたい人
- 共通テストで地学の成績を20点以上取りたい人
- 苦手な分野を徹底的に理解したい人
東進から出版されている有名な『はじめからていねいに』シリーズの、地学基礎バージョンです。『青木の地学基礎をはじめからていねいに』は全12章で編成されており、一つ一つ語り口調で解説が掲載されています。
高校1年生でも理解できるように書かれているので、地学の基礎知識をこれから身につけたい人にぴったりです。各章末には確認テストがついているので、学習した内容が身についているかの確認もできます。
地学基礎の知識が全くない状態でも使える工夫が満載のため、「共通テストで高得点を取りたい」「1から地学を学びたい」「地学基礎に苦手意識がある」という人には活用しましょう。
『青山の地学基礎をはじめからていねいに』のメリット
- 地学の知識が全くない人でも理解できる
- 図などを用いて分かりやすく解説している
- この参考書1冊で、共通テストで高得点が狙える
- 授業を受けている感覚で、地学基礎を学べる
- 楽しみながら地学基礎を学べる
『青山の地学基礎をはじめからていねいに』のデメリット
- 文字数が少し多い
- 問題数が少ない
地学基礎おすすめ参考書・問題集2:『大学入学共通テスト地学基礎の点数が面白いほどとれる本』
- 料金
- 1,320円
- ページ数
- 256ページ
- レベル
- 共通テストレベル
- 段階
- 初期段階
- オススメ度
- ★★★★☆
『大学入学共通テスト地学基礎の点数が面白いほど取れる本』は以下のような人にオススメです。
- 地学の共通テストで30点以上取りたい人
- 広く浅く学びたい人
- じっくり理解するよりかは、気軽に何度も確認したい人
本屋の参考書コーナーに絶対にある『面白いほどどれる本』シリーズの地学基礎バージョンです。『地学基礎の点数が面白いほどとれる本』は図や挿絵が多く、難しい内容は書いていないので、手軽に何度も勉強できます。
『地学基礎の点数が面白いほどとれる本』は、地学基礎に対する考える力を鍛えるために、「どうしてそのような現象が起きてしまうのか?」などの疑問に正面から答えています。しっかり読み込めば、地学基礎の難しい問題を理解できるまで成長できるでしょう。
『大学入学共通テスト地学基礎の点数が面白いほどとれる本』のメリット
- 共通テストレベルの問題を解けるようになる
- 図や挿絵で地学基礎の本質を理解できる
- すぐに読み終わることができる
- 地学が苦手な人でも理解できる
- 勉強するのが苦痛にならないよう作られている
『大学入学共通テスト地学基礎の点数が面白いほど取れる本』のデメリット
- 問題演習がない
- 詳しい内容が書かれていない
地学基礎おすすめ参考書・問題集3:『共通テスト地学基礎集中講義』
- 料金
- 1,430円
- ページ数
- 240ページ
- レベル
- 共通テストレベル
- 段階
- 基本的な内容が理解できた段階
- オススメ度
- ★★★☆☆
『共通テスト地学基礎集中講義』は以下のような人にオススメです。
- 範囲全体の理解や知識をざっと復習したい人
- 解説だけでなく問題も解いて理解したい人
- 共通テストで40点以上取りたい人
- 共通テスト形式の問題演習をしたい人
『共通テスト地学基礎集中講義』は、地学基礎の各分野について「分野の説明」「一問一答」「実戦問題」などを掲載している問題集で、これ1冊あれば全範囲の基本を押さえることができるようになっているすぐれものです。
問題集の厚み自体は薄くすぐに終わるので、共通テストでそこまで高得点が必要ない人や、試験直前の確認などにも使えます。
一問一答形式で暗記にも取り組むことができるため、短い時間で効率よく点数を伸ばすことができます。
『共通テスト地学基礎集中講義』のメリット
- 地学基礎の全分野をかんたんに復習できる
- 問題演習を行える
- すぐに終わらせることができる
- 自分の実力によって、解くべき問題がわかる
『共通テスト地学基礎集中講義』のデメリット
- 解説があまり詳しくない
- まったく理解ができていない状態で取り組むのは難しい
地学基礎おすすめ参考書・問題集4:『短期攻略大学入学共通テスト地学』
- 料金
- 1,320円
- ページ数
- 133ページ
- 構成
- 63題
- レベル
- 共通テストレベル
- 段階
- 基本的な内容が理解できた段階
- オススメ度
- ★★★★★
『短期攻略大学入学共通テスト地学』は以下のような人にオススメです。
- ある程度地学の基本的な範囲を理解している人
- 共通テストの地学で45点以上を取りたい人
- 地学基礎のより深い部分まで学びたい人
- 共通テストに近い問題をたくさん演習したい人
『短期攻略大学入学共通テスト地学』は、問題演習に特化した問題集です。共通テスト形式の問題が63題掲載されているため、実践形式で問題演習に取り組めます。
「1日2問を1ヶ月間取り組めば1周終わらせられる」という問題集であるため、無理のない量を短期間に集中して勉強できるでしょう。
解説については、解答出し方を説明するだけでなく、基本事項の確認から不正解の解答に対する解説まで幅広く書かれています。ひとつひとつの問題に対して「なぜ間違えたのか?」を理解できるまで読み込めるため、深い思考力を身につけられます。
『短期攻略大学入学共通テスト地学』のメリット
- 共通テスト形式の問題をたくさん解ける
- 解説が見開き2ページで書かれているため自分が間違えた理由を深く理解できる
- 問題数が少ないため1周を終わらせるのに時間がかからない
- 他の地学の参考書よりも少し難易度の高い問題が載っているので、高得点を狙える実力がつく
- 地学基礎をより理解できるようにするため、地学の範囲の問題も掲載されている
『短期攻略大学入学共通テスト地学』デメリット
- 基本的な知識があることが前提で書かれている
地学基礎おすすめ参考書・問題集3:『共通テスト総合問題集地学基礎』
- 料金
- 1,000円
- ページ数
- 176ページ
- 構成
- 全4回模擬試験、全2回センター試験過去問題
- レベル
- 共通テストレベル
- 段階
- 最後の総まとめ
- オススメ度
- ★★★★☆
『共通テスト総合問題集地学基礎』は以下のような人にオススメです。
- センター形式の模擬試験を自分でやってみたい人
- 地学の総まとめとしてテストを行いたい人
- センター試験直前で自分の実力を確かめたい人
地学基礎は2015年からできた科目なので、過去問は10年分もありません。共通テストに備えて模擬試験に取り組みたい場合は、各予備校が出している同じ形式の予想問題集などを活用しましょう。
河合塾が出版している『共通テスト総合問題集地学基礎』は「河合塾全統共通テスト模試」で用いた4回分の試験を収録しています。
『共通テスト総合問題集地学基礎』のメリット
- 共通テストの模擬試験を行うことができる
- 設問別正答率が書いてある
- 出題傾向や対策が書かれている
- 解答・採点基準・解説が別ページに収録されている
『共通テスト総合問題集地学基礎』のデメリット
- 基本的な内容は理解している前提で解説を進めている
- 基礎が理解できていないまま取り組んでも点数アップにはつながらない
地学基礎の参考書の使い方をチェック
地学基礎は受験で使う人が少ないため、自分に合う参考書や勉強の仕方について相談できる人が少なく、困ることもあるでしょう。
だからと言って放置すると、入試本番で周囲の受験生に差をつけられてしまいます。対策に向けた情報が少ないからこそ、正しく地学基礎の参考書の使い方を把握しておけば、自分の武器にすることも可能です。
基本的に以下のサイクルを繰り返して勉強しましょう。
- ステップ1
- 基本的な内容をインプットする
- ステップ2
- 演習を繰り返して実力を身につける
ステップ1:基本的な内容をインプットする
まずは地学基礎の基本的な内容をインプットしておきましょう!どのような科目でも、まずは基礎知識を身につけなければ、次の問題演習に進めません。
地学基礎については、上記で解説した『共通テスト地学基礎集中講義』1冊で全範囲の基礎を押さえられることからもわかる通り、暗記すべき量はそこまで膨大ではありません。
映像授業や学校の授業とも並行して勉強することで、効果的にインプットを進められるでしょう。
インプットの際は、地学基礎の基本をじっくり勉強できる『青木の地学基礎をはじめからていねいに』や、何度も手軽にチェックできる『大学入学共通テスト地学基礎の点数が面白いほどとれる本』がオススメです。
ステップ2:演習を繰り返して実力を身につける
知識をインプットしたら、問題演習を繰り返すことで本番に向けた実力を養いましょう!
以下のステップを繰り返すことで効果的に演習できます。
- Step1.
- 問題集を1周する
- Step2.
- 間違えた問題の知識を復習する
- Step3.
- 問題集の解説を読み込む
- Step4.
- 再度、問題集を復習する
まず問題を解いて解説を読み込みましょう。解説を見て「不正解だった問題の理由」だけでなく、「なんとなく正解してしまった問題の理由」まで把握することが重要です。解答の根拠までしっかり把握することで、入試本番で類似問題が出題されても対応できます。
地学基礎の問題演習については、共通テストで最低限得点できればOKな人は『共通テスト地学基礎集中講義』を使い、問題ごとに解答理由まで深く踏み込みたい人は『短期攻略大学入学共通テスト地学』などを使いましょう。
少ない種類の中で自分に合う参考書を見つけよう!
地学基礎は指導できる先生が少なく、受験で使う人もあまりいないため、自分に合う参考書がわからない人もいるでしょう。しかし情報が少ないからこそ、自分にマッチする参考書でしっかり勉強しておけば、受験本番で周囲に差をつけられます。
地学基礎も基本的には他の科目と同じように「基本的な内容をインプットする→演習を繰り返して実力を身につける」という流れで勉強できればOKです。
最後にもう一度、どの参考書がどんな人にオススメなのかを確認して、自分の勉強に役立ててください!
- 図を用いながら地学の基本を丁寧に解説してほしい
『青木の地学基礎をはじめからていねいに』 - 地学に苦手意識があるので詳しい解説を見ながら勉強したい人
『大学入学共通テスト地学基礎の点数が面白いほどとれる本』 - 共通テストに向けて、問題を解きながらざっくりと全範囲の復習をしたい人
『共通テスト集中講義地学基礎』 - 共通テストに備え過去のセンターに近い問題を解きたい人
『短期攻略大学入学共通テスト地学』
『共通テスト総合問題集地学基礎』