今回は志望校の決め方について徹底的に解説していきます。みなさんの中には、志望校がバッチリ決まっているよ!という人もいれば、大学のことなんて考えたことがない、という人もいるでしょう。今回は迷いなく志望校を決められるよう、徹底解説していきます!
大学受験における志望校の決め方は以下の動画でも解説しています。
志望校の決め方も含めて、受験勉強スタート時に意識すべきポイントは以下の動画でも解説しています!
志望校はなぜ決めなければいけないの?
マルオ君のようにまだ志望校は決まっていないし、そもそもなんで志望校を決めなければいけないかわからない、という人も多いですよね。大学受験において志望校を決めなくてはいけない理由はたった1つ。大学、学部ごとに出題される入試問題が全く違うからです。
高校受験までは、志望校が違っても出題される入試問題は難易度が違うだけでしたよね。みなさんも中学や高校ごとの出題傾向なんて気にしたことがなかったかと思います。しかし、大学受験では英語1つを例にとってみても、英作文が出題される学校と出題されない学校、リスニングが出題される学校と出題されない学校、記述試験のみの学校とマークシートのみの学校、長文の長さの違いや制限時間の違い、配点が高い分野の違いなど、どれをとっても同じ試験はないのです。そしてもちろん、大学ごとに難易度も違います。これだけ違うと、もはや同じ英語の試験としてまとめることはできません。
確かに入試においてはどの科目でも基礎力が必要なので、学校の授業は基礎力をつけるためにとても役に立ちます。しかし、入試で使わない科目を勉強していたとしたら、全く意味のない勉強になってしまいますよね。
例えば私立文系で必要とされるのは、主に国語、英語、社会1科目だけです。ですから、苦手な数学を一生懸命やることや、得意な社会を日本史も世界史も地理も全部勉強することは、大学受験だけを考えると全く意味のない勉強になるのです。
このように、今やっている勉強が無駄にならないためにも、志望校をいち早く決めなくてはいけないのです。
志望校はどこまで詳しく決めればいいの?
志望校を決める必要性は感じられたと思いますが、みなさんもこのように、「大学名」だけで志望校を決めていないでしょうか?実はこれだけではまだ不十分なんです。
志望校を決めるときには、大学名だけでなく、学部も決めなくてはいけません。例えば、早稲田大学を例にとっても文系受験できる学部だけで10学部存在します。そして、学部ごとによって入試問題や合格最低点が全く異なります。
志望校の具体的な決め方を徹底解説!
(1)大学について知ろう!
マルオくんのように1つしか大学を知らない人は少ないと思いますが、志望校を決められない一番大きな原因は大学を知らないことです。もちろんある程度の大学数を知っていることは大事ですし、それぞれの大学が何をやっているか知ることも大切です。
大学を知らないことには志望校にすることもできませんから、まずは大学を知ることから始めていきましょう。そのためにオススメの方法は資料請求と大学のホームページです。
まずは、興味のある大学や名前を聞いたことのある大学について、資料請求してみましょう。ほとんどの大学のパンフレットは無料でもらえるため、簡単に大学の情報をそろえることができます。
大学の資料請求をしたら、次にそれぞれの大学のホームページを検索しましょう。大学にどんな特徴があるのか、どんなことが学べて、学生はどのような生活を送っているのか。検索するだけでかなり多くの情報を得ることができます。
ここまできたら、かなり大学についての情報はわかってきたかと思います。最後にやって欲しいのが、実際に大学を訪れるということ。遠方地に住んでいる高校生だと難しいかもしれませんが、志望大学が行ける距離にあれば、必ず足を運んでみましょう。
オープンキャンパスに参加できるのであれば、大学生活のイメージがつかめるので積極的に参加しましょう。オープンキャンパスの活用法についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事も読んでみてください。
また、オープンキャンパスが直近で催されない場合は、普段授業している大学に直接行ってみましょう。オープンキャンパスよりリアルな学生生活をみられること間違いなしです。
大学によっては入構許可がいる大学もあるので、その場合は必ず許可をとってから行きましょう。ただし、多くの大学が勝手に入れるので、遠慮なく入って見学しても大丈夫です。
(2)期限を決めて考えよう!
みなさんの中には、いつまでも志望校を悩んでいて決めきれない、という人もいるのではないでしょうか。そんな時に大事なのは期限を決めて志望校を設定することです。いつまでも考え続けていては受験勉強を始められません。
大学受験を効率的に進めるために、志望校は必要ですが、1度決めたら変えられないという訳ではありません。まずは今決めた志望校に向かって勉強し、「やっぱり志望校を変えたい!」と思ったら、その時に改めて検討しましょう!
1週間と聞くととても短すぎて決められないと思う人も多いですよね。ですが、今日この記事を読み終わった後に資料請求をして、大学のホームページまで見たら、1週間の間にかなりの情報がそろうはずです。まずは1週間、勉強はそっちのけでもいいので志望校について徹底的に調べ、行きたいと思える大学を見つけましょう!
(3)今の成績は関係ない!
〜1週間後〜
マルオ君のように、現在の成績から考えて自分の志望校は高すぎるのではないかと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、多くの高校生が考えている「適切なレベル」は、実は全く正しくありません。
こんな風に思ってしまうのは、今まで「正しい受験勉強」をしてこなかったからです。「正しい受験勉強」とは、自分の志望校に向かって必要な勉強を取捨選択し、合格に向かって勉強することです。
ですから、「正しい受験勉強」さえできれば志望校のレベルを現段階で気にする必要はありません。志望校を決めるたった1つの基準は「行きたいかどうか」です。受験勉強は楽しいものではありませんし、うまくいかないことも多くあります。その中で本気で行きたいと思えるかどうかは非常に大切です。
本当に行きたいと思える大学を見つけるため、1週間の期限を決めて徹底的に情報を収集し、大学について知りましょう!その時に気になっている大学があなたの現在の第1志望校です。
志望校の高望みが理想である理由は、以下の動画でも詳しく解説しています!
志望校を決めた後すべきことを徹底解説!
(1)志望校に向けた計画を立てよう!
志望校が決まったら、志望校に向けた計画を立てましょう。基本的な計画の立て方は、受験に必要な科目のみを勉強し、受験に必要ない科目はできるだけ勉強しないというものです。受験までに残っている時間は限りがあり、受験に関係ない勉強をしていても合格率は高くなりません。限られた時間の中で、できるだけ志望校への合格率を高められるよう、計画的に勉強を進めていきましょう!
(2)志望校について定期的に考えよう
自分はなぜその大学に行きたいのか、行って何をしたいのかなどを考えましょう。もし志望校が変わった場合は、新しい志望校に向けた計画を練り直して行きましょう!