入試現代文の王道である「入試現代文へのアクセス」。河合塾が出版しているシリーズものの参考書です。
シリーズ構成は『基本編・発展編・完成編』。名の知られた参考書ですが、実際のところ「どのレベルが自分にあっているのか?」「全編こなさなきゃいけないの?」などの疑問を持っている人も多いと思います。
この記事では、「入試現代文へのアクセス」の使い方・「入試現代文へのアクセス」を使った勉強法をお伝えします。ぜひ、この記事であつかう基本の使い方を実践してみてください。
入試現代文へのアクセスシリーズの特徴とレベル紹介!
入試現代文へのアクセスシリーズの特徴をチェック!
- シリーズ3部作!
- 一貫した現代文ノウハウ<読解へのアクセス>!
- 丁寧な解説!
- シリーズ3部作
- 3冊のシリーズもので、基本編→発展編→完成編という並び。自分のレベルにあったものからスタートして、段階を踏んでレベルアップできます。なので、『現代文読解に不安のある人』にとっても、『難易度の高い問題に挑んでブラッシュアップしたい人』にとってもおすすめの参考書です。それぞれのレベルの目安については後述しているので参考にしてみてください。
- 一貫した現代文ノウハウ<読解へのアクセス><正解へのアクセス>
- <読解へのアクセス><正解へのアクセス>とは、読解・解答回答の際に心掛けるポイントのことです。本文中の言い換えや対比、設問の目の通し方など、現代文読解の際にキーとなる事項がまとめられています。数学でいう公式のようなものですね。
- 丁寧な解説!
- 「アクセス」の解答解説では、重要なポイントを簡潔に、しかし丁寧に正解・不正解の理由が述べられています。また、<読解へのアクセス><正解へのアクセス>を引用しながら解説してくれているので、問題ごとにどのように解けばよいのかが分かりやすくなっています。
また、「アクセス」には、解答の解説だけではなく、問題文についての解説もつけられています。本文の段落構成や本文中に出てきた重要語などがしっかりまとめられています。それらの解説を読み込むことで、本文の理解が深まるとともに、語彙力強化にもなります。
入試現代文へのアクセスシリーズの基本情報
入試現代文へのアクセス基本編の基本情報
- 料金
- ¥1,007
- 収録問題数
- 16問
- ページ数
- 190
- 習得にかかる時間
- 16時間
- レベル
- 現代文の偏差値50前後から定期テストまで対応可能
- 持ち運びやすさ
- ★★★★★(手のサイズにフィット。薄め)
- おすすめ度
- ★★★★★(現代文読解の王道はこれ!)
入試現代文へのアクセス発展編の基本情報
- 料金
- ¥1,007
- 収録問題数
- 16問
- ページ数
- 176ページ
- 習得にかかる時間
- 24時間
- レベル
- 定期テストからセンター試験・中堅私大レベルまで対応可能
- 持ち運びやすさ
- ★★★★★(手のサイズにフィット。薄め)
- おすすめ度
- ★★★★★(入試現代文の王道!)
入試現代文へのアクセス完成編の基本情報
- 料金
- ¥1,007
- 収録問題数
- 16問
- ページ数
- 187ページ
- 習得にかかる時間
- 24時間
- レベル
- センター試験から早慶レベルまで対応可能
- 持ち運びやすさ
- ★★★★★(手のサイズにフィット。薄め)
- おすすめ度
- ★★★★★(入試現代文の王道!)
こんな人におすすめ!チェックリスト
- 問題を解いて読解の基本を練習したい!
- 段階を踏んでレベルアップしたい!
- 定番の参考書で勉強したい!
- 現代文重要単語もおさえながら勉強したい!
- センター試験・私大入試対策をしたい!
- 記号問題・抜き出し問題・記述問題をバランスよく練習したい!
レベル別おすすめチェックリスト
- 現代文の基本的なノウハウを丁寧に学びたい!
「入試現代文へのアクセス基本編」がおすすめ! - 基本を標準レベル(センター・中堅私大レベル)の問題で実践したい!
「入試現代文へのアクセス発展編」がおすすめ! - 現代文の基本はもう大丈夫!難易度の高い問題に挑戦したい!
「入試現代文へのアクセス完成編」がおすすめ!
こんな人にはおすすめできない!チェックリスト
- 現代文の苦手意識が強く、まずは問題を解かずに解き方を学びたい!
「ひとつひとつわかりやすく」がおすすめ! - 解説量の多い問題集を使いたい!
「システム現代文」がおすすめ! - 国立志望で記述問題中心に演習したい!
「入試精選問題集 7 現代文」がおすすめ!
他にもおすすめの現代文の参考書を知りたいという人はこちらの記事もチェック!
戦略02 入試現代文へのアクセスの使い方・勉強法!
基本的なカリキュラムのステップ
1周目
- Step1.
- 制限時間を気にせず、納得のいく解答ができるまで問題に取り組む
- Step2.
- 答え合わせを行い解説を読む
- Step3.
- 解説を読む中で、解説と自分の考えを比較する
- Step4.
- 解説を閉じて、すべての問題で正解の選択肢になる理由を自分で自分に説明する
2周目
- Step1.
- 時間を計りながら解く(20~35分)
- Step2.
- 答え合わせを行い解説を読む
- Step3.
- 解説を読む中で、解説と自分の考えを比較する
- Step4.
- 正解できなかった問題や不安のある問題を重点的に見直す
Step1とstep2には、最低でも一日は間隔をあけましょう。1周目では納得するまで解説を丁寧に読み込み、2周目ではその解説を再現するような考え方で問題に取り組みましょう。
また、自分のレベルに合ったものからスタートし、最終的には目標レベルをこなしましょう。センターレベル・中堅私大レベルの試験対策をしたいのなら発展編まで、それ以上のレベルの試験対策をしたいのなら完成編までこなしましょう。
- 解くプロセスを大切にする!
- 正しく答えを導けるようになるまで取り組む!
この2つを守ることで、「アクセス」を最大限活用できます。『問題を解くとき』と『解説を読むとき』に、<読解へのアクセス><正解へのアクセス>を意識すると、読解のプロセスのポイントを一つずつ掴みやすくなります。
「読解へのアクセスのあの方法にあった解き方をしよう!」などのようにしっかり意識して取り組みましょう。また、同じ問題を間隔をあけて数回ずつ取り組みましょう。
数回繰り返す目的は、読解のプロセスを身に沁みつけるため。答えを覚えてしまっていても、丁寧に思考のプロセスをたどることが大事です。
現代文の詳しい勉強法を知りたい!という人はこちらの記事もチェック!
戦略03 こんな使い方は要注意!使い方のコツ
入試現代文へのアクセス 使用上の注意
戦略02であげた2つの原則を、もう一度思い出しましょう。
- 解くプロセスを大切にする!
- 正しく解答を導けるようになるまで取り組む!
これ以外にも、「入試現代文へのアクセス」だからこそ気をつけてほしいことがあります。
- 無理に次の段階に進もうとしない
- 受験勉強のためにアクセスを使う人のなかには、基本編からスタートして発展編・完成編をこなすという人もいるでしょう。注意してほしいのは、基本編が終わったからと言ってすぐに発展編にいかないということです。
読解のポイントやコツがある程度身についたと思ったら発展編に移りましょう。これは、発展編から始めるときも同じです。
- 自分のレベルに合ったものからスタートする
- 自分のレベルにあったものを購入して取り組みましょう。詳しくは以下の例に示すので見てみてください。
- Aくんの例
- 自分の場合、基本編からスタートしました。1周した時点で、発展編に移ろうとしたのですが、あまり基本が身につけられていないと感じて2周してから発展編に移りました。
- Bくんの例
- 現代文に特別な苦手意識をもっていたわけでもないので、発展編からスタートしました。しかし、思ったよりも難しく感じたので、発展編に取り組むのは一旦やめ、基本編から始めなおしました。そのあとに発展編に戻ったら、しっかりした演習ができました。
まとめ
- 「入試現代文へのアクセス」は私大向けの参考書!
- <読解へのアクセス><正解へのアクセス>を参考に、プロセスを大切にしながら勉強する!
- 自分のレベルに合ったものからスタート、ゴールとするレベルのものまで解く!
- 問題を解いて読解の基本を練習したい!
- 段階を踏んでレベルアップしたい!
- 定番の参考書で勉強したい!
- 現代文重要単語もおさえながら勉強したい!
- センター試験・私大入試対策をしたい!
- 記号問題・抜き出し問題・記述問題をバランスよく練習したい!
もっと具体的に「このとおりに勉強すれば現代文の勉強は完璧、という参考書の流れが知りたい!」という方は、ぜひSTRUXの参考書マップを活用してください!
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