英検


英検2級を大学受験&共通テストと比較してみた!英検の勉強は無駄にはならない!?

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

大学の推薦入試などで役に立つ英語検定。特に英検2級は、学校や塾で受験する機会も多いと思います。

「英検2級を受けることは決まってるけど、一般受験の勉強もあって余裕がない」「英検の勉強が一般受験の役に立つのかわからなくてやる気がでない」こうした悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、英検2級の難易度や出題内容を、共通テストと比較しながら紹介していきます。

この記事を読めば、英検2級と大学受験の共通点や違いを理解して、安心して英検勉強に集中することができます。

英検2級の難易度は?

まずは英検2級の難易度から見ていきましょう。その後、大学受験との関連について詳しく説明していきます!

英検2級の難易度は「高校卒業程度」

英検を主催している日本英語検定協会によると、英検2級は「高校卒業程度」の難易度とされていて、具体的には、「社会生活に必要な英語を理解し、使用できること」が求められます。

英検2級を取得することで一部の大学入試の優遇が受けられたり、単位認定、海外留学など、一般的な英語力の条件として幅広く活用することができます。

入試での英検2級のスコアの使われ方についてはこちらに詳しく書いてあります!

英検2級の単語レベルは5100語程度!

英検2級で必要な語彙のレベルは、共通テストと同じかやや高めとされています。

単語数で表すと大体3,800~5,100語程度とされているので、一見とても多く感じられますが、この中には皆さんが中学校から学んできた簡単な単語も多く含まれています。

難易度が高い単語に関しても、皆さんが共通テストや大学受験に向けて使っている単語帳を使って勉強しておけば問題ないでしょう。

英検2級と共通テストを徹底比較!

続けて多くの大学受験生が受ける共通テストの英語をまずは簡単に説明し、その後、英検と比較していきます。

共通テストの出題内容は?【リーディングとリスニング】

共通テストは「リスニング」と「リーディング」の2つのパートに分かれています。

リスニング問題では、大問6つの構成で「対話文の完成」、「長文聞き取り」などの問題が出題されます。

(共通テスト平成30年度試行調査より引用)

センター試験に比べて一度に読まれる文の量が多く、関連する図やイラストの選択だけでなく文章の要旨を把握しなければいけない問題が多くなっているのが特徴です。

リーディング問題は大問6つの全てで、「図の読み取り」か「長文読解」が出題されます。

(共通テスト試行調査平成30年度より引用)

従来のセンター試験で出題されていた「発音・アクセント」や「文法」などの問題が削除され、「読解問題」だけで構成されているのが特徴です。

共通テストの英語についてのより詳しい説明はこちらの記事からご覧ください!

英検2級の出題内容は?【リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング】

英検2級の1次試験は「リスニング」「リーディング」「ライティング」で構成されています。2次試験は面接の形式で「スピーキング」力が問われる試験になっています。

リーディング問題は大問3つの構成で「短文語句補充」「長文語句補充」「長文内容一致」が出題されます。

英語検定2級 2020年度第1回より

1問あたり1、2分のスピード感が必要となるシビアな時間設定になっており、素早い読解力が必要です。

リスニングは大問2つの構成で、「会話の内容一致」と「文の内容一致」が15問ずつ出題されます。

英語検定2級 2020年第2回より

1問あたりの文はあまり長くありませんが、少し難しめの文法も普通に使われるので、高校文法の理解と聞き取りが必要になっています。

英検2級では共通テストと異なり、これに加えてライティングとスピーキングも出題されます。

英検2級のライティングとスピーキング、それぞれの問題については、こちらに詳しい説明がありますので、ぜひ参考にしてください!

共通テストと英検2級の問題の違い一覧

共通テストと英検2級の違いは、以下のようになります。

リスニング

英検2級 共通テスト
大問数 2 6
語数(長文) 80語程度 140語程度
読まれる回数 1 大問1、2→2回 

大問3~6→1

問題数、時間 30問、25 37問、30分(目安)

リーディング

英検2級 共通テスト
大問数 3 6
語数(長文) 400~500語程度 600~850語程度
問題数、時間 38問、65分(目安) 37問、80

問題の難易度自体にそれほど大きな差はありませんから、量の面で見て基本的には共通テストの方が英検2級よりはやや難しめと言えるでしょう。

英検2級の勉強が大学受験勉強の無駄にはならない!

英検2級の対策も大学受験の対策もしなければいけなくて、英検の対策が無駄にならないか心配ということもあるはず。

英検2級対策は大学受験の基本となる部分を網羅していますから、対策をしたからと言って多くの受験生は無駄になることがないということを知っておくと安心して英検の勉強もできますよね?

次はその辺りを詳しく解説していきます。

英検2級の学習は大学受験の基本となる項目を網羅している

英検2級で求められるのは、語彙力や文法理解、長文読解など、他の英語試験でも求められるスキルです。英検の対策は共通試験や大学別の試験対策にも十分活かすことができます。

英検2級程度の長文は全員読めるようになるべき!

大学試験の英語は問題数がとても多く、時間との勝負になることが多いです。

特に共通テストは読解問題しか出題されないため、長文問題をスピード感を持って読めるようになることは大切です。

英検2級で出題される長文は大学受験で出題されるものと比べると比較的短いものですから、これが時間内に読めるようになっておくことはほとんど全ての受験生がクリアすべきです。

大学受験でも単語と文法は必須!

私立大学の試験問題では、単語や文法の知識が問われる問題も多く出ます。そのため、文法と単語の勉強もとても大切です。

また、共通テストでは単純な文法問題はほとんど出題されませんが、長文を読むときにも文法理解と単語力はとても大切な要素です。

英検2級レベルの文法・単語をマスターしておくことで、長文読解のスピードもより早くなっていきます。

語彙に関しても、英検2級レベルは大学受験で考えると全員が覚えておくべきレベルの問題が出題されますので、受験への通過点として英検2級の語彙が理解できるかを確認に使うことはできるでしょう!

リスニングは共通テストと難易度が似ている!

共通テストのリスニング問題は、従来のセンター試験に比べて問題数や文の量が大幅に増えたため、不安を抱えている方も多いと思います。

英検2級のリスニング問題は比較的短い文章が読まれるので、英検のリスニング問題に慣れてから共通テストの長文問題を練習するというように段階的に対策することができます。

ライティングは大学の入試問題と似ている!国立大・GMARCH・早慶で類似問題の出題!?

英検2級のライティングでは、与えられたトピックに対して80~100語で自分の意見を述べる問題が出題されます。

英検2級の問題

和訳:

トピック
「若者は自分の未来のキャリアについて考えることにもっと時間を費やすべきだと主張する人がいます。あなたはこの意見に賛成ですか?」
ポイント:教育、収入、技能

英語検定2級 2020年第2回より

共通テストでは英作文の出題はありませんが、私立大学や国公立の2次試験では英作文での意見陳述問題が多く出題されています。

例を挙げると、

  • 広島大学
  • 青山学院大学・経済学部
  • 早稲田大学・政治経済学部

などの有名大学です。

英検2級の英作文の問題と、これらの大学の問題を比較してみましょう。

青山学院大学経済学部の問題

和訳:航空会社(また他の日本企業)は、身体障害のある顧客にどのような責任を負っていますか?
必ずあなたの意見と記事からの引用ではない例を1つ以上書いてください。

2018年度、青山学院大学、経済学部、英語

早稲田大学政治経済学部の問題

和訳:5.下の主張を読み、それに対して賛成か反対か、少なくとも2つ以上の理由を含めて1段落書いてください。解答は用紙の解答欄に英語で書くこと。
「日本では、政府や大企業の重職に就く女性の割合の最低水準を規定する法律が可決されるべきです。」

2018年度、早稲田大学、政治経済学部、英語

比較してみると、かなり似ていることに気づくと思います。

どの大学も英検と同じくあなた自身の意見とその理由を数十語程度で答える形式になっていますよね。

そのため英検2級でライティングに慣れておくことは、大学の一般試験対策にもなります。

スピーキングは少し難しいので、まずは1次試験の学習からスタートするのがおすすめ

英検2級の2次試験は、面接試験となっています。

少し特殊で独自の対策が必要になるので、まずは1次試験対策に集中するのがおすすめです。

2次試験対策は1次試験を通過してから始めてもいいでしょう。

受験までの残り期間別の英検対策法をこちらの記事に詳しくまとめてありますので、興味があればぜひご覧ください!

まとめ

この記事のポイントは以下の3つです。

  • 英検対策は大学受験対策につながる!
  • 単語、長文の難易度は共通テストと同じくらい!
  • 私立、2次対策にもなる!

英検2級は、取得しておくと入試措置優遇を受けられることもあります。

入試での英検2級のスコアの使われ方についてはこちらに詳しく書いてあります!

また、大学生や社会人になってからも社会人としての英語スキルを持っていると示すことができるので、非常に汎用性の高い資格になります。

対策方法はこちらに詳しく書いてありますので、ぜひ参考にしてください!

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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