学習塾STRUX編集部連載


理科・社会の「学校の授業」の進度、把握していますか?間に合うペースと予習法

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

こんばんは!

学習塾STRUX塾長で、ストマガを監修している、橋本拓磨です。

 
 
 
 
 

突然ですが、みなさん入試で使う理科や社会科目の勉強って、どのくらいしていますか?

 
 

マルオ困った顔
とりあえずテスト勉強で進めてるけど……

 

なんて人も多いのではないでしょうか。

高校2年生まではぶっちゃけ、それでもいいのですが、高3生で学校のペース通りに進めている、という人は、いちど考えてみてほしいことがあります。それは、学校の授業のペースがどのようなものかということ。

実は、学校の授業のうち特に理科・社会は、入試ギリギリまで全範囲終わらない事が多いのです。

 
 

今回の記事ではそのことと、どういうペースで勉強すればいいのかをお伝えしていきます。

コロナで学校の授業がただでさえ減っている時期でもあるので、しっかり確認しておきましょう。

学校の授業が終わらないってホント?

学校の授業が入試ギリギリ、冬休み前まで終わらない科目は、

  • 社会
  • 理科

の2つです。英語などは高1からずっとやっていてあとは演習だけ、ということもありますし、数学も1A/2Bであれば高2までに一通り終わるはずで、数3も遅くとも夏明けには終わるでしょう。

ただ、理科と社会は、多くの学校で冬休み前ギリギリまで授業をしている事が多いのです。

 
 

マルオ困った顔
ほんと??

 

少し実例を出しましょう。

去年の生徒さんの高校では、夏休みの補習などを使って世界史の授業を先にすすめる、ということを行っていましたし、今年の理系の生徒さんに至ってはそもそも2年生までは理科基礎で、専門科目に入るのが高3からということもあります。そうなると明らかに間に合わない状態で授業が進むことになりますから、無理なペースでどんどん進んだり、直前期にギリギリになって詰め込んだりということが起こります。

 

これは進学校でも例外では有りません。流石に中高一貫校であれば1年ほど前倒しして進むことが多いので問題にはならないですが、筆者の高校(偏差値70中盤の地方トップの県立進学校)ではソ連が崩壊しないまま冷戦だけ終わって授業が終わったり、1回の授業で信長も秀吉も殺されてしまったりというキツキツのスケジュールで、ギリギリ12月の頭ごろにすべての範囲が終わりました。

 
 

今年はコロナウイルスによる休校の影響で、これがより顕著になると予想されます。オンライン授業を実施しているような学校でも「物理の授業がわかりにくい」という声はよく聞きます。教員がそもそも不慣れなので仕方ない面もあるとはいえ、授業の質が少し下がってしまうことは否めません。社会でも「休校期間中ある程度予習で勉強しておかないと間に合わない」と学校から言われている場合もあるようで、厳しい学習環境にあることは変わりなさそうです。

 
 

そもそもいつまでに終わればいいの?

マルオ困った顔
でも、受験までに間に合えば良いんじゃないの?そんなに焦ってやる必要ってあるの?

 
 

という疑問を持っている人ももしかしたらいるかもしれません。結論から言うと、理科・社会に限らずすべての科目について、できれば夏休み前まで、遅くとも夏休みが終わるまでにはすべての範囲を一通り学習しておくべきです。

そもそも受験で使えるようになるためには、ただ1周するだけでは不十分で、きちんと理解をした上で、それを何周も解いて解けるようになる必要があります。その段階を踏まないことには、受験で出ても使えるようになりません。だからこそ、その段階を踏むために逆算していく必要があります。

 

社会科目でも理科科目でもそうなのですが、「12月頃から過去問に取り組む」ためには、遅くとも10〜11月には過去問に近いレベルの問題集に手を付けて、解けるような状態になっている必要があります。そうなると9月にはそのひとつ下のレベルの問題集が解けていないといけません。9月にそうした実践的な問題集に取り組むためには、夏休みで基礎を固めきっておくことが必須条件になるわけです。

1周しただけでは基礎を固めることは出来ませんし、知識が使えるものになって点数に結びついてくるまでには2,3ヶ月はかかりますから、それを踏まえても夏前までに一通りやりきっておくことが重要になるのです。

 
 

そしてこれは、実は数学にも言えることです。特に理系の人にとっては、「数3が難しくてなかなか思うように進まない」と思っている人もと思っている人も多いと思いますが、残念ながら多くの学校では数学3も「夏明けごろ」に終わるようなカリキュラムになっています。ペースを早めに設定している学校では夏前にすでに終わっている所もありますが、今年のずれ込みを考えると、9月中に終わるくらいのペースだと思われます。

夏休みを解法の定着に使えないダメージは非常に大きいですから、数学3に関してはなおさら、夏前に終わらない範囲は自分である程度進める必要があります。

 
 
 

学校の進度を把握して、自分で勉強をすすめるコツ

では、実際にどのように勉強を進めていけばよいでしょうか。予習を自分の力で進めていくのは大変な作業でもあるので、「予習が必要な部分」をしっかり絞って勉強を進めていく必要があります。

 

1.学校のペースをきちんと把握する

まず何よりも、学校の授業ペースをきちんと把握しましょう。学校の授業がきちんと夏前までに終わるのであれば、そのペースに合わせて勉強をしていけば良いからです。逆に夏前までに終わらないようであれば、それに合わせた予習ペースを組んでいく必要があります。

休校期間で学校側もカリキュラムを組み直していることはあると思いますので、先生に聞いても答えてもらえない可能性もあります。例年のペースだけでも先生や先輩に聞いておいて、そのペースから少し遅れるくらいのつもりで予習を進められるようにしておきましょう。

 

2.予習のペースと教材を決める

おそらくここが一番悩むところだと思います。予習をしろと言われても、どういうペースで予習すればいいのか、何を使って予習すればいいのかわからない、という人はいるのではないでしょうか。

 

基本的には、「夏前までに一通り終わらせる」というペースで予習を進められるように予定を組んでいく必要があるので、時間がある日は必ず毎日1時間以上時間をとって進めるようにします。

それぞれの範囲の予習法は、各科目のページを見てもらえればと思いますが、基本的にはスタディサプリと問題集の併用で進めていくことになります。

例えば日本史であれば「スタディサプリ高3スタンダード日本史」と「詳説日本史ノート」を併用したり、化学であれば「高3スタンダード有機化学」と「セミナー化学」などの学校配布問題集を併用するイメージです。

 
 

このときもう一つ気をつけるべきことは、「どの範囲から取り組むか?」ということ。学校でやっていない範囲とやっている範囲をどう区別して取り組むのかが難しいですが、基本的には学校で今やっている範囲からそのままペースを上げて先に進むようにして進めていきます。日本史でいま改めて古代に戻っているのであれば、その範囲からどんどん先に進んでいけばOKです。

そうすれば、自分で予習を進めつつ、学校がそれを追って授業・テストをしてくれるので、学校の授業を活用して復習することが出来ます。

ただ、「有機化学」「無機化学」ではっきりと分かれている化学や、「電磁気」とそれ以外の部分で難易度や進度が違う物理などは、分野ごとに進めるために学校で夏前までに終わる範囲は学校に任せ、夏前には終わらない範囲(化学だと「有機化学」の分野など、完全に夏以降に回すということもあります)を自分では進めていくということも可能です。歴史科目は流れがあるのでなるべく順番に進めるべきですが、有機化学・無機化学や力学以降の物理、数3などは多少順番が入れ替わっても影響は少ないので、なるべく未習範囲を先に片付けつつ、学校の授業で補えるところは並行して学校の授業で補いましょう。

赤神決め顔
無機化学を学校の授業で勉強し、放課後にその復習と有機化学の予習をするようなイメージだな。

 
 

スタディサプリであれば講数がわかるので、それを夏前までに終わらせられるように割って「6月中にここまで」「7月でここまで」というふうにペースを決めるようにしましょう。

予習だとどうしても、「あまりよくわかってない……」というモヤッとした不安からなかなか先に進めないという人がいますが、多少わからないところがあっても先にどんどん進む意識を持っておきましょう。どうせ2周目・3周目とやっていく中で身につけていくものなので、まずは1周終わらせることを優先して進めましょう。

 
 

1・2年生は……?

1・2年生はそこまで予習に時間を割く必要はありません。まずは英語・数学・国語にしっかり時間を割いてください。英語などがしっかり点が取れ始めている、という場合は数3や理社を早くから、週末だけ予習するというふうに進めると余裕を持って勉強を進められます。

今回は理科・社会の予習の必要性について話していきました。どう進めればいいの?という不安は無料体験などでも解消しています!

 
 
 
 

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それでは!

 
 
 
 

ライター:橋本拓磨

東京大学法学部卒。学習塾STRUX塾長・STRUX大学受験マガジン監修。日本全国の高校生に、場所によらず正しい勉強を広めて、行きたい大学に行き、将来の選択肢を広げてほしい!という思いからSTRUXマガジンを監修。

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