「英検2級を受けることは決まったんだけど、英検2級ってどれくらい難しいの??」「どれくらいの人が受かるものなの?」「何割取れば合格するの?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
この記事では、英検2級の難易度やレベルを詳しく解説します!
合格率や合格最低点、合格最低点を取るためには何割くらいの正答率が必要なのか、データを知ればかなり対策しやすくなるはずです。
これらも合わせて学んでいきましょう!
英検2級の難易度・レベルは?どれくらい難しいの?どれくらい受かるの?
まずは難易度について説明していきます。
英検2級の難易度は「高校卒業程度」と公式から発表があります。
以下これを元に、難易度について詳しく説明しておきます。
英検2級のレベルは、日常生活を超えて、社会生活に必要な英語を理解し使用できることが必要なレベルです。
語彙力のレベルはおよそ5000語程度と言われています。約5000語程度の単語を暗記していれば、試験で困ることはないということです。ただし英検は語彙力だけでは太刀打ちできません。
「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能が問われますので、大学受験での共通テストやセンター試験と比べると、英検では「話すこと」「書くこと」も重要視されているため、4技能のバランスが必要になります。
英検2級は高1高2でも受かる?中学生だと??
英検2級の難易度が高校卒業程度ということを踏まえて、各学年にとっての英検2級の難易度について考えていきます。
中学生にとってみると、高校3年間の内容も出題されるので「かなり難しい挑戦」レベルになります。そのため、先取りの予習と高い英語力は必須です。
独学で予習する力か、塾などで教えてもらえる環境を整えるかは最低限必要になるでしょう。
高校1年生・2年生にとってみると、高校卒業程度ですので「挑戦」レベルになります。しかし、多くの高校では高校1年生の段階で高校で勉強すべき英文法を一通り習い終わりますので、独学でも十分に勉強時間を確保すれば合格することは可能です。「英語を強みにしたい」と考えている場合は、早めに対策をして試験を受けてみましょう。
高校3年生にとってみると、高校卒業時には身に付けておきたいレベルになります。卒業までに取得しておくと、高校の学習範囲を十分理解したと言えます。
しかし、英検では4技能がバランスよく問われるので、その点は大学入試と比べても大きな差となります。特に「ライティング」「リスニング」「スピーキング」は学校の勉強では不十分なことも多いです。
決して簡単ではありませんので、英検2級を受験するならきちんと対策はしましょう。
英検2級の合格率は?1次試験と2次試験それぞれのデータ
合格率は2016年度以降、発表されなくなってしまいました。
2015年度、2016年度の合格率については以下の資料を参考にしてください。
参考資料
最後の公式からの発表によると、英検2級の合格率は、1次試験で「34.0%」2次試験は「80.4%」です。
1次試験ではおよそ「3人中1人」、2次試験では「5人中4人」が合格するということですね。
このことを踏まえると、1次試験を突破できるかどうかがカギになるということが分かります。
2次試験は1次試験を終えて1か月程度の準備期間がありますから、英語を「話す」ことが苦手とされる日本人でも十分に学習する余裕があります。そのため、1次試験と2次試験の合否の割合には差があると考えておくといいでしょう。
合格率については、現在もそれほど大きく変わってはいないと推測できます。まずは1次試験を突破するだけの勉強を正しく行っていくのがおすすめです。
勉強法についてはこちらに詳しく書いていますので参考にしてみてください!
英検2級の合格最低点は?何割取れば受かるのかの目安は?
英検の受験生が「合格最低点が何点」で、「何割くらい正解していれば合格できるのかの目安」を知りたい、と思うのは自然なことでしょう。
そこで、この2つについて詳しく説明していきます。
各技能の配点と満点は?CSEスコアで何点なら合格?
まず、各技能のCSEスコアの配点と満点から説明します。
次に、合格最低点について説明します。
1次試験の「読む・書く・聞く」のテストの満点は1950点中「1520点」が合格最低基準点となります。また、面接試験で問われる「話す」能力に関しては650点中「460点」が合格最低基準点です。
目安の正答率は?スコアとぴったり比例しないことに注意!
何割くらい正解していれば合格できるのかの目安としては、「6割」になります。
しかし、気を付けてほしい点があります。それは、英検では「CSEスコア」という特殊な採点方式が採用されているということです。
CSEスコアとは、「Common Scale for English」 の略で、後ほど説明する英語の国際基準でもあるCEFRに対応しています。
CSEスコアを利用することで、自身の現時点での英語力把握が簡単に行えます。
そのCSEスコアは、正答率がそのまま点数に反映されないということが特徴です。
例えば、リーディングの問題の正答率が丁度50%でも、CSEスコアは650点の半分の325点にはならないということです。
詳しいことを言うと、全受験者の正答率などから問題の難易度を計測し、統計的に各問題の点数を後から決めているので、事前に各問題の配点が決まっていません。
そのため、事前に何問解ければいいという正確な基準はありません。
受験生が覚えておくべきことは「およそ6割くらいの正答率が合格最低点より少し上になる」ということです。
CEFRとは?
CEFRという言葉を聞いたことありますか。近年CEFRは注目ワードになっておりますので、ここで一度確認しておきましょう。
CEFRの正式名称は、「ヨーロッパ言語共通参照枠―学習、教授、評価」(Common
European Framework of Reference for Languages – Learning, teaching, assessment)です。
この名称のキーワードは、「参照の(of reference)」です。つまり、このCEFRを参照することによって、異なる検定試験の説明を可能にすることができます。
今まではTOEICやTOEFL、英検などといった別々の試験結果を比較することが難しかったのですが、その比較を可能にしたのが「CEFR」になります。
(参考)
投野由紀夫、2013、「CAN-DOリスト作成・活用 英語到達度指標CEFR-Jガイドブック」、大修館書店。
CEFRのレベルについて説明します。
(出典)
ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構
ちなみに英検2級に合格すると、CEFRでいう「B1レベル」に相当します。
CSE、CEFR、CBT、S-CBTなど、受験前に知っておくといい言葉もいくつかありますので、1つでもピンと来ないものがあったらこちらを参考にしてください!
まとめ
この記事では、英検2級の難易度やレベルについて説明しました。
もう一度確認しておきましょう。
英検2級の難易度は高校卒業程度。そしてレベルは、日常生活を超え、社会生活に必要な英語を理解し使用できることが必要なレベルでした。
合格する割合としては、大体3人に1人が1次試験を合格できます。この数字をみなさんは多いと思いましたか?少ないと思いましたか?
どちらにせよ、英検は上位何人が合格というような受験とは異なりますので、自分との戦いです。
十分に対策をして試験に臨みましょう。
英検二級の対策についてはこちらの記事を参考にしてみてください!
大学受験の問題と比較した記事もありますので、こちらも興味があればご覧ください!