東京工業大学傾向と対策

東京工業大学は理系の東工大とも呼ばれる、日本トップの理工系総合大学です。数多くの技術者や研究者を輩出しており、大学自体も日本有数の研究機関として知られています。通常の大学で「学部」と呼ばれる区分の代わりに「学院」が設けられており、学院内のどの学科に所属するかは入学後に決めることができるようになっています。

Part.1 東京工業大学の試験・出願情報

東京工業大学の試験は難問揃い。その一方で対策方法も相当研究されており、学習の戦略も立てやすくなっているので、手順に沿って一つ一つ攻略していきましょう。

東工大の試験日・入試形態・出願について

一般入試
期日 2月25日・26日
共通テスト 必要
得点比率 二次試験の点数のみ
2段階選抜 (倍率が4倍を超えた場合)あり
出願時期 1月25日~2月5日(特例追試験受験者を除く)
科目 1日目:数学・英語
2日目:物理・化学

一般的な国立大学と同じスケジュールで実施されます。全学院の志願者計が募集人員計の4倍を超えた場合のみ、共通テストによる1段階選抜が実施されます。1段階選抜さえ通過できれば、あとは2次試験の点数だけで決まるため、センター試験で多少失敗しても2段階選抜に自信があるのであればそのまま出願するという戦略もとれます。

Part.2 東工大の配点と目標点数

先述の通り、東工大の配点や入試傾向は様々な予備校によって研究されていて、その分やるべきことも明確になりやすいです。何より得意科目・苦手科目によって「どの科目で点をとって合格するか」の戦略が立てられ、合格率を高めることができるので、様々なパターンを基に参考にしてみてください。<

配点・科目

数学の点数比率が高いのが特徴的。1段階選抜さえ通過できればそれ以降は共通テストの点数は使われないので、共通テストの点数で悲観的になる必要はありません。

理科は他の難関国立大学のように2科目が必要ですが、「物理」と「化学」しか選ぶことができません。

目標点数 *矢印は得点換算

合格最低ライン目安
450点(学院により異なる)
パターン1:標準
英語 90/150点
数学 180/300点
物理 90/150点
化学 90/150点
合計 450点
パターン2:数学が得意
英語 70/150点
数学 240/300点
物理 70/150点
化学 70/150点
合計 450点
パターン3:英語が得意
英語 130/150点
数学 160/300点
物理 80/150点
化学 80/150点
合計 450点
パターン4:理科が得意
英語 70/150点
数学 160/300点
物理 110/150点
化学 110/150点
合計 450点

理系のベーシックな合格ラインは、数学が得意かどうかで大きく変わります。数学の配点が高いため、数学の点数を取れるのであれば他の科目はさほどできなくてもなんとかなるという特徴があります。逆に言えば、他の科目が得意でも、数学が多少はできないと苦戦を強いられることになります。他に得意科目がある場合であっても、数学で最低5割は目指す必要があります。

「理科系科目が強いから、ある程度英語ができなくても合格している」という人が多い印象です。英語50点台でも合格している人もちらほらいますので、自分の得意な科目で勝負するつもりで学習を進めましょう。

模試一覧
5月 河合全統共通テスト模試
7月 東進東工大本番レベル模試
8月 河合全統共通テスト模試
10月 河合東工大オープン
東進東工大本番レベル模試
11月 駿台東工大実戦

*点数推移:準備中

マストで「河合全統共通テスト模試」と「東工大オープン」を受けていきましょう。これに加え、入試1年前の「センター同日試験」などを受験できるとよりよいです。A判定を狙うのは大変ですので、11月の東工大実戦模試でAがでたらラッキー、位のつもりで、狙う判定としてはBあたりを目指し徐々にあげていければOKです。夏の模試ではD判定〜E判定で十分ですが、共通テスト模試は夏あたりでは7〜8割すでに取れている状態にはしておきたいところです。

併願校・志望変更

共通テスト利用
早稲田大学、明治大学
後期試験
旧帝大、横浜国立大
志望校変更
大阪大、名古屋大、東北大、北海道大など

私大の併願をする際は、早稲田大学や慶応大学などを志望する場合が多いです。ただ、大きく傾向が違うことが多いので合格率を極限まで高めることは難しいです。余裕があり私大対策もできるのであれば良いですが、そうでない限りはMARCHレベルまで視野に入れておきましょう。

共通テスト利用入試を利用すれば、MARCHレベルの大学は3科目8割5分〜9割で突破できるため比較的出願しやすい傾向にあります。

後期試験で併願する場合に多いのが旧帝大レベルで後期試験を実施しているところです。このあたりは地域によって住んでいる近くの旧帝大や難関大(九州なら九州大、関東圏なら横国など)を活用する場合が多そうです。

Part.3 科目別の勉強法と攻略法

さて、ここからは具体的な攻略法をみていきます。各科目の簡単なポイントを紹介しているほか、基礎レベルからどの参考書をやればよいのか?過去問の傾向は?などの詳しい内容はリンク先にもあるので、必要な科目に絞りながら活用していってください。

英語

英語の問題ではかなり長い(2000語以上)長文が2題出題され、記述問題としては「下線部の和訳」「英訳」「内容説明」、選択肢問題としては「内容一致」が問われます。いずれの問題も、長文の内容を理解せずに解けるようにはできていません。そのため、まずは長文を短い時間でも正確に読み解けるようにすることが対策の上で肝心になります。

数学

数学は5問構成となっており、「どの問題で確実に取りに行くか」の見極めや部分点の掌握が重要になります。一問が60点と配点が大きいので、一切解けないという問題が一問でもあると大きな痛手を負うことになります。とはいえ、受験層として数学が「得意」な人が多いため、場合によっては高得点も狙えます。やはり様々な大学の過去問を解きつつ、頻出範囲はいろいろな発想ができるよう常々訓練しておくことが求められます。

物理

物理も大問3問構成で、「力学」「電磁気」「熱または波動」がそれぞれここ数年では出題されています。基本的な思考を問う問題から計算問題まで幅広く出題されますが、細かく場合分けが必要であったり、条件が複雑であったりする問題が多いため、基本的な演習を通して計算や基本処理は正確かつスムーズに出来ておく必要があります。高得点を狙うにはそこに過去問などで考え 方を上積みする必要があるでしょう。

化学

化学は大問3問によって構成されています。年によって複雑な構造式や煩雑な計算が出題されることが多く、確実に取るべき問題の見極めが重要になります。そのためにはとにかく演習をこなして基本的な計算はスムーズにできるようになることが最低条件で、さらに「化学の新研究」などで構造のパターンや式の条件などを事象ベースで理解しておく必要があります。また、選択肢から「1つまたは2つ正しいものを選べ」というような問題が出題されるため、知識に不正確な部分や抜け・漏れがないようにしましょう。