『現代文読解力の開発講座』は、どんな問題にも対応できる読解力を身につけたい人にオススメの参考書です。筆者は駿台予備学校の現代文講師で、別売りの音声解説を利用すると、実際に授業を受けているような感覚で学習できます。
『現代文読解力の開発講座』をマスターすれば、現代文を正しく読むことができ、難関大の問題にも対応可能です。
今回の記事では『現代文読解力の開発講座』の具体的な使い方やオススメな人、使う際の注意点などについて解説します!
『現代文読解力の開発講座』はどんな参考書?
それではまず『現代文読解力の開発講座』がどんな参考書なのかを簡単に確認しましょう。
- 料金
- ¥1,100
- 問題数
- 10問
- ページ数
- 173ページ
- 習得にかかる時間
- 50時間
- レベル
- 国公立・難関私大を目指す人
『現代文読解力の開発講座』は、現代文の読解力向上にふさわしい1冊です。詳しい解答・解説がついており、きちんと理解しながら進めることができます。
「現代文の点数が伸び悩んでいる」「現代文にじっくり取り組む時間がある」という人は『現代文読解力の開発講座』を使いましょう。
『現代文読解力の開発講座』のメリット・デメリット
メリット
- 全ての設問に要旨をまとめる問題が掲載されているため要旨を掴むトレーニングに最適
- 詳細な解説がついているため理解しながら進められる
- 問題編と解答・解説編で冊子が分かれていて使いやすい
- 別売りで音声解説があり、授業を受ける感覚で進められる
デメリット
- 設問のレベルが高く、現代文が苦手な人には難しい
- 記述問題が志望校の入試に出ない人は、途中でくじけやすい
『現代文読解力の開発講座』は、全ての設問に「読解力開発問題」という本文の要旨をまとめる問題がついています。詳しい解説もついているため、筆者の言いたいことを把握する演習として最適です。
マーク形式の問題で学習している人にとっては、難易度が高く感じるかもしれません。
しかし『現代文読解力の開発講座』に取り組み、読解力を身につけることができれば、マーク形式の問題でも得点アップが望めるはずです。
『現代文読解力の開発講座』がオススメな人
『現代文読解力の開発講座』は以下のような人にオススメです。
- 現代文の勉強に時間がかけられる人
- 現代文の成績を底上げしたい人
- 現代文の勉強に取り組んでいるが伸び悩んでいる人
- 要旨を把握するトレーニングがしたい人
『現代文読解力の開発講座』は、現代文で安定して高得点を取りたい人にオススメの参考書です。設問が難関私大のもの中心なので、現代文が苦手な人は、基礎的な読み方の参考書や手軽に取り組みやすい問題集をこなしてから取り組むのがよいでしょう。
読み方のインプットにおすすめの『ゼロから覚醒はじめよう現代文』、共通テストレベル前後までの読解練習ができる『入試現代文へのアクセス基本編』については、それぞれ以下の記事でも解説しています!
『現代文読解力の開発講座』の使い方
ここからは具体的な『現代文読解力の開発講座』の使い方をチェックしていきましょう!どんなに良い参考書でも正しい手順で使えなければ、効率的に勉強できません。
『現代文読解力の開発講座』は基本的に以下のステップで活用しましょう。
- Step1.
- 本文に印をつけながら問題を解く
- Step2.
- 丸つけをして解説をすべて読む
- Step3.
- 間違いの選択肢が「なぜ間違いなのか」を確認する
- Step4.
- 本文中のわからない単語を調べて覚える
Step1.本文に印をつけながら問題を解く
まずは問題を一通り解きましょう。その際に出題者の意図を考え、根拠が書かれているところに印をつけてください。印をつけておけば、解説を確認するときに間違えた箇所を一目で把握できます。
また、要旨をまとめる問題があるため「筆者の伝えたいこと」にも線を引いておくとよいでしょう。
このときに問題をコピーして使うと、2周目以降に解き直す際もまっさらな状態で取り組めます。
Step2.丸つけをして解説をすべて読む
問題を解いたら丸つけを行い、解説をすべて読みましょう。
現代文では「たまたま正解していた」という状態のままだと、本番で類似問題が出題された際に、考え方を導けないため対応できません。正解した問題であっても、解説と同じ考え方で答えを導けたかどうかを必ず確認しましょう。
『現代文読解力の開発講座』の解説は、実況中継並にボリュームが大きいので、解説を読みきるには時間がかかります。しかし、読解力向上に重要なので、必ず解説をすべて読んでください。
Step3.間違いの選択肢が「なぜ間違いなのか」を確認する
記号問題の場合、間違いの選択肢が「なぜ間違いなのか」を明らかにしておきましょう。この作業を繰り返すことで、根拠を見つけて正解を選ぶ力が身につきます。
Step4.本文中のわからない単語を調べて覚える
最後に、読めなかった漢字や知らなかった熟語の意味を調べましょう。知らなかった熟語の意味をノートに簡単にまとめておくと、スキマ時間に見直しができるのでオススメです。
ただし、この作業は10分程度で行い、時間をかけすぎないよう注意してください。
より細かい現代文の勉強法については、以下の記事で詳しく解説しています!
『現代文読解力の開発講座』を使う際のペース配分
『現代文読解力の開発講座』に取り組むペース配分は、どんな状況で使うかによって異なります。自分に合うものを選んで適切なペースで暗記していきましょう。
まだ受験まで時間がある高校1・2年生の場合は、週末などを使って週に1〜2日ほど、それぞれ1時間程度の学習時間を確保し取り組むことをオススメします。現代文は、勉強を始めてから伸び始めるまでに時間がかかります。早い段階からコツコツ学習を積み重ねておくとよいでしょう。
受験まで時間がない高校3年生の場合も、焦らず1周解いて解き方を身につけることを意識しましょう。2日に1回ほど、それぞれ2時間程度取り組み、20日間で1周します。2周目は解説の熟読にとどめて、時間をかけすぎないようにしましょう。
高3の秋までに1周できていない場合は、他の参考書を選んだり、効率よく伸ばせる他の教科に時間を割いたりすることも検討しましょう。
『現代文読解力の開発講座』を使う際の注意点
『現代文読解力の開発講座』を使う際は以下の点に注意しましょう。
- 自分の解答の根拠を残しながら進めよう
- 初見の正答率は気にせず、解答に至るまでのプロセスを理解しよう
- 受験まで時間がない場合は、他の参考書を検討しよう
効率よく現代文の勉強を進めるため、本文に印をつけながら取り組みましょう。「なぜその選択肢を選んだのか」という根拠を残しておくと、スムーズに解説を確認できます。
『現代文読解力の開発講座』は、現代文の正しい読み方を学ぶ参考書です。問題の正誤も大切ですが、解説を読み込み「どうすれば正解にたどり着けるのか」という考え方をマスターしましょう。
一方で『現代文読解力の開発講座』はマスターするのに時間がかかります。限られた勉強時間を有効に使うため、他の科目とのバランスも考慮しましょう。
まとめ
最後にもう一度『現代文読解力の開発講座』がオススメな人を確認しましょう。
- 現代文の勉強に時間がかけられる人
- 現代文の成績を底上げしたい人
- 現代文の勉強に取り組んでいるが伸び悩んでいる人
- 要旨を把握するトレーニングがしたい人
現代文をしっかり伸ばしたい人や受験まで時間のある人は、『現代文読解力の開発講座』を手に取ってみてください。
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